ベル「・・・ユージーン、一つ聞くけどそれって俺達絶対行かないといけないのか？」

ユージーン「・・・いや、ダメだったと言って別の者を誘うつもりだった。その方がガイ達のカドは立たんだろうと思ってな。だからお前達は気にしないで断ってくれ。適当に俺から言っておく」

ベル「そっか・・・ありがとう、ユージーン」

ユージーン「いや、気にするな。こちらもどうするべきかと思っていた所だったからな」

よかった・・・やっぱユージーンだからか、話は分かってくれてた。これでとりあえず大丈夫かな・・・

ルーク「・・・ユージーン。その２つのパーティーのメンバーって誰がいるとかどこに行くとかは覚えてるか？」

ベル「・・・え？」

・・・と思ったらいきなり何を言うんだ、ルーク？

ユージーン「・・・俺が行く方にはまずクラトスが決定していてあと二人はまだだ。ガイの方はルーティにアニスにリカルドといったメンバーで行くのはカダイフ砂漠だが、どうしたんだ？」

ルーク「・・・いや、別に。ただ気になっただけだ、気にすんな」

ユージーン「・・・そうか。では俺は行く、すまなかったな」

ベル「いいよ、そこまで気にしなくて。じゃあな、ユージーン」

・・・ルークの疑問の声に若干微妙な表情のまま、俺の声を背に受けユージーンは部屋から出ていく・・・ってあれ、ルーク？何身支度してんだ？

ルーク「・・・ちょっと出ようぜ、ベル」

ベル「え？いきなりどうしたんだよ？」

ルーク「今日ここにいたらジェイド辺りが直撃してくる。多分だけどな。つっても確証がある訳じゃないし、自信もないから適当なクエスト選んで時間潰そうぜ」

ベル「あ・・・あぁ、分かった・・・」

ジェイド辺りが来る？自信ないって言ってたけど、なんで？・・・そう思ったけど理由を聞く暇も無さそうに緊迫した表情をしてたから、俺はこれ以上何も言わず従うことにした・・・















・・・それで俺達は急遽近場に降りれて何か適当なクエストをもらえないかってアンジュに言って、ちょうど近くに来ていていくつかリストのあった中からアルマナック遺跡の魔物退治のクエストを選び適当に時間を潰した。その時は急場しのぎに選んだクエストだったから他のメンバーは連れていかなかったけど、まぁ別に二人でも苦戦するようなレベルじゃなかったし特に何もなく終わった。









レイヴン「・・・あ、お帰りー」

ルーク「お、オッサン・・・なんでいんだよ」

レイヴン「ひどい！そこはただいまって優しく言うところでしょ！？」

ルーク「オッサンに優しくしたってなぁ」

・・・そんなとこで部屋に戻ってきた時にいたのは我が物顔でベッドに寝てたレイヴン。もうお馴染みになってるかのようなやり取りに少しクスッとくる。

レイヴン「まったく・・・ていうかどこに行ってたの？今日出るって言ってなかったでしょ。それでジェイド達結構残念がってたのよ？」

ルーク「あ・・・やっぱ来たか。クエストをもぎ取って消えていて正解だったぜ」

レイヴン「え・・・もしかして来るって分かってたの、今日？」

心底意外そうな顔をするレイヴン・・・知らなかったんだな、本当にこの事。

ルーク「ま、ちょうどいいか。俺らが出掛ける前にあったことを話してやるよ」

レイヴン「・・・？」

何が起きてるのかわからないと首を傾げるレイヴン・・・まぁ俺も半分ばっかわからないことあるし、黙って聞いとこ。















ルーク「・・・それでユージーンが出てった後、ジェイド達が来ないように俺達も出てったんだよ」

レイヴン「・・・ホント末恐ろしいよね、ルーク君。でもなんでジェイド達が来るなんて分かったの？」

ルーク「・・・ま、これに関しちゃ半々だったんだけどな。可能性として」

それでユージーンの件を説明し終わり、何故ジェイド達が来るか分かっていたのかという話になる。







．