ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
ピオニー「・・・そうか、ならいい・・・すまんな、時間を取ってしまって」
アンジュ「あ、いえ・・・気にしないでください。こちらも色々知りたかったので」
ピオニー「ならついでという形で済まないが、そろそろライマの本国に帰ろうと思っているんだがルーク以外のライマの者もしばらく連れて帰っていいか?」
アンジュ「えっ・・・それは何故ですか?」
ピオニー「何、今言ったアッシュとナタリアの婚約の打ち合わせの件だ。とは言えライマをまた混乱させる訳にもいかんから婚約を公表する気もない上、ルークとアッシュの両方を帰す訳にはいかん。故に護衛と安全を兼ねてルークはここに残して、全員に一度戻ってもらいたいんだ」
アンジュ「・・・分かりました。そう言うことでしたら許可をします。ジェイド達もそれでいい?」
ジェイド「・・・やむを得ませんからね。ピオニー陛下の意志なら」
・・・ピオニー陛下の意志を確認してジェイドを筆頭に皆各々頷いていく・・・そんな中、俺はただ下を向いたルークの顔を微妙な気持ちで見るしか出来なかった・・・
・・・その後、全員の意志が確認出来た後にピオニー陛下が帰る事になり途中までバンエルティア号で送ることが決まって場はお開きとなった。それでエントランスに入りきらなかった人達を押し退け、一先ず休憩させてほしいと俺はルークを連れて部屋の方へ戻った。しばらく誰も入らないでくれって言い含めて・・・
ピオニー「・・・入るぞ、二人とも」
ベル「ピ、ピオニー陛下!?」
けどそんな時にいきなり部屋に入って来たのはピオニー陛下・・・なんなんだよって思ったのは、けして口にはしない。
ピオニー「あー、楽にしてくれ。ちょっとお前達と話をしに来ただけだからな、俺は」
ベル「・・・俺達と?」
ピオニー「あぁ、済まなかったな・・・お前達の本意でない事をした、俺は」
ルーク「・・・今更です、陛下。それに俺が嘘をついていたのは事実なんですから・・・」
ピオニー「・・・もうやめろ、ルーク。自分が嘘をついてたから悪いという言い方は。お前がそんな風にしていたら、お前を想ってくれたリタに対して申し訳が立たんだろう」
ルーク「リタ・・・」
ピオニー「俺としてもお前には幸せになってもらいたいと思ってるんだ。アッシュやナタリアに縛られることなくな。そしてそう俺より強く想ってるのはリタだ・・・分かるだろう?あの涙が嘘じゃないってことは」
ルーク「・・・はい、それは」
ピオニー「だったらもう日陰で我慢する生き方はやめろ。それがリタのあの想いに対するお前の誠意になる。それともリタの好意を踏みにじってまでお前は人を偽るつもりか?」
ルーク「・・・それは・・・出来ません。俺の為に泣いてまでくれたのに、それを無視なんて・・・」
ピオニー「ならいい・・・とはいってもすぐに自分をさらけ出すのは無理があるだろう、しばらくゆっくりやっていけ。アッシュとナタリアにジェイド達はこっちで預かっておく」
ベル「え・・・預かるって・・・?」
なんでこの話の流れでいきなりアッシュとナタリアを預かるってなるんだ・・・?
ピオニー「・・・お前達には話しておこう。あの二人はまだこのギルドにいるつもりでいるのだろうが、俺はさっきのやり取りを見て思った。あの二人が婚約となったところであの様子ではルークに譲られたという事実を忘れて本当の意味でルークに感謝もしないだろうし、ルークに対する見方を変えることは出来んだろうとな」
ベル「それは・・・」
・・・ピオニー陛下の言葉に俺は否定出来なかった。言っちゃなんだけどあの時のナタリアは戸惑って受け取っただけで、アッシュはそうなるってことをただ受け取った・・・っ、ピオニー陛下のあの時の顔はそれを決めて・・・?
ピオニー「・・・そんな二人をここに残したとて、また騒ぎになるのは目に見えてる。だから俺は二人が改心しない限りはアドリビトムに戻さんことにした。それはジェイド達もだ」
ルーク「それは・・・あいつらも同様ってことですか?」
ピオニー「あぁ、今のお前を受け入れるにしても時間がかかるだろうからな。特にガイは。だからお前はここでライマの事は気にせず、本来の自分を出せるようにしていけ・・・いいな?」
ルーク「・・・はい、ありがとうございます」
・・・こう言っちゃ悪いけどルークの為に不安要素を排したピオニー陛下に、俺もルークも感謝せざるを得なかった。確かにガイ達も今のルークにとって、微妙な感じだから。
ピオニー「・・・俺はもう行く。済まないが、ルークを頼んだぞベル」
ベル「・・・はい!」
だからこそ俺は出るといったピオニー陛下に感謝した、本当にルークの事を心配してくれるんだから・・・
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アンジュ「あ、いえ・・・気にしないでください。こちらも色々知りたかったので」
ピオニー「ならついでという形で済まないが、そろそろライマの本国に帰ろうと思っているんだがルーク以外のライマの者もしばらく連れて帰っていいか?」
アンジュ「えっ・・・それは何故ですか?」
ピオニー「何、今言ったアッシュとナタリアの婚約の打ち合わせの件だ。とは言えライマをまた混乱させる訳にもいかんから婚約を公表する気もない上、ルークとアッシュの両方を帰す訳にはいかん。故に護衛と安全を兼ねてルークはここに残して、全員に一度戻ってもらいたいんだ」
アンジュ「・・・分かりました。そう言うことでしたら許可をします。ジェイド達もそれでいい?」
ジェイド「・・・やむを得ませんからね。ピオニー陛下の意志なら」
・・・ピオニー陛下の意志を確認してジェイドを筆頭に皆各々頷いていく・・・そんな中、俺はただ下を向いたルークの顔を微妙な気持ちで見るしか出来なかった・・・
・・・その後、全員の意志が確認出来た後にピオニー陛下が帰る事になり途中までバンエルティア号で送ることが決まって場はお開きとなった。それでエントランスに入りきらなかった人達を押し退け、一先ず休憩させてほしいと俺はルークを連れて部屋の方へ戻った。しばらく誰も入らないでくれって言い含めて・・・
ピオニー「・・・入るぞ、二人とも」
ベル「ピ、ピオニー陛下!?」
けどそんな時にいきなり部屋に入って来たのはピオニー陛下・・・なんなんだよって思ったのは、けして口にはしない。
ピオニー「あー、楽にしてくれ。ちょっとお前達と話をしに来ただけだからな、俺は」
ベル「・・・俺達と?」
ピオニー「あぁ、済まなかったな・・・お前達の本意でない事をした、俺は」
ルーク「・・・今更です、陛下。それに俺が嘘をついていたのは事実なんですから・・・」
ピオニー「・・・もうやめろ、ルーク。自分が嘘をついてたから悪いという言い方は。お前がそんな風にしていたら、お前を想ってくれたリタに対して申し訳が立たんだろう」
ルーク「リタ・・・」
ピオニー「俺としてもお前には幸せになってもらいたいと思ってるんだ。アッシュやナタリアに縛られることなくな。そしてそう俺より強く想ってるのはリタだ・・・分かるだろう?あの涙が嘘じゃないってことは」
ルーク「・・・はい、それは」
ピオニー「だったらもう日陰で我慢する生き方はやめろ。それがリタのあの想いに対するお前の誠意になる。それともリタの好意を踏みにじってまでお前は人を偽るつもりか?」
ルーク「・・・それは・・・出来ません。俺の為に泣いてまでくれたのに、それを無視なんて・・・」
ピオニー「ならいい・・・とはいってもすぐに自分をさらけ出すのは無理があるだろう、しばらくゆっくりやっていけ。アッシュとナタリアにジェイド達はこっちで預かっておく」
ベル「え・・・預かるって・・・?」
なんでこの話の流れでいきなりアッシュとナタリアを預かるってなるんだ・・・?
ピオニー「・・・お前達には話しておこう。あの二人はまだこのギルドにいるつもりでいるのだろうが、俺はさっきのやり取りを見て思った。あの二人が婚約となったところであの様子ではルークに譲られたという事実を忘れて本当の意味でルークに感謝もしないだろうし、ルークに対する見方を変えることは出来んだろうとな」
ベル「それは・・・」
・・・ピオニー陛下の言葉に俺は否定出来なかった。言っちゃなんだけどあの時のナタリアは戸惑って受け取っただけで、アッシュはそうなるってことをただ受け取った・・・っ、ピオニー陛下のあの時の顔はそれを決めて・・・?
ピオニー「・・・そんな二人をここに残したとて、また騒ぎになるのは目に見えてる。だから俺は二人が改心しない限りはアドリビトムに戻さんことにした。それはジェイド達もだ」
ルーク「それは・・・あいつらも同様ってことですか?」
ピオニー「あぁ、今のお前を受け入れるにしても時間がかかるだろうからな。特にガイは。だからお前はここでライマの事は気にせず、本来の自分を出せるようにしていけ・・・いいな?」
ルーク「・・・はい、ありがとうございます」
・・・こう言っちゃ悪いけどルークの為に不安要素を排したピオニー陛下に、俺もルークも感謝せざるを得なかった。確かにガイ達も今のルークにとって、微妙な感じだから。
ピオニー「・・・俺はもう行く。済まないが、ルークを頼んだぞベル」
ベル「・・・はい!」
だからこそ俺は出るといったピオニー陛下に感謝した、本当にルークの事を心配してくれるんだから・・・
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