ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
ゼロス「・・・んー、バンエルティア号にある程度在庫があって助かったぜ。何回か採掘したらもう終わっちゃったし、さっさと帰ろうぜ・・・って言いたいけどちょっと休憩しよっか。流石に野郎相手でもこのキール君相手に急かす程俺様も酷じゃないし」
ジューダス「・・・そうするか」
キール「ハァ、ハァ・・・僕のことは、気にしない、でくれ・・・」
ベル「いいから休もうぜ。予想してたより早かったんだ。ちょっとばっか休んでもバチは当たんねーよ」
キール「・・・すまない」
・・・早くクエストは終わったけど、キールの事を考えちょっと休憩することになった俺達・・・なんかパッと帰れよなんて言葉が脳裏に浮かんだけど、パッと帰るなんて出来るわけねーだろ。リレミトみたいなダンジョンからの脱出呪文でもあるまいし、徒歩で一瞬で帰れるか。
ゼロス「・・・んー、噂通りなのかな?・・・まぁ少なくともアッシュよっかはやっぱこっちよりか・・・」
ベル「ん・・・なんだよ、ゼロス?」
それで地面に座った俺達だけど、マジマジと男っつーか俺を見るゼロスになんか気持ち悪さを感じた。
ゼロス「いや、最近ハニー達の中でちょっとした噂になってんだけどさぁ・・・ルーク君が優しい人だっていうのが」
ベル「は?」
ゼロス「それで俺様はベル君の事じゃない?って聞いたのよ。でも皆口揃えて言うのよ、ベルも優しいんだけどルーク君の事だって。でまぁ男を観察するなんて趣味じゃないんだけどさ、ちょっと色々見てみたのよ。そうしたらさ~、さりげない優しさってのが見えてきたんだよ。まぁ本人に言ったら怒られそうだけどさぁ~」
ベル「・・・なぁ、それ聞いて俺どう反応すりゃいいんだよ?なんかすっげぇ複雑でムズムズして何を言えばいいかわかんねぇんだけど、俺・・・」
ゼロス「まぁいいじゃん、誉めてんだしさ。それに最近じゃ優しいに加えて、能力もあるんじゃないかって言われてるし」
ベル「は・・・?」
キール「・・・それは僕も、聞いた、ことがあるな。確か、リタと言い争いをしてたかと思ったら、意外にちゃんと、知識を伴った、クイズを出していた、とか・・・」
ベル「いやキール、無理して喋らなくていいから呼吸整えろよ・・・」
ジューダス「・・・しかし何故そんなルークに関する噂が急に流れ出した?聞いた限りではつい最近の事のように思えるが・・・」
ゼロス「んー、そこんとこは俺様もよくわかっちゃいないのよ。ハニー達の間で流れてる噂を耳にしただけだしさ。けどそんな噂が立つせいでさ、アッシュの苛立ちがすごいらしいのよ。調子に乗るな屑が!ってね・・・それで顔を合わせる度に大体喧嘩ってのは三人も分かってると思うんだけど、その喧嘩の時も対称的な態度を取るもんだから少しずつこれも噂になってるらしいのよ。『ルーク君はアッシュにわざと負けてやってるんじゃないか』ってさ」
ベル「っ!?」
・・・そんな噂が流れてんのか、今・・・アドリビトムの中で・・・!?
ジューダス「・・・どうしてそんな噂が流れる?」
ゼロス「まぁこれは本人達やロイド君達みたいな純粋な人には聞かせないで欲しいんだけどさ。喧嘩の流れってまずアッシュからの突っ掛かりでそれをルーク君は劣勢になって最後まで受けるって形で終わるらしいんだけど、それっておかしくないかって話があんのよ。あの負けず嫌いのルーク君がそんな形で終わりっぱなしなのかって」
キール「・・・確かにそうだな。さっきのリタに関しては何度もリベンジを仕掛けているらしいし、度々ユーリに突っかかってあしらわれてる姿がある上、スパーダ達との口喧嘩では一歩も引かなかったとルカは言っていた・・・なのにアッシュだけ、というのはおかしいな。例え血縁関係で勝手が違うにしてもだ・・・」
ベル「っ・・・」
・・・どういうことだよ、一体・・・今までそんな噂も何もなかったっつーのに、ホントになんでそんないきなり・・・
ゼロス「まぁキール君、そこまでにしといてさ・・・とにかくそんなわけでさ。密かにじゃあっけど確かに広がってんのよ。そういう噂が」
ジューダス「・・・これが本人、特にアッシュの耳に入ったら気が気ではないだろうな。だが何故お前はこの話をした?今ここでベルにこの話をする意味はないはずだ」
ゼロス「・・・多分ジューダスも分かってるんじゃないの?この噂、誰かが意図的に流してるって事」
ジューダス「・・・まぁな」
・・・笑みを浮かべながらもどこか油断ならない視線を向けるゼロスに、自然とジューダスも表情を引き締める・・・多分、多分だけどジューダスももしかしたら同じこと考えてるんじゃないかな・・・それがレイヴンの依頼人のしたことなんじゃないかって・・・
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ジューダス「・・・そうするか」
キール「ハァ、ハァ・・・僕のことは、気にしない、でくれ・・・」
ベル「いいから休もうぜ。予想してたより早かったんだ。ちょっとばっか休んでもバチは当たんねーよ」
キール「・・・すまない」
・・・早くクエストは終わったけど、キールの事を考えちょっと休憩することになった俺達・・・なんかパッと帰れよなんて言葉が脳裏に浮かんだけど、パッと帰るなんて出来るわけねーだろ。リレミトみたいなダンジョンからの脱出呪文でもあるまいし、徒歩で一瞬で帰れるか。
ゼロス「・・・んー、噂通りなのかな?・・・まぁ少なくともアッシュよっかはやっぱこっちよりか・・・」
ベル「ん・・・なんだよ、ゼロス?」
それで地面に座った俺達だけど、マジマジと男っつーか俺を見るゼロスになんか気持ち悪さを感じた。
ゼロス「いや、最近ハニー達の中でちょっとした噂になってんだけどさぁ・・・ルーク君が優しい人だっていうのが」
ベル「は?」
ゼロス「それで俺様はベル君の事じゃない?って聞いたのよ。でも皆口揃えて言うのよ、ベルも優しいんだけどルーク君の事だって。でまぁ男を観察するなんて趣味じゃないんだけどさ、ちょっと色々見てみたのよ。そうしたらさ~、さりげない優しさってのが見えてきたんだよ。まぁ本人に言ったら怒られそうだけどさぁ~」
ベル「・・・なぁ、それ聞いて俺どう反応すりゃいいんだよ?なんかすっげぇ複雑でムズムズして何を言えばいいかわかんねぇんだけど、俺・・・」
ゼロス「まぁいいじゃん、誉めてんだしさ。それに最近じゃ優しいに加えて、能力もあるんじゃないかって言われてるし」
ベル「は・・・?」
キール「・・・それは僕も、聞いた、ことがあるな。確か、リタと言い争いをしてたかと思ったら、意外にちゃんと、知識を伴った、クイズを出していた、とか・・・」
ベル「いやキール、無理して喋らなくていいから呼吸整えろよ・・・」
ジューダス「・・・しかし何故そんなルークに関する噂が急に流れ出した?聞いた限りではつい最近の事のように思えるが・・・」
ゼロス「んー、そこんとこは俺様もよくわかっちゃいないのよ。ハニー達の間で流れてる噂を耳にしただけだしさ。けどそんな噂が立つせいでさ、アッシュの苛立ちがすごいらしいのよ。調子に乗るな屑が!ってね・・・それで顔を合わせる度に大体喧嘩ってのは三人も分かってると思うんだけど、その喧嘩の時も対称的な態度を取るもんだから少しずつこれも噂になってるらしいのよ。『ルーク君はアッシュにわざと負けてやってるんじゃないか』ってさ」
ベル「っ!?」
・・・そんな噂が流れてんのか、今・・・アドリビトムの中で・・・!?
ジューダス「・・・どうしてそんな噂が流れる?」
ゼロス「まぁこれは本人達やロイド君達みたいな純粋な人には聞かせないで欲しいんだけどさ。喧嘩の流れってまずアッシュからの突っ掛かりでそれをルーク君は劣勢になって最後まで受けるって形で終わるらしいんだけど、それっておかしくないかって話があんのよ。あの負けず嫌いのルーク君がそんな形で終わりっぱなしなのかって」
キール「・・・確かにそうだな。さっきのリタに関しては何度もリベンジを仕掛けているらしいし、度々ユーリに突っかかってあしらわれてる姿がある上、スパーダ達との口喧嘩では一歩も引かなかったとルカは言っていた・・・なのにアッシュだけ、というのはおかしいな。例え血縁関係で勝手が違うにしてもだ・・・」
ベル「っ・・・」
・・・どういうことだよ、一体・・・今までそんな噂も何もなかったっつーのに、ホントになんでそんないきなり・・・
ゼロス「まぁキール君、そこまでにしといてさ・・・とにかくそんなわけでさ。密かにじゃあっけど確かに広がってんのよ。そういう噂が」
ジューダス「・・・これが本人、特にアッシュの耳に入ったら気が気ではないだろうな。だが何故お前はこの話をした?今ここでベルにこの話をする意味はないはずだ」
ゼロス「・・・多分ジューダスも分かってるんじゃないの?この噂、誰かが意図的に流してるって事」
ジューダス「・・・まぁな」
・・・笑みを浮かべながらもどこか油断ならない視線を向けるゼロスに、自然とジューダスも表情を引き締める・・・多分、多分だけどジューダスももしかしたら同じこと考えてるんじゃないかな・・・それがレイヴンの依頼人のしたことなんじゃないかって・・・
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