ワールドトラベラールーク君シリーズ
「メフィストフェレス・・・その冥闘士が星矢の事を教えて、それで人の技と思えないって・・・」
「詳しいことは私も言えない。私はその時お前達からして先代の天馬星座であるテンマと一緒にメフィストフェレスと対峙していた時、私が教皇になった場合の未来をヤツに見せられたんだがそこには目をつぶり静かに椅子に乗っていた星矢の姿があり・・・その後私はメフィストフェレスの攻撃で意識を失った。そこから先の事は私は覚えてはいないんだ」
「わしも別の場所で戦っていてメフィストフェレスと会うことなく終わったからな・・・わしもなんとも言えんのだ」
「・・・そうなんですか・・・」
・・・メフィストフェレス。その単語にカノン達の表情が険しくなり瞬が代表で何が起こったのかと聞けば、シオンさんはその時の事を詳細に話上げ老師も含めて謎の存在だと返すと瞬は微妙な表情で納得する以外に出来ない。
「せめてあの時、私達を助けてくれたであろうデフテロスが生きていれば話は違ったのだろうが・・・」
「デフテロス?」
「あぁ、この時代における双子座だった聖闘士だ。私はメフィストフェレスの攻撃により異次元に飛ばされたはずだったが、何故か気付いた時には元の空間に戻っていた」
「それで後で話を聞いてわしは思い出したのだ。一人アテナの聖衣の存在をわしに託し、異次元を開けれる存在であったデフテロスがいたことを。その時にはもう黄金聖闘士はわしにシオン以外は戦いに散っていた故、その時に生き残っていたであろうデフテロスがわしらを助けた上でメフィストフェレスと戦い散った・・・と考えたのだ」
「・・・先代が・・・」
そしてそこから追加で出たデフテロスって名前に皆が反応した事から先代の双子座というのを言った上での自身らで想像した流れを言う二人に、双子座を纏っているカノンが一人その聖衣を悲し気な物を見る目で見ていた。
「・・・まぁとにかく、私が星矢の存在を知っていたのはそのメフィストフェレスから見せられた光景によるものだ。今となってはもうわからんことだがな」
「「「「・・・」」」」
でも今デフテロスって人がいないからわからない事だと自嘲気味に言うシオンさんに、四人は微妙な沈黙に包まれる・・・でも俺は話を聞いて一つ、ある仮説が浮かんでいた。
「あの・・・もしかしてそのメフィストフェレスって冥闘士、神の力か加護かを持っていたんじゃないんですか?」
「何?それはどういうことだ?」
「・・・色んな世界を飛んできて、色んな人達に俺は会ってきました。その中には人の力を超越した存在なんて存在も、珍しくありませんでした。それこそ時を操る存在なんてものもいました・・・それでもしそのメフィストフェレスって冥闘士が神の力か加護かを持っていたなら、全く出来ない事じゃないと思うんですけど・・・」
「「「「・・・っ!」」」」
「・・・えっ?」
そこで言いたいことを言おうとおずおず声と手を上げた俺に皆が反応する中、俺は自身の体験からの考えを述べる・・・実際に時を操れる存在はいっぱいいたんだ。そう考えると全く有り得ない事じゃない・・・そう思ってたら、黄金聖闘士四人の表情が一瞬で強張った物へと変わった。
「まさか、そんな・・・!」
「だがそうであるというなら、辻褄が合う。まさかそんな大物がハーデスの配下に紛れ込んでいたなどと・・・!」
「ですが正直聖闘士の一人で太刀打ち出来るような存在などと思えません。それにアテナやハーデスと同位もしくは上位にいる神です。タナトスやヒュプノスのように下につくなど考えづらい・・・」
「だが時を操れる神など他に思い当たらんぞ、ムウ。ましてや未来を覗けるなど、人の身ではまず有り得ん・・・!」
「・・・えっと、ムウ。お前達誰のことを言ってるんだよ?」
それで黄金聖闘士四人が緊迫しながら顔を見合わせ思い当たるどうやら神らしき存在の名を口にするその光景に、ピンと来ていなかった星矢が誰の事かと問い掛ける。
「・・・星矢。貴方も聖闘士の端くれなら聞いたことがあるはずです」
「時を統べる神、クロノスの存在を」
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「詳しいことは私も言えない。私はその時お前達からして先代の天馬星座であるテンマと一緒にメフィストフェレスと対峙していた時、私が教皇になった場合の未来をヤツに見せられたんだがそこには目をつぶり静かに椅子に乗っていた星矢の姿があり・・・その後私はメフィストフェレスの攻撃で意識を失った。そこから先の事は私は覚えてはいないんだ」
「わしも別の場所で戦っていてメフィストフェレスと会うことなく終わったからな・・・わしもなんとも言えんのだ」
「・・・そうなんですか・・・」
・・・メフィストフェレス。その単語にカノン達の表情が険しくなり瞬が代表で何が起こったのかと聞けば、シオンさんはその時の事を詳細に話上げ老師も含めて謎の存在だと返すと瞬は微妙な表情で納得する以外に出来ない。
「せめてあの時、私達を助けてくれたであろうデフテロスが生きていれば話は違ったのだろうが・・・」
「デフテロス?」
「あぁ、この時代における双子座だった聖闘士だ。私はメフィストフェレスの攻撃により異次元に飛ばされたはずだったが、何故か気付いた時には元の空間に戻っていた」
「それで後で話を聞いてわしは思い出したのだ。一人アテナの聖衣の存在をわしに託し、異次元を開けれる存在であったデフテロスがいたことを。その時にはもう黄金聖闘士はわしにシオン以外は戦いに散っていた故、その時に生き残っていたであろうデフテロスがわしらを助けた上でメフィストフェレスと戦い散った・・・と考えたのだ」
「・・・先代が・・・」
そしてそこから追加で出たデフテロスって名前に皆が反応した事から先代の双子座というのを言った上での自身らで想像した流れを言う二人に、双子座を纏っているカノンが一人その聖衣を悲し気な物を見る目で見ていた。
「・・・まぁとにかく、私が星矢の存在を知っていたのはそのメフィストフェレスから見せられた光景によるものだ。今となってはもうわからんことだがな」
「「「「・・・」」」」
でも今デフテロスって人がいないからわからない事だと自嘲気味に言うシオンさんに、四人は微妙な沈黙に包まれる・・・でも俺は話を聞いて一つ、ある仮説が浮かんでいた。
「あの・・・もしかしてそのメフィストフェレスって冥闘士、神の力か加護かを持っていたんじゃないんですか?」
「何?それはどういうことだ?」
「・・・色んな世界を飛んできて、色んな人達に俺は会ってきました。その中には人の力を超越した存在なんて存在も、珍しくありませんでした。それこそ時を操る存在なんてものもいました・・・それでもしそのメフィストフェレスって冥闘士が神の力か加護かを持っていたなら、全く出来ない事じゃないと思うんですけど・・・」
「「「「・・・っ!」」」」
「・・・えっ?」
そこで言いたいことを言おうとおずおず声と手を上げた俺に皆が反応する中、俺は自身の体験からの考えを述べる・・・実際に時を操れる存在はいっぱいいたんだ。そう考えると全く有り得ない事じゃない・・・そう思ってたら、黄金聖闘士四人の表情が一瞬で強張った物へと変わった。
「まさか、そんな・・・!」
「だがそうであるというなら、辻褄が合う。まさかそんな大物がハーデスの配下に紛れ込んでいたなどと・・・!」
「ですが正直聖闘士の一人で太刀打ち出来るような存在などと思えません。それにアテナやハーデスと同位もしくは上位にいる神です。タナトスやヒュプノスのように下につくなど考えづらい・・・」
「だが時を操れる神など他に思い当たらんぞ、ムウ。ましてや未来を覗けるなど、人の身ではまず有り得ん・・・!」
「・・・えっと、ムウ。お前達誰のことを言ってるんだよ?」
それで黄金聖闘士四人が緊迫しながら顔を見合わせ思い当たるどうやら神らしき存在の名を口にするその光景に、ピンと来ていなかった星矢が誰の事かと問い掛ける。
「・・・星矢。貴方も聖闘士の端くれなら聞いたことがあるはずです」
「時を統べる神、クロノスの存在を」
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