ワールドトラベラールーク君シリーズ
「7歳の子供・・・!?お前、まさか・・・!?」
「誤解しないように言っとくが、俺がそのこと聞いたのはたまたまだとだけは言わせてもらうぞ。俺だって聞こうと思って聞いてた訳じゃないんだぜ、お前達の話をな」
「俺達の話・・・お前まさか俺らの話を聞いてた言うんか!?」
「おいおい、今言っただろ?俺だって話を盗み聞こうと思ってお前らんとこに行った訳じゃないんだ、まぁそのおかげで兄ちゃんの事を知ったんだけどな」
まさか・・・話を聞かれてたなんて・・・肩をすくめてやれやれと話すキッドに、俺は愕然とした。
けどこいつ、やっぱり・・・
「・・・随分と悪趣味じゃねぇか、わざわざこんな舞台をお膳立てしてまでルークを誘き寄せようなんてな」
「悪趣味とは人聞きが悪い。元々ここにはその宝石がらみで来る予定だったんだ。そこにスペシャルゲストで子供を招き入れるくらいは俺の気遣いだと思ってほしいな」
「・・・随分とルークを子供扱いするやないか。お前は見たとこそんな事を簡単に信用するようなタイプやないと思うんやけどな・・・」
「わかるさ。これでもそっちのちっさい探偵とはそこそこ付き合いがあるんでね。信用が出来ない人間をわざわざ自分と関係の近い知り合いのとこに住まわせてくれって紹介するなんて、するわけがないさ」
「成程・・・確かに理にかなっちゃおるな」
・・・まぁ博士のとこに無条件で信用ないヤツを置くわけないし、置きたくもないからな。そこんとこ理解はしてるからキッドもまぁ納得はしはしたんだろうな。けどまぁやっぱり思うのは・・・
「やっぱ悪趣味だな、お前。わざわざそれ知っててこんな回りくどいやり方でやってくんだからな、自分の舞台に引き上げる形を選んでな」
「それは奇術師としてのパフォーマンスと探偵としてのパフォーマンスがどちらが上かってのを見せる格好の舞台だと思ったからだよ。けど舞台を作っても観客が舞台席につかないこともある・・・そういうこともあると実感したからせめて会ってからここに行こうとしたんだよ、実際に話してみたらどうかと思ったからな。ま、そのおかげでいいやつだってのは改めてわかったけどな」
・・・なんだ、こいつ?いつものキッドとは違うとは思ってたけど、またなんか別に違和感がある・・・けど何かがわからねぇ、狙いと思ってた宝石は俺の手元にあるから余計に・・・っ、なんだ?キッドの口元に笑みが・・・
「・・・どうしたんだ?工藤新一ともあろう者が、そんなに百面相をして?」
「・・・工藤・・・?お前なんで今その名を・・・っ!」
・・・そこからキッドに言われた事がほとんどない俺の本名を口に出され、何故なのかと考えると同時に俺は嫌な予感を感じ後ろを振り向いた。
「・・・工藤、新一?」
・・・そこには俺の本当の名に俺を見つめるルークが、いた。
「・・・どういうことだ?工藤新一?コナンは、コナンじゃないのか?」
「・・・え、えっとそれは・・・」
「まぁ『工藤新一』が『江戸川コナン』になった話については後で3人で誰にも聞かれないように話すんだな、あぁちなみに話さないなら一緒にいた蘭って姉ちゃん達にこの事を聞いた方がいいぜ。色々面倒な事にはなるだろうけどな・・・じゃあ俺はこれで」
「あっ!飛び降りた、なんで!?・・・・・・よかった、パラシュートを用意してたのか・・・」
「・・・・・・あの野郎、これが狙いか!」
・・・ルークからかかる疑問の声にどう言おうかと悩んでいたら、キッドは俺の事を3人で秘密裏に話せと蘭を引き合いに出し強制的に話をしなきゃならないような状況に陥らせた後通天閣から飛び降りた・・・ルークが正気を疑い落ちるギリギリまで確認に向かった姿を目にその瞬間、俺はキッドの真の狙いを理解した。あいつははなから俺が『工藤新一』であるとルークにばらすため、ここに来たのだと・・・
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「誤解しないように言っとくが、俺がそのこと聞いたのはたまたまだとだけは言わせてもらうぞ。俺だって聞こうと思って聞いてた訳じゃないんだぜ、お前達の話をな」
「俺達の話・・・お前まさか俺らの話を聞いてた言うんか!?」
「おいおい、今言っただろ?俺だって話を盗み聞こうと思ってお前らんとこに行った訳じゃないんだ、まぁそのおかげで兄ちゃんの事を知ったんだけどな」
まさか・・・話を聞かれてたなんて・・・肩をすくめてやれやれと話すキッドに、俺は愕然とした。
けどこいつ、やっぱり・・・
「・・・随分と悪趣味じゃねぇか、わざわざこんな舞台をお膳立てしてまでルークを誘き寄せようなんてな」
「悪趣味とは人聞きが悪い。元々ここにはその宝石がらみで来る予定だったんだ。そこにスペシャルゲストで子供を招き入れるくらいは俺の気遣いだと思ってほしいな」
「・・・随分とルークを子供扱いするやないか。お前は見たとこそんな事を簡単に信用するようなタイプやないと思うんやけどな・・・」
「わかるさ。これでもそっちのちっさい探偵とはそこそこ付き合いがあるんでね。信用が出来ない人間をわざわざ自分と関係の近い知り合いのとこに住まわせてくれって紹介するなんて、するわけがないさ」
「成程・・・確かに理にかなっちゃおるな」
・・・まぁ博士のとこに無条件で信用ないヤツを置くわけないし、置きたくもないからな。そこんとこ理解はしてるからキッドもまぁ納得はしはしたんだろうな。けどまぁやっぱり思うのは・・・
「やっぱ悪趣味だな、お前。わざわざそれ知っててこんな回りくどいやり方でやってくんだからな、自分の舞台に引き上げる形を選んでな」
「それは奇術師としてのパフォーマンスと探偵としてのパフォーマンスがどちらが上かってのを見せる格好の舞台だと思ったからだよ。けど舞台を作っても観客が舞台席につかないこともある・・・そういうこともあると実感したからせめて会ってからここに行こうとしたんだよ、実際に話してみたらどうかと思ったからな。ま、そのおかげでいいやつだってのは改めてわかったけどな」
・・・なんだ、こいつ?いつものキッドとは違うとは思ってたけど、またなんか別に違和感がある・・・けど何かがわからねぇ、狙いと思ってた宝石は俺の手元にあるから余計に・・・っ、なんだ?キッドの口元に笑みが・・・
「・・・どうしたんだ?工藤新一ともあろう者が、そんなに百面相をして?」
「・・・工藤・・・?お前なんで今その名を・・・っ!」
・・・そこからキッドに言われた事がほとんどない俺の本名を口に出され、何故なのかと考えると同時に俺は嫌な予感を感じ後ろを振り向いた。
「・・・工藤、新一?」
・・・そこには俺の本当の名に俺を見つめるルークが、いた。
「・・・どういうことだ?工藤新一?コナンは、コナンじゃないのか?」
「・・・え、えっとそれは・・・」
「まぁ『工藤新一』が『江戸川コナン』になった話については後で3人で誰にも聞かれないように話すんだな、あぁちなみに話さないなら一緒にいた蘭って姉ちゃん達にこの事を聞いた方がいいぜ。色々面倒な事にはなるだろうけどな・・・じゃあ俺はこれで」
「あっ!飛び降りた、なんで!?・・・・・・よかった、パラシュートを用意してたのか・・・」
「・・・・・・あの野郎、これが狙いか!」
・・・ルークからかかる疑問の声にどう言おうかと悩んでいたら、キッドは俺の事を3人で秘密裏に話せと蘭を引き合いに出し強制的に話をしなきゃならないような状況に陥らせた後通天閣から飛び降りた・・・ルークが正気を疑い落ちるギリギリまで確認に向かった姿を目にその瞬間、俺はキッドの真の狙いを理解した。あいつははなから俺が『工藤新一』であるとルークにばらすため、ここに来たのだと・・・
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