ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
・・・フリングス少将の来訪は俺に相当な衝撃をもたらした。
戻ってきた後アンジュ達と共にフリングス少将から話を聞いた俺・・・その話の中身は要約するとこう言うことだ。
一・これから三日後にライマの正当王位継承者を決める試験をする。場所は霊峰アブソール
二・アドリビトム内からライマ関係者は全員出席、それで俺は確定の上で3つのパーティー分の見届け人兼護衛をつけること。これは王位継承者を決める為、慎重を期すようにしたいからとのこと
三・試験の内容は当日になって発表する。その結果で正式に継承者を決める為、その中身は事前には告げられない
・・・この3つを受けてアンジュは2つ目の条件に少し難色を示した。クエストの内容として人数を割きすぎだと。だけど以前から話をしていたのと、そのクエストには当初払うと予定してた依頼金の十倍もの依頼金を払うと言われて、ならと即行で意見を翻した・・・現金すぎだろ、アンジュ。
ただそんな話な物だから依頼を受ける人員の多さもあって、ウッドロウも自分も行きたいと立候補してきた。それにフリングス少将は最初はとんでもないと首を横に振ったが、自分はギルドの一員であると盾に出されてやむ無く受け入れることになった。
まぁその後は誰か他に立候補するかを皆に話した上で当日までゆっくりしてるように、と言われてその場は解散になった。
ベル「・・・って訳だ」
ルーク「・・・何て言っていいかわかんねぇな。ここまで来ると・・・」
・・・それで部屋に戻った俺は一連の流れをルークに説明したけど、苦い顔をして首をひねる。
ベル「・・・なぁ、もしピオニー陛下がお前の事を知ってたらどうすると思う?」
ルーク「・・・あの人あれでいて考え読めない所があるから、正直わかんねぇ・・・けど確実に俺の正体をぶちまけるくらいの事は平気でするだろうな、色々見てプラスになるかどうかを考えて・・・あーっ、くそっ。気付いてないでほしいな。折角ここまで来たんだから・・・」
・・・天井を見上げ苦さに満ちた表情を浮かべるルーク。そこにはそれはないんじゃないかと思いたいという気持ちがこもっているように俺には見えた。
ベル「・・・でもさ、試験って言ってる訳だろ?もしかしたらそれ次第じゃうまく行くかどうか決まるんじゃないのか?」
ルーク「・・・試験、か・・・」
そんなままになっていたくない俺は試験に話題を変えれば、ルークは顔を下げ考え込むそぶりを見せる。
ルーク「・・・確かにそうかもしれないな。けど俺はまだ引っ掛かってる所があんだよ」
ベル「引っ掛かってる所?」
ルーク「お前をその場に来るようにピオニー陛下が言ったことと、なんでパーティー3つ分の人間が必要なのかって所だよ。正直ジェイド達だけでも戦力としちゃ過多な気がするし、見届け人が必要なら多くて一つのパーティー分の人間がいりゃ十分だろ?」
ベル「確かに・・・」
ルーク「・・・なんつーかちぐはぐなんだよな。ちゃんとしてるのにしてないって言うか・・・ピオニー陛下が意味ない事をするとも思えないけど、外部の人間を大勢引き入れる理由はどう考えてもない。それにお前が名指しされた理由もわからない・・・」
ベル「・・・釈然としない、よな。そう考えると・・・」
ルーク「あぁ・・・」
・・・ピオニー陛下らしくない、か・・・そう考えたら確かにそうだ。あの人何だかんだで変な事はしても、意味のないことはしないからな・・・
レイヴン「・・・お二人さん、いる~?」
ルーク「・・・んだよ、オッサン」
レイヴン「いや~、話は聞いたよオッサンも。その事でなんだけど、オッサンも試験の時に付いていく事にしたから」
ルーク「・・・は?」
・・・そんな風に俺らが重く考えている時、気楽な様子で入室してきたレイヴン。けどその用事の中身にルークは呆気に取られていた。自分も行くとの言葉に。
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戻ってきた後アンジュ達と共にフリングス少将から話を聞いた俺・・・その話の中身は要約するとこう言うことだ。
一・これから三日後にライマの正当王位継承者を決める試験をする。場所は霊峰アブソール
二・アドリビトム内からライマ関係者は全員出席、それで俺は確定の上で3つのパーティー分の見届け人兼護衛をつけること。これは王位継承者を決める為、慎重を期すようにしたいからとのこと
三・試験の内容は当日になって発表する。その結果で正式に継承者を決める為、その中身は事前には告げられない
・・・この3つを受けてアンジュは2つ目の条件に少し難色を示した。クエストの内容として人数を割きすぎだと。だけど以前から話をしていたのと、そのクエストには当初払うと予定してた依頼金の十倍もの依頼金を払うと言われて、ならと即行で意見を翻した・・・現金すぎだろ、アンジュ。
ただそんな話な物だから依頼を受ける人員の多さもあって、ウッドロウも自分も行きたいと立候補してきた。それにフリングス少将は最初はとんでもないと首を横に振ったが、自分はギルドの一員であると盾に出されてやむ無く受け入れることになった。
まぁその後は誰か他に立候補するかを皆に話した上で当日までゆっくりしてるように、と言われてその場は解散になった。
ベル「・・・って訳だ」
ルーク「・・・何て言っていいかわかんねぇな。ここまで来ると・・・」
・・・それで部屋に戻った俺は一連の流れをルークに説明したけど、苦い顔をして首をひねる。
ベル「・・・なぁ、もしピオニー陛下がお前の事を知ってたらどうすると思う?」
ルーク「・・・あの人あれでいて考え読めない所があるから、正直わかんねぇ・・・けど確実に俺の正体をぶちまけるくらいの事は平気でするだろうな、色々見てプラスになるかどうかを考えて・・・あーっ、くそっ。気付いてないでほしいな。折角ここまで来たんだから・・・」
・・・天井を見上げ苦さに満ちた表情を浮かべるルーク。そこにはそれはないんじゃないかと思いたいという気持ちがこもっているように俺には見えた。
ベル「・・・でもさ、試験って言ってる訳だろ?もしかしたらそれ次第じゃうまく行くかどうか決まるんじゃないのか?」
ルーク「・・・試験、か・・・」
そんなままになっていたくない俺は試験に話題を変えれば、ルークは顔を下げ考え込むそぶりを見せる。
ルーク「・・・確かにそうかもしれないな。けど俺はまだ引っ掛かってる所があんだよ」
ベル「引っ掛かってる所?」
ルーク「お前をその場に来るようにピオニー陛下が言ったことと、なんでパーティー3つ分の人間が必要なのかって所だよ。正直ジェイド達だけでも戦力としちゃ過多な気がするし、見届け人が必要なら多くて一つのパーティー分の人間がいりゃ十分だろ?」
ベル「確かに・・・」
ルーク「・・・なんつーかちぐはぐなんだよな。ちゃんとしてるのにしてないって言うか・・・ピオニー陛下が意味ない事をするとも思えないけど、外部の人間を大勢引き入れる理由はどう考えてもない。それにお前が名指しされた理由もわからない・・・」
ベル「・・・釈然としない、よな。そう考えると・・・」
ルーク「あぁ・・・」
・・・ピオニー陛下らしくない、か・・・そう考えたら確かにそうだ。あの人何だかんだで変な事はしても、意味のないことはしないからな・・・
レイヴン「・・・お二人さん、いる~?」
ルーク「・・・んだよ、オッサン」
レイヴン「いや~、話は聞いたよオッサンも。その事でなんだけど、オッサンも試験の時に付いていく事にしたから」
ルーク「・・・は?」
・・・そんな風に俺らが重く考えている時、気楽な様子で入室してきたレイヴン。けどその用事の中身にルークは呆気に取られていた。自分も行くとの言葉に。
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