ワールドトラベラールーク君シリーズ
「時の神、クロノス・・・!?」
「まさか、そんな存在がハーデスの配下にいたなんて・・・!?」
その名を聞いて星矢と瞬の表情も一気に緊迫した物へと変わる。
「それが本当にクロノスかどうかはわかりません。ですが時を操る神はクロノス以外にいません」
「だがクロノスという存在がハーデスの下につく事も考えられん。クロノスはハーデスの父親だ。父親が息子の下につくなどまず有り得ん。恐らくルークの言ったようクロノスの力か加護を受けたのではと思われるが・・・」
「いや、正直それは考えられん。メフィストフェレスはあの力を自分の物として完璧に扱っていた上、テンマを利用してオリンポスの神々にまで戦いを挑まんとしていた。本当のクロノスならテンマを利用するまでもなく自身の力に自身の率いる兵力だけで十分過ぎる程の戦力を有しているはずで、わざわざテンマを必要とする意味はない」
「それもそうじゃの。だがそうなるとメフィストフェレスとは一体・・・」
「「「「・・・」」」」
それでカノン達がメフィストフェレスについての考察をするけど一向に正体の見えないその中身に、俺達も含め考え込む形になる。
‘パリッ’
「えっ?・・・もしかして、また誰か・・・」
「・・・もしやこの小宇宙は・・・!」
そんな時、またカノン達がやってきたときのようなひび割れの音が辺りに響いた。それでまた誰か来ると予想してたら、シオンさん達の表情がまさかと言った物へと変わる。
‘パリイィン!’
「無事ですか、ルーク」
「「「「アテナ(沙織さん)!」」」」
「・・・やはり、アテナ・・・!」
それで今度現れたのはあろうことか心配そうな表情のアテナさんで、それもアイオリアさん付き。その存在にカノン達が驚く中、シオンさんに老師が瞬間的にひざまづく。
「・・・えっと、なんでアテナさんがここに?」
「カノン達が貴方の元に来た時よりから小宇宙により話を聞かせてもらっていました・・・体を起こしてください、二人とも。私はこの時代のアテナではありません。私にかしずく必要はないのですよ」
「いえ、そのような事は出来ません。貴女がアテナである事実に変わりはないのですから」
「・・・そうですか。でも体は起こしてください。話をするには少し堅苦しいので」
「はっ・・・では失礼します」
唖然としながらもなんで来たのか聞いてみたら話を聞いてたらしいけど、ここでアテナらしく威厳と慈愛に満ちた振る舞いをするアテナさんにシオンさんも老師も頑なな態度を解いてパッと立ち上がる・・・やっぱ二人にとってアテナって存在は大きいんだよな。
「さて・・・先程の話の続きですが、クロノスがハーデスの下につくことなど有り得ません。ですがシオンの言ったような未来を見せるような事が出来るのは、時を統べるクロノスくらいにしか出来ない事も事実です。ただそんな存在が私達の時代で影も形も見えない、というのは私も引っ掛かってはいます。そのような存在なら同じような力を持って復活しておかしくないはずですからね。そしてシオンを倒せるほどの冥闘士となれば、尚更印象に残らないのはおかしいと言えます」
「確かに・・・ですがアテナの言い方では、アテナにもメフィストフェレスの心当たりがないようですが・・・」
「えぇ、ですから聞いてみたいと思います」
「聞いてみる?・・・誰に、ですか?」
それでメフィストフェレスについての話を続けたアテナだけど・・・なんだろう、なんか聞くって言った瞬間アテナがとんでもないことするかもって思ったんだけど・・・
「決まっています、メフィストフェレスの事を知っているだろう先代にです」
.
「まさか、そんな存在がハーデスの配下にいたなんて・・・!?」
その名を聞いて星矢と瞬の表情も一気に緊迫した物へと変わる。
「それが本当にクロノスかどうかはわかりません。ですが時を操る神はクロノス以外にいません」
「だがクロノスという存在がハーデスの下につく事も考えられん。クロノスはハーデスの父親だ。父親が息子の下につくなどまず有り得ん。恐らくルークの言ったようクロノスの力か加護を受けたのではと思われるが・・・」
「いや、正直それは考えられん。メフィストフェレスはあの力を自分の物として完璧に扱っていた上、テンマを利用してオリンポスの神々にまで戦いを挑まんとしていた。本当のクロノスならテンマを利用するまでもなく自身の力に自身の率いる兵力だけで十分過ぎる程の戦力を有しているはずで、わざわざテンマを必要とする意味はない」
「それもそうじゃの。だがそうなるとメフィストフェレスとは一体・・・」
「「「「・・・」」」」
それでカノン達がメフィストフェレスについての考察をするけど一向に正体の見えないその中身に、俺達も含め考え込む形になる。
‘パリッ’
「えっ?・・・もしかして、また誰か・・・」
「・・・もしやこの小宇宙は・・・!」
そんな時、またカノン達がやってきたときのようなひび割れの音が辺りに響いた。それでまた誰か来ると予想してたら、シオンさん達の表情がまさかと言った物へと変わる。
‘パリイィン!’
「無事ですか、ルーク」
「「「「アテナ(沙織さん)!」」」」
「・・・やはり、アテナ・・・!」
それで今度現れたのはあろうことか心配そうな表情のアテナさんで、それもアイオリアさん付き。その存在にカノン達が驚く中、シオンさんに老師が瞬間的にひざまづく。
「・・・えっと、なんでアテナさんがここに?」
「カノン達が貴方の元に来た時よりから小宇宙により話を聞かせてもらっていました・・・体を起こしてください、二人とも。私はこの時代のアテナではありません。私にかしずく必要はないのですよ」
「いえ、そのような事は出来ません。貴女がアテナである事実に変わりはないのですから」
「・・・そうですか。でも体は起こしてください。話をするには少し堅苦しいので」
「はっ・・・では失礼します」
唖然としながらもなんで来たのか聞いてみたら話を聞いてたらしいけど、ここでアテナらしく威厳と慈愛に満ちた振る舞いをするアテナさんにシオンさんも老師も頑なな態度を解いてパッと立ち上がる・・・やっぱ二人にとってアテナって存在は大きいんだよな。
「さて・・・先程の話の続きですが、クロノスがハーデスの下につくことなど有り得ません。ですがシオンの言ったような未来を見せるような事が出来るのは、時を統べるクロノスくらいにしか出来ない事も事実です。ただそんな存在が私達の時代で影も形も見えない、というのは私も引っ掛かってはいます。そのような存在なら同じような力を持って復活しておかしくないはずですからね。そしてシオンを倒せるほどの冥闘士となれば、尚更印象に残らないのはおかしいと言えます」
「確かに・・・ですがアテナの言い方では、アテナにもメフィストフェレスの心当たりがないようですが・・・」
「えぇ、ですから聞いてみたいと思います」
「聞いてみる?・・・誰に、ですか?」
それでメフィストフェレスについての話を続けたアテナだけど・・・なんだろう、なんか聞くって言った瞬間アテナがとんでもないことするかもって思ったんだけど・・・
「決まっています、メフィストフェレスの事を知っているだろう先代にです」
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