ワールドトラベラールーク君シリーズ
・・・カノン、ミロさん、アイオロスさんの話によればこうだった。
かつてサガさんに悪を囁き続けたカノンがスニオン岬に投獄された後、教皇のシオンさんに次期教皇はアイオロスさんだと言われサガさんの悪の面が目覚めシオンさんを殺害・・・その後教皇の座を奪ったサガさん扮する偽教皇が当時赤子のアテナを殺害しようとしたが、唯一その殺害現場に居合わせたアイオロスさんがアテナを救いだし逃げ出したけど偽教皇のサガさんの指示で追跡に出されたシュラさんにより瀕死の重傷を負わされ、アテナと射手座の黄金聖衣を城戸光政という人物に託してアイオロスさんは死んだ・・・とのことだった。
そこから城戸光政は自分が世界各地に作っていた百人の子供(どんだけだよ!と思った俺は間違ってないはずだ)を聖闘士にすることを決め、自分が親だと内緒にした上でその百人の子供を世界各地に修行に出させたとのことで、その中の数少ない生き残りであり立派な聖闘士になった星矢達が偽教皇のサガさん達を倒し、ポセイドンを倒し、そしてハーデスを倒し今の状況になった・・・とのことだった。
「・・・という訳だ」
「まぁ全てを知った上で俺はサガと和解したけどな。最初は自分の起こした行動の責任を感じて心を閉ざしていたが、カノンの説得もあって今は普通にサガも黄金聖闘士に復帰しているし」
「当時は俺もサガの事を知らないままに過ごしていて、ハーデスの走狗に成り下がった時は後悔したのは嘘だったのかと憤慨したものだったがな・・・だがそれがアテナの為と後で知り、サガを責める気は無くなっていたよ」
「・・・ふぁぁ・・・」
・・・全てを三人から聞き終わった俺はあまりのスケールのでかさにもう呆けた声を上げる以外出来なかった。だってなんかもう、すげぇんだもん色々・・・
「フッ、俺達の話は難しかったか?」
「いや、何て言うかもうすごくて・・・すごい人いっぱいだなって、ここ・・・」
「謙遜することはない。お前の生涯の苛烈さは俺達に勝るとも劣らん。俺達がお前に勝っていると言えるのは精々腕っぷしだけだ・・・事実俺も胸を張って誇れるような人生を送ったとは言えんからな」
「いや、こういうのって比べる物じゃないと思うからさ・・・人には人の生き方があるし、それって誰かの決めた杓子定規のような物で感じる事じゃない。だから俺はカノンにミロさん達の事・・・すごいと思うよ」
「・・・色々経験してきたんだな、君も」
ミロさんが生暖かく見守ってくるような声をかけてくるけど、一応俺だって理解はしてる。その上ですごいって言ったんだけど、カノンの自虐的な言葉に自分の今までの経験で自分のすごいって気持ちを止めれるもんじゃないって言った。そうしたらアイオロスさんの手が俺の頭に置かれる。
「・・・ミロ、今日は宴会だ!老師達のようにはしないが今日は騒ぐぞ!」
「あぁ、いいなそれ!」
そこからパッと明るく宴会にしようと言うアイオロスさんに、ミロさんもパッと笑顔で答える・・・暖かいなこの人達、俺は理屈抜きにそう思った。その時、俺の口には笑みが浮かんでいた・・・
・・・のだが、次の瞬間笑顔が崩れた。
「騒ぐのはいいが酒は飲むなよ。射手座の聖衣に憑いていた時間があるとは言え肉体年齢は十四歳なんだからな。お前は」
「あぁ、わかってるよ」
「はぁっ!?嘘っ、アイオロスさん十四歳!?」
カノンのさりげない注意にアイオロスさんの声など構わず、たまらず驚いてしまった・・・嘘だろ!?肉体年齢十四歳って、イオンと同じなのかこの人!?つーかアイオリアさんと同じか上って言われても全然通用するから、元々から二人の年齢大分離れてたんだなって思ってたぞ俺!
・・・一つの歴史が産み出した年齢のミスマッチ劇、それに遭遇した俺はその後の宴会を微妙な気持ちで過ごす事になった。
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かつてサガさんに悪を囁き続けたカノンがスニオン岬に投獄された後、教皇のシオンさんに次期教皇はアイオロスさんだと言われサガさんの悪の面が目覚めシオンさんを殺害・・・その後教皇の座を奪ったサガさん扮する偽教皇が当時赤子のアテナを殺害しようとしたが、唯一その殺害現場に居合わせたアイオロスさんがアテナを救いだし逃げ出したけど偽教皇のサガさんの指示で追跡に出されたシュラさんにより瀕死の重傷を負わされ、アテナと射手座の黄金聖衣を城戸光政という人物に託してアイオロスさんは死んだ・・・とのことだった。
そこから城戸光政は自分が世界各地に作っていた百人の子供(どんだけだよ!と思った俺は間違ってないはずだ)を聖闘士にすることを決め、自分が親だと内緒にした上でその百人の子供を世界各地に修行に出させたとのことで、その中の数少ない生き残りであり立派な聖闘士になった星矢達が偽教皇のサガさん達を倒し、ポセイドンを倒し、そしてハーデスを倒し今の状況になった・・・とのことだった。
「・・・という訳だ」
「まぁ全てを知った上で俺はサガと和解したけどな。最初は自分の起こした行動の責任を感じて心を閉ざしていたが、カノンの説得もあって今は普通にサガも黄金聖闘士に復帰しているし」
「当時は俺もサガの事を知らないままに過ごしていて、ハーデスの走狗に成り下がった時は後悔したのは嘘だったのかと憤慨したものだったがな・・・だがそれがアテナの為と後で知り、サガを責める気は無くなっていたよ」
「・・・ふぁぁ・・・」
・・・全てを三人から聞き終わった俺はあまりのスケールのでかさにもう呆けた声を上げる以外出来なかった。だってなんかもう、すげぇんだもん色々・・・
「フッ、俺達の話は難しかったか?」
「いや、何て言うかもうすごくて・・・すごい人いっぱいだなって、ここ・・・」
「謙遜することはない。お前の生涯の苛烈さは俺達に勝るとも劣らん。俺達がお前に勝っていると言えるのは精々腕っぷしだけだ・・・事実俺も胸を張って誇れるような人生を送ったとは言えんからな」
「いや、こういうのって比べる物じゃないと思うからさ・・・人には人の生き方があるし、それって誰かの決めた杓子定規のような物で感じる事じゃない。だから俺はカノンにミロさん達の事・・・すごいと思うよ」
「・・・色々経験してきたんだな、君も」
ミロさんが生暖かく見守ってくるような声をかけてくるけど、一応俺だって理解はしてる。その上ですごいって言ったんだけど、カノンの自虐的な言葉に自分の今までの経験で自分のすごいって気持ちを止めれるもんじゃないって言った。そうしたらアイオロスさんの手が俺の頭に置かれる。
「・・・ミロ、今日は宴会だ!老師達のようにはしないが今日は騒ぐぞ!」
「あぁ、いいなそれ!」
そこからパッと明るく宴会にしようと言うアイオロスさんに、ミロさんもパッと笑顔で答える・・・暖かいなこの人達、俺は理屈抜きにそう思った。その時、俺の口には笑みが浮かんでいた・・・
・・・のだが、次の瞬間笑顔が崩れた。
「騒ぐのはいいが酒は飲むなよ。射手座の聖衣に憑いていた時間があるとは言え肉体年齢は十四歳なんだからな。お前は」
「あぁ、わかってるよ」
「はぁっ!?嘘っ、アイオロスさん十四歳!?」
カノンのさりげない注意にアイオロスさんの声など構わず、たまらず驚いてしまった・・・嘘だろ!?肉体年齢十四歳って、イオンと同じなのかこの人!?つーかアイオリアさんと同じか上って言われても全然通用するから、元々から二人の年齢大分離れてたんだなって思ってたぞ俺!
・・・一つの歴史が産み出した年齢のミスマッチ劇、それに遭遇した俺はその後の宴会を微妙な気持ちで過ごす事になった。
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