ワールドトラベラールーク君シリーズ
「・・・答えよ、小僧。お前は一体どこの者だ?」
「・・・えっと、それは・・・」
それで向けられるシオンさんからの怪しい人を見るような目。嫌な予感が的中っぽいと思い俺は考えるよう頭に手をやる。どう切り抜けるかを考える為に。
「ん・・・待て、シオン。その小僧の胸にあるのはもしや、ブラッディローズではないか?」
「む・・・言われてみれば確かに。それにアルバフィカの小宇宙ではないが似ている小宇宙がブラッディローズから感じられる・・・小僧、何故ブラッディローズを持っている。答えよ・・・」
「・・・」
ただここで老師が俺の胸元にあるブラッディローズの存在に気付いて指摘したことで、シオンさんの疑いと戸惑いに満ちた瞳が俺を見据える・・・うん、長々と話された昔話で大体分かってきた。けどちょっとまだ不安あるから一応念は押そう。
「・・・ちょっと話が長くなるけど、いいですか?色々あったんで最初から説明しないと訳がわからなくなると思うんで・・・」
「・・・いいだろう。では話せ」
それで前置きを置いた俺にシオンさん達は頷いてくれる。そして俺は話始めた。おそらく俺がここに来る前にいたであろう聖域が、今のこの聖域にとっての未来であろうことを・・・
「・・・という訳で多分ですけど俺は未来の聖域から来たんです。信じてください」
「・・・本来なら信じられない、という所だが・・・」
「・・・このような物を見せられては否定しようもないな。写真という物はこれ程精巧に紙に光景を写せるというのか・・・」
・・・それで説明し終わった俺に対し、二人は証拠にと渡した未来で撮った二人と俺が写った写真を見合わせ驚愕の声を上げていた。この写真がこんな形で役に立つなんて・・・未来のシオンさん。本当にありがとう。
「・・・こんなものを見せられたのだ、信じない訳にはいかないな。だが一つ聞きたいのだが、何故私の姿は老いていないのだ?童虎はまだわかるのだが、200年も経てば肉体は老いるのは自明の理と思うのだが・・・」
「・・・あー、そこはちょっと色々事情があるから言わない方がいいと思います。シオンさん達にとっての聖戦はこれから先の事だから、変に未来を知っていると微妙に未来が変化しかねませんし・・・それがいい意味でも悪い意味でも・・・」
それで写真を俺に返しながらも自分の姿について聞いてくるシオンさんに、流石に未来での聖戦の中身を全て教える訳にはいかないと俺は止めた方がいいと念を押す・・・伊達に世界を飛んできてる訳じゃないから言えるようになったんだけど、未来から過去に戻りその過去で本来起こる事象を変えてしまったら大きなタイムパラドックスを産みかねない。勿論これは経験したから言えることだけど、起こらないとも言えない。この世界があの俺の知る未来の聖域に繋がるとも限らないし、繋がらないとも限らない・・・だから繋がってた場合を考えると怖いんだ、俺のいたあの聖域が壊れるって思うと。
「・・・未来を知ることが未来を変えることに繋がる、か。そう考えるとその時点で私は未来を変えているのかもしれんな」
「え・・・?」
「・・・聞くがルーク。お前のいた時代の天馬星座の聖闘士の名前は星矢という名前か?」
「なっ!?何でそれを・・・!?」
けどここで意味深な事を難しい表情で呟くシオンさんに首を傾げたけど、そこから問い掛けるように出た・・・星矢という名に俺は驚きのあまり、大きく身を引いた。
「・・・やはりそうか」
「なんで、その名前を・・・!?」
‘パリッ’
「むっ!?・・・少し待て、シオンにルーク・・・何か強大な小宇宙が近づいておる、それもアテナの結界を通り抜け直接ここに来る形でだ!」
「えっ・・・?」
「シオン、お前はルークを守れ!わしが前衛を務める!」
「あぁ!」
「うわっ!」
それで複雑に表情を歪めたシオンさんに詰め寄ろうとしたらいきなり上の空間にひび割れが入り、童虎さんの緊迫した声と共にあれよあれよという間に俺は二人の後ろに回された。そしてすかさず戦闘体勢に入る二人・・・
‘パリイィンッ!’
「へっ・・・?」
・・・けどそんな緊迫した空気は一瞬にして、俺の間抜けな声で消えた。だって現れたのって・・・
「無事か、ルーク・・・!?」
「「「「っ!?」」」」
聖衣を着たカノンを筆頭にして現れた未来の聖闘士達(メンバーはカノン・ムウさん・星矢・瞬)であり、対峙したシオンさんと老師の姿に驚いた面々の姿だったんだから。
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「・・・えっと、それは・・・」
それで向けられるシオンさんからの怪しい人を見るような目。嫌な予感が的中っぽいと思い俺は考えるよう頭に手をやる。どう切り抜けるかを考える為に。
「ん・・・待て、シオン。その小僧の胸にあるのはもしや、ブラッディローズではないか?」
「む・・・言われてみれば確かに。それにアルバフィカの小宇宙ではないが似ている小宇宙がブラッディローズから感じられる・・・小僧、何故ブラッディローズを持っている。答えよ・・・」
「・・・」
ただここで老師が俺の胸元にあるブラッディローズの存在に気付いて指摘したことで、シオンさんの疑いと戸惑いに満ちた瞳が俺を見据える・・・うん、長々と話された昔話で大体分かってきた。けどちょっとまだ不安あるから一応念は押そう。
「・・・ちょっと話が長くなるけど、いいですか?色々あったんで最初から説明しないと訳がわからなくなると思うんで・・・」
「・・・いいだろう。では話せ」
それで前置きを置いた俺にシオンさん達は頷いてくれる。そして俺は話始めた。おそらく俺がここに来る前にいたであろう聖域が、今のこの聖域にとっての未来であろうことを・・・
「・・・という訳で多分ですけど俺は未来の聖域から来たんです。信じてください」
「・・・本来なら信じられない、という所だが・・・」
「・・・このような物を見せられては否定しようもないな。写真という物はこれ程精巧に紙に光景を写せるというのか・・・」
・・・それで説明し終わった俺に対し、二人は証拠にと渡した未来で撮った二人と俺が写った写真を見合わせ驚愕の声を上げていた。この写真がこんな形で役に立つなんて・・・未来のシオンさん。本当にありがとう。
「・・・こんなものを見せられたのだ、信じない訳にはいかないな。だが一つ聞きたいのだが、何故私の姿は老いていないのだ?童虎はまだわかるのだが、200年も経てば肉体は老いるのは自明の理と思うのだが・・・」
「・・・あー、そこはちょっと色々事情があるから言わない方がいいと思います。シオンさん達にとっての聖戦はこれから先の事だから、変に未来を知っていると微妙に未来が変化しかねませんし・・・それがいい意味でも悪い意味でも・・・」
それで写真を俺に返しながらも自分の姿について聞いてくるシオンさんに、流石に未来での聖戦の中身を全て教える訳にはいかないと俺は止めた方がいいと念を押す・・・伊達に世界を飛んできてる訳じゃないから言えるようになったんだけど、未来から過去に戻りその過去で本来起こる事象を変えてしまったら大きなタイムパラドックスを産みかねない。勿論これは経験したから言えることだけど、起こらないとも言えない。この世界があの俺の知る未来の聖域に繋がるとも限らないし、繋がらないとも限らない・・・だから繋がってた場合を考えると怖いんだ、俺のいたあの聖域が壊れるって思うと。
「・・・未来を知ることが未来を変えることに繋がる、か。そう考えるとその時点で私は未来を変えているのかもしれんな」
「え・・・?」
「・・・聞くがルーク。お前のいた時代の天馬星座の聖闘士の名前は星矢という名前か?」
「なっ!?何でそれを・・・!?」
けどここで意味深な事を難しい表情で呟くシオンさんに首を傾げたけど、そこから問い掛けるように出た・・・星矢という名に俺は驚きのあまり、大きく身を引いた。
「・・・やはりそうか」
「なんで、その名前を・・・!?」
‘パリッ’
「むっ!?・・・少し待て、シオンにルーク・・・何か強大な小宇宙が近づいておる、それもアテナの結界を通り抜け直接ここに来る形でだ!」
「えっ・・・?」
「シオン、お前はルークを守れ!わしが前衛を務める!」
「あぁ!」
「うわっ!」
それで複雑に表情を歪めたシオンさんに詰め寄ろうとしたらいきなり上の空間にひび割れが入り、童虎さんの緊迫した声と共にあれよあれよという間に俺は二人の後ろに回された。そしてすかさず戦闘体勢に入る二人・・・
‘パリイィンッ!’
「へっ・・・?」
・・・けどそんな緊迫した空気は一瞬にして、俺の間抜けな声で消えた。だって現れたのって・・・
「無事か、ルーク・・・!?」
「「「「っ!?」」」」
聖衣を着たカノンを筆頭にして現れた未来の聖闘士達(メンバーはカノン・ムウさん・星矢・瞬)であり、対峙したシオンさんと老師の姿に驚いた面々の姿だったんだから。
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