ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
ジューダス「・・・具体的にその気付いた事とはなんだ?」
ルーク「あぁ、まぁ一つは簡単だ。レイヴンの依頼人はレイヴン以外に協力者及び行動の手助けをするやつがいないってことだ。もうジェイは動かないって分かってるしユーリに至っちゃ協力者ですらない。だから実質的にレイヴン以外に協力者がいないし、いてもこっちに接触するようなヤツじゃないって事だ」
ジューダス「つまりは規模はかなり小さいと見ている、という事か・・・確かに頷けるな」
ルーク「更にもう一つ言うなら、相手は正体を是が非でもバラしたくないからレイヴンを介さない限りは俺に接触しない・・・多分自分からバラすんなら俺の事が白日に晒された後って所だろうけど、だからこそ隙がある。そして最後に気付いた点は、回りくどい手しか向こうは使えないって事だ。その正体を隠すあまり、な・・・だからこそ俺には、考えがある」
ジューダス「・・・何をする気だ?」
ルーク「・・・承認に少し時間はかかるだろうけど、ピオニー陛下に手紙を出して上奏する。そろそろもう王位継承者がどちらが相応しいか正式に決めてくれるようにするためのお膳立てをしてくれってな」
ベル「えっ、どうして・・・!?」
・・・ルークの言葉に衝撃を受ける俺。何で今そんなことを・・・?
ルーク「今のまんま進んだならアドリビトム内で遠くない内に騒ぎが起こるのは目に見えてる、エステルじゃなくても誰が起こしてもおかしくない。そうなりゃヘマをする気はないけど万が一って事もある。アドリビトム内で物事に決着をつけろってなったら、何が起きるかも起こされるかも分かんないからな・・・だからその前にピオニー陛下を巻き込んでアドリビトム内での揉め事としてじゃなく、ライマの問題にして切り離させりゃ一気に形勢は俺に傾く・・・そうなりゃ流石にアンジュでも手は出せない。何せアドリビトム外での出来事なんだからな。プライベートな事・・・更に言うならそれが国の決定がかかってるから、余計に口も手も出せない」
ジューダス「・・・成程、アドリビトムの管轄外にすることで部外者に手出しはさせまいとするわけか」
ルーク「そういうこと。それにアドリビトム内で変に行動しても状況打破が難しそうだし、何よりレイヴン経由でそれがバレかねないからな。その点で手紙はちょっとレイヴンの隙と暇を見つけて書いて出せば、後はライマの本国行きだ・・・そして後は待てばいいんだよ。本国からそうするようにとのお達しをな。そうすりゃレイヴンの依頼人が何を考えてるかなんて関係なくなって、それで終わりだ」
ジューダス「・・・正体を知ろうとするでもなく先に王位継承権の問題を片付ける。そうすれば何もしようがなくなるというわけか・・・逆転の発想だな」
ルーク「どうせ今日の話もレイヴン経由で依頼人に話されるだろう上にユーリにも勘づかれただろうし、依頼人の正体にこだわって近づこうとすればするほど後手に回るだろうしな。ならいっそ知らなくていい。むしろこっちが出し抜くにはどうすりゃいいか・・・そう考えた結果だよ」
ジューダス「・・・フッ、よく考えたものだな」
いやいやいや・・・なんかジューダス軽く笑ってるけど、これ本当にすごくないか?一発逆転の策として・・・
ベル「・・・なぁ、それなら早くピオニー陛下に手紙を出す準備をしたらどうだ?あんま今の状況だと手紙出すの遅れたらまずいだろうし」
ルーク「あぁそうだな。んじゃ早速手紙書くわ。お前達は後は好きにしててくれよ」
ベル、ジューダス「「・・・」」
・・・手紙を書くために早速机に向かうルーク・・・嬉々としているその姿に俺はイケる、そう感じていた。
.
ルーク「あぁ、まぁ一つは簡単だ。レイヴンの依頼人はレイヴン以外に協力者及び行動の手助けをするやつがいないってことだ。もうジェイは動かないって分かってるしユーリに至っちゃ協力者ですらない。だから実質的にレイヴン以外に協力者がいないし、いてもこっちに接触するようなヤツじゃないって事だ」
ジューダス「つまりは規模はかなり小さいと見ている、という事か・・・確かに頷けるな」
ルーク「更にもう一つ言うなら、相手は正体を是が非でもバラしたくないからレイヴンを介さない限りは俺に接触しない・・・多分自分からバラすんなら俺の事が白日に晒された後って所だろうけど、だからこそ隙がある。そして最後に気付いた点は、回りくどい手しか向こうは使えないって事だ。その正体を隠すあまり、な・・・だからこそ俺には、考えがある」
ジューダス「・・・何をする気だ?」
ルーク「・・・承認に少し時間はかかるだろうけど、ピオニー陛下に手紙を出して上奏する。そろそろもう王位継承者がどちらが相応しいか正式に決めてくれるようにするためのお膳立てをしてくれってな」
ベル「えっ、どうして・・・!?」
・・・ルークの言葉に衝撃を受ける俺。何で今そんなことを・・・?
ルーク「今のまんま進んだならアドリビトム内で遠くない内に騒ぎが起こるのは目に見えてる、エステルじゃなくても誰が起こしてもおかしくない。そうなりゃヘマをする気はないけど万が一って事もある。アドリビトム内で物事に決着をつけろってなったら、何が起きるかも起こされるかも分かんないからな・・・だからその前にピオニー陛下を巻き込んでアドリビトム内での揉め事としてじゃなく、ライマの問題にして切り離させりゃ一気に形勢は俺に傾く・・・そうなりゃ流石にアンジュでも手は出せない。何せアドリビトム外での出来事なんだからな。プライベートな事・・・更に言うならそれが国の決定がかかってるから、余計に口も手も出せない」
ジューダス「・・・成程、アドリビトムの管轄外にすることで部外者に手出しはさせまいとするわけか」
ルーク「そういうこと。それにアドリビトム内で変に行動しても状況打破が難しそうだし、何よりレイヴン経由でそれがバレかねないからな。その点で手紙はちょっとレイヴンの隙と暇を見つけて書いて出せば、後はライマの本国行きだ・・・そして後は待てばいいんだよ。本国からそうするようにとのお達しをな。そうすりゃレイヴンの依頼人が何を考えてるかなんて関係なくなって、それで終わりだ」
ジューダス「・・・正体を知ろうとするでもなく先に王位継承権の問題を片付ける。そうすれば何もしようがなくなるというわけか・・・逆転の発想だな」
ルーク「どうせ今日の話もレイヴン経由で依頼人に話されるだろう上にユーリにも勘づかれただろうし、依頼人の正体にこだわって近づこうとすればするほど後手に回るだろうしな。ならいっそ知らなくていい。むしろこっちが出し抜くにはどうすりゃいいか・・・そう考えた結果だよ」
ジューダス「・・・フッ、よく考えたものだな」
いやいやいや・・・なんかジューダス軽く笑ってるけど、これ本当にすごくないか?一発逆転の策として・・・
ベル「・・・なぁ、それなら早くピオニー陛下に手紙を出す準備をしたらどうだ?あんま今の状況だと手紙出すの遅れたらまずいだろうし」
ルーク「あぁそうだな。んじゃ早速手紙書くわ。お前達は後は好きにしててくれよ」
ベル、ジューダス「「・・・」」
・・・手紙を書くために早速机に向かうルーク・・・嬉々としているその姿に俺はイケる、そう感じていた。
.