ルーク「・・・よっし、これで依頼達成だな」

・・・それで数日後。俺とルークは聖地ラングリースでチャージトータスの退治のクエストを済ませて一息着いていた。

ソフィ「早く戻ろう、ルーク。今日はロックスがカニタマ作ってくれるって言ってた。早くしないとなくなっちゃう」

ルーク「おっ、今日はカニタマか」

カイウス「それだけじゃないぜ。クレアも今日はピーチパイ作るって言ってたぞ」

ルーク「マジか？んじゃとっとと帰ろうぜ皆♪」

ベル「おう！」

それで一緒に来ていたソフィにカイウスと楽しく話を済ませ、俺達は聖地ラングリースを後にする・・・まぁ一般に言うようなべったりってレベルで仲良くって訳じゃないけど、それでも特に衝突するわけでもなくいけてるから関係は悪くはないと言えるのは確かだ。












アンジュ「・・・はい、お疲れ様」

カイウス「よし！んじゃ早速食堂に行こうぜ、ソフィ！」

ソフィ「うん・・・ルークは行かないの？」

ルーク「あ、二人は先に行って食べといていいぞ。ちょっとしたら行くから」

ソフィ「うん、わかった」

・・・依頼達成とアンジュに報告を済ませ、元気に食堂に行く二人・・・俺から言われるのは微妙な気持ちになるだろうけど、子供だよなあの行動。

アンジュ「どうしたの、ルーク？」

ルーク「いやまぁ、なんつーかな・・・むず痒いんだよな、ソフィみたいに純粋な目にさらされっとさ。今までバカばっかやってきてたからさ」

アンジュ「ふふ、いいじゃない。それより食堂に行かなくていいの？ご飯なくなるわよ」

ルーク「あぁ、んじゃ行くわ」

それでアンジュと微笑を交わして俺達は食堂に向かう・・・















・・・それで楽しく食事を終えて部屋で休もうと解散をした俺達。そんな中でルークの手にはピーチパイと茶のカップにポットが乗ったトレイがある。

ルーク「・・・んじゃ俺、差し入れして本を借りてから戻るから」

ベル「あぁ」

下の階に行く前、研究室の方に行くというルークと言葉を交わし俺は一人で下に行く・・・



・・・ルークのこの行動はこの数日でパターンとなった行動である。

正当王位継承権を得た以上、その肩にのしかかる重圧は俺にはあまり想像は出来ない・・・未だオールドラントに帰れてないし。ただそうなるからには重圧もだけどちゃんとした知識も必要になる、それも様々な知識がだ。だからルークはそれを得るために勉学に取り組んでいる。部屋にいる時は大抵。

そしてそんな様々な知識の書いてある本を有しているメンバーは研究室にいるメンバー、医者を目指すルカにアニー、学業の一環として知識を蓄えるリフィルにキールで、その他のエステルみたいに個人的に本を好む面々だ（ノーマがアドリビトム内でもトップクラスに頭がいいって聞いた時は正直信じられなかった・・・）。

けど医者を目指すルカ達の知識を満たす本は専門的すぎる部分が大きく、必然的に他のグループから本を借りる事が多い。だからルークはせめてもの詫びにとたまに差し入れを持っていき、少しでも礼をしているんだ。

・・・ただ最近リタが「本を借りるなら私のとこに来ればいいじゃない」って強くルークに言ったらしいけど、何かあったのか？それに大体研究室行った後は話し込んでるらしくて、帰ってくるの遅いし・・・



ロックス「・・・あれ、ルーク様は？」

ベル「なんだ、ロックス・・・手紙か？」

ロックス「はい、ルーク様とベル様宛に」

ベル「・・・俺も？」

・・・そんな中で部屋でゆっくりしてる時にロックスが手紙を持って入ってきたんだけど、俺にもって・・・

ベル「・・・まぁいいや。ルークの分は俺が渡しとくから俺に預けてくれ」

ロックス「はい、わかりました・・・確かにお届けしました、失礼します」

ベル「・・・これは、ピオニー陛下から・・・？」

それで二つとも手紙を預かってロックスが部屋から出ていった後、その手紙の差出人を見ると・・・そこにあった名前はピオニー陛下の名だった。










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