ワールドトラベラールーク君シリーズ
「ば、馬鹿な・・・老師に教皇だと・・・!?」
「牡羊座の聖衣を着ている・・・それに天馬星座の聖衣・・・あれが次代の牡羊座と天馬星座・・・」
呆然とするカノンに、ムウさんと星矢を見てどこか納得しているシオンさん・・・ってこれどうにかこの状況をまとめないといけないな。なんでカノン達がここに来たのかも聞きたいし、こっちのシオンさん達にも状況を理解してもらわないと。
「・・・なんでカノン達がこっちに・・・?」
「あ・・・あぁ、アテナよりの思し召しでな。俺達はいきなりいなくなったお前を捜索するため、念のためと言われ渡されたその花輪の小宇宙を辿ってここに来たんだが・・・」
「それで二人の姿があったから戸惑った、と?」
「・・・あぁ」
・・・成程、納得がいったぞ。なんで明らかに神聖なっていうか力の宿っている物って分かる花輪をプレゼントしてくれたか・・・でもまさか世界どころか時を越えてまで追いかけて来てくれるってのはな・・・
「・・・話の腰を折ってすまんが、そっちの会話を察するにお主らはルークの言っていた次代の聖闘士達・・・ということでいいのかの?」
「老師・・・」
「ちょっと待て!老師と言わんでくれ!確かにわしはそっちじゃ歳はいっとるかもしれんが、まだわしは18なんじゃ!老師と言わんでくれ、頼む!」
「は、はぁ・・・」
そんなときに老師が話を進めようとするけどムウさんから老師と口にされたことで激しい拒否反応を示し、拝み倒された事で微妙そうな表情になる。それはムウさんだけじゃなく他の三人もだ・・・まぁ向こうの老師は見た目詐欺の261歳だったし、今の18の年齢なら年相応の態度だよ。うん。
「んじゃさっさと話しちまおうぜ。こっちだってまだちゃんと状況が理解出来てないんだし」
「・・・むしろ今のでほとんど言っちゃった感じがするんだけど・・・まぁいっか」
「・・・」
それで今度は星矢が話を戻そうと気楽な感じで話を進めるんだけど、瞬がツッコミにも似た指摘をしたのにはあえて触れずにおいた。だってホントにそうだったし・・・
・・・まぁそんなこんなで話は進み、カノン達にも詳しい事情を説明した上で話は終わった。尚この人選は異次元空間を開けるカノンに黄金のサイコキネシス随一を誇るムウが適任とされ、その際神の血の恩恵を受けた聖衣を着ている星矢と瞬が万が一の事を考えサポートの為に行くことが決定したらしい。
流石に昔の聖域に来るなど想像していなかったカノン達は驚いていたけど、それならと納得もしてくれた。けどそれより聞きたいことはまた、別にある。それは・・・
「・・・さっきの続きですけど、どうして星矢の事を貴方は知っていたんですか?今の時点で貴方がそれを知るはずがないというのに・・・」
「えっ、俺の事を知ってた・・・?」
「・・・うむ、そうだったな」
・・・何故星矢の事を知ってるのかという事。その事実に星矢が目を丸くする中、シオンさんは苦々しく頷く。
「・・・時にだが、お前達の中か未来の誰かかでもいい。メフィストフェレスの名を冠する冥闘士を倒した、という者はいるか?」
「メフィストフェレス?・・・知らないな、俺は」
「私も知りませんね」
「俺もだ」
「兄さんの話では冥闘士の命が消えた事を示す数珠が全て色が変わる瞬間を目撃したらしいし・・・誰も知らない内に倒したんだと思いますよ」
そこでシオンさんが口に出したのはメフィストフェレスっていう名前。その名に四人が四人共に知らないと言えば、シオンさんは「そうか」と言い納得した上で話を切り出す。
「私が星矢の事を知ってるのはそのメフィストフェレスより、星矢の事を知らされたからだ。とても人の技と思えぬ技からな」
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「牡羊座の聖衣を着ている・・・それに天馬星座の聖衣・・・あれが次代の牡羊座と天馬星座・・・」
呆然とするカノンに、ムウさんと星矢を見てどこか納得しているシオンさん・・・ってこれどうにかこの状況をまとめないといけないな。なんでカノン達がここに来たのかも聞きたいし、こっちのシオンさん達にも状況を理解してもらわないと。
「・・・なんでカノン達がこっちに・・・?」
「あ・・・あぁ、アテナよりの思し召しでな。俺達はいきなりいなくなったお前を捜索するため、念のためと言われ渡されたその花輪の小宇宙を辿ってここに来たんだが・・・」
「それで二人の姿があったから戸惑った、と?」
「・・・あぁ」
・・・成程、納得がいったぞ。なんで明らかに神聖なっていうか力の宿っている物って分かる花輪をプレゼントしてくれたか・・・でもまさか世界どころか時を越えてまで追いかけて来てくれるってのはな・・・
「・・・話の腰を折ってすまんが、そっちの会話を察するにお主らはルークの言っていた次代の聖闘士達・・・ということでいいのかの?」
「老師・・・」
「ちょっと待て!老師と言わんでくれ!確かにわしはそっちじゃ歳はいっとるかもしれんが、まだわしは18なんじゃ!老師と言わんでくれ、頼む!」
「は、はぁ・・・」
そんなときに老師が話を進めようとするけどムウさんから老師と口にされたことで激しい拒否反応を示し、拝み倒された事で微妙そうな表情になる。それはムウさんだけじゃなく他の三人もだ・・・まぁ向こうの老師は見た目詐欺の261歳だったし、今の18の年齢なら年相応の態度だよ。うん。
「んじゃさっさと話しちまおうぜ。こっちだってまだちゃんと状況が理解出来てないんだし」
「・・・むしろ今のでほとんど言っちゃった感じがするんだけど・・・まぁいっか」
「・・・」
それで今度は星矢が話を戻そうと気楽な感じで話を進めるんだけど、瞬がツッコミにも似た指摘をしたのにはあえて触れずにおいた。だってホントにそうだったし・・・
・・・まぁそんなこんなで話は進み、カノン達にも詳しい事情を説明した上で話は終わった。尚この人選は異次元空間を開けるカノンに黄金のサイコキネシス随一を誇るムウが適任とされ、その際神の血の恩恵を受けた聖衣を着ている星矢と瞬が万が一の事を考えサポートの為に行くことが決定したらしい。
流石に昔の聖域に来るなど想像していなかったカノン達は驚いていたけど、それならと納得もしてくれた。けどそれより聞きたいことはまた、別にある。それは・・・
「・・・さっきの続きですけど、どうして星矢の事を貴方は知っていたんですか?今の時点で貴方がそれを知るはずがないというのに・・・」
「えっ、俺の事を知ってた・・・?」
「・・・うむ、そうだったな」
・・・何故星矢の事を知ってるのかという事。その事実に星矢が目を丸くする中、シオンさんは苦々しく頷く。
「・・・時にだが、お前達の中か未来の誰かかでもいい。メフィストフェレスの名を冠する冥闘士を倒した、という者はいるか?」
「メフィストフェレス?・・・知らないな、俺は」
「私も知りませんね」
「俺もだ」
「兄さんの話では冥闘士の命が消えた事を示す数珠が全て色が変わる瞬間を目撃したらしいし・・・誰も知らない内に倒したんだと思いますよ」
そこでシオンさんが口に出したのはメフィストフェレスっていう名前。その名に四人が四人共に知らないと言えば、シオンさんは「そうか」と言い納得した上で話を切り出す。
「私が星矢の事を知ってるのはそのメフィストフェレスより、星矢の事を知らされたからだ。とても人の技と思えぬ技からな」
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