ワールドトラベラールーク君シリーズ
「どうなりましたか、二人は・・・?」
「ご安心ください、アスプロスはもうこれ以降は何もしないし、デフテロスもアスプロスが何かしない限りは何もしない・・・そう言う約束になりました」
「そうですか・・・」
再びこの時代の黄金聖闘士十二人が集まったところでアテナさんがどうなったのかと聞けば、シオンさんが無事に済んだと言ったことでホッとした笑みを浮かべる・・・確かに二人を見ると仲良く手を繋ぐみたいな空気じゃないけど、そんな喧嘩するみたいな空気じゃない。あえて言うと自然体、って感じだな二人。
「・・・アテナ様。シジフォス達を生き返らせていただいたこと・・・感謝の念に堪えません。本来でしたら貴女のご恩に報いたいと思うところです。ですがこれ以上、この時代に留まられてはいけません。貴女は未来のアテナ様なのですから・・・」
「・・・そうですね」
・・・けど続いた老師の複雑そうな顔で帰還を願う声に、アテナさんも複雑そうに頷く・・・確かにそうだ。これ以上この時代の人間でないアテナさん達はここに留まるべきじゃない。この時代に変に関わるべきじゃないんだ。そう、もう別れの時にするべき・・・
「・・・では早速、私達は元の時代に戻りましょう。皆さん、私の周りに集まってください・・・・・・ルーク?」
「どうした、ルーク?」
「・・・俺はここに残ります」
「「「「っ・・・」」」」
アテナさんが早速帰ろうとカノン達がその周りに集まるけど、俺はその中には入らずにいた。そうしてたらアテナさんにカノンが来ないのかと言うように声をかけてきたけど・・・ここで別れる気持ちを固めた俺はその申し出を断った。
「元々の時代からここに飛んだ時に決心してたんです、別れを。だからここでお別れです。ここまで来てくれてありがとうございました」
「・・・そうですか、わかりました」
それで自身の気持ちを込めて頭を深く下げると、アテナさんは分かってくれて素直に頷いてくれた。
「ですがこのまま貴方を放っておきたくはありません・・・シオン、元の時代に戻る前に貴方にお願いします。ルークがまた別の場所に飛ぶまで、この聖域で面倒を見てください。これが私からの最後のお願いです・・・聞いていただけますね?」
「はっ、勿論です」
「シオンさん・・・」
「気にするな、お前の面倒くらい私が見てやるさ」
「・・・ありがとうございます」
ただそこでアテナさんにシオンさんと交わされた会話に俺はたまらずシオンさんを見るけど、そこにあった微笑に俺はそれ以上は何も言わず頭を下げた。
「では私達は行きましょう・・・ルーク、達者に暮らしてくださいね。貴方が無事に元の世界に戻ることを私は祈ります」
「はい、ありがとうございます」
「・・・元気でな、ルーク」
「うん、カノン・・・バイバイ」
‘カッ!’
「・・・戻られたか」
それで改めて別れの挨拶を交わし手を振る俺達の前からアテナ達は光に包まれ、その光が消えた時にはそこにアテナ達の姿はなくシジフォスさんの言葉がただその場に残った。
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「ご安心ください、アスプロスはもうこれ以降は何もしないし、デフテロスもアスプロスが何かしない限りは何もしない・・・そう言う約束になりました」
「そうですか・・・」
再びこの時代の黄金聖闘士十二人が集まったところでアテナさんがどうなったのかと聞けば、シオンさんが無事に済んだと言ったことでホッとした笑みを浮かべる・・・確かに二人を見ると仲良く手を繋ぐみたいな空気じゃないけど、そんな喧嘩するみたいな空気じゃない。あえて言うと自然体、って感じだな二人。
「・・・アテナ様。シジフォス達を生き返らせていただいたこと・・・感謝の念に堪えません。本来でしたら貴女のご恩に報いたいと思うところです。ですがこれ以上、この時代に留まられてはいけません。貴女は未来のアテナ様なのですから・・・」
「・・・そうですね」
・・・けど続いた老師の複雑そうな顔で帰還を願う声に、アテナさんも複雑そうに頷く・・・確かにそうだ。これ以上この時代の人間でないアテナさん達はここに留まるべきじゃない。この時代に変に関わるべきじゃないんだ。そう、もう別れの時にするべき・・・
「・・・では早速、私達は元の時代に戻りましょう。皆さん、私の周りに集まってください・・・・・・ルーク?」
「どうした、ルーク?」
「・・・俺はここに残ります」
「「「「っ・・・」」」」
アテナさんが早速帰ろうとカノン達がその周りに集まるけど、俺はその中には入らずにいた。そうしてたらアテナさんにカノンが来ないのかと言うように声をかけてきたけど・・・ここで別れる気持ちを固めた俺はその申し出を断った。
「元々の時代からここに飛んだ時に決心してたんです、別れを。だからここでお別れです。ここまで来てくれてありがとうございました」
「・・・そうですか、わかりました」
それで自身の気持ちを込めて頭を深く下げると、アテナさんは分かってくれて素直に頷いてくれた。
「ですがこのまま貴方を放っておきたくはありません・・・シオン、元の時代に戻る前に貴方にお願いします。ルークがまた別の場所に飛ぶまで、この聖域で面倒を見てください。これが私からの最後のお願いです・・・聞いていただけますね?」
「はっ、勿論です」
「シオンさん・・・」
「気にするな、お前の面倒くらい私が見てやるさ」
「・・・ありがとうございます」
ただそこでアテナさんにシオンさんと交わされた会話に俺はたまらずシオンさんを見るけど、そこにあった微笑に俺はそれ以上は何も言わず頭を下げた。
「では私達は行きましょう・・・ルーク、達者に暮らしてくださいね。貴方が無事に元の世界に戻ることを私は祈ります」
「はい、ありがとうございます」
「・・・元気でな、ルーク」
「うん、カノン・・・バイバイ」
‘カッ!’
「・・・戻られたか」
それで改めて別れの挨拶を交わし手を振る俺達の前からアテナ達は光に包まれ、その光が消えた時にはそこにアテナ達の姿はなくシジフォスさんの言葉がただその場に残った。
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