ワールドトラベラールーク君シリーズ

ルーク様「つーかなんなんだよ、あの媚薬の効果!あのヴァン師匠まで・・・あんなんなっちまうなんて・・・」

セルシウス「ベルとユニゾンで魔神拳を放つ程気持ち悪がってたわよね、あなた」

ルーク様「だって!あんな頬緩んでだらしなく俺と同じ顔に息荒くしてジリジリ近寄ってったんだぞ!?薬の効果だってわかっててもそんな師匠の姿見たくなかったから思わずやっちまったんだよ!俺は悪くねぇ!悪いのはハロルドだ!」



・・・うん、あんな師匠の姿見たくなかった。だから体の細胞が拒否示して気付いたら魔神拳をぶちかましたんだけど、こっちの俺も同時に放つとは思わなかったよ。おかげで師匠はもうKO済みだ。



ディセンダー「・・・」

ルーク君「でも追撃してきた皆も大分倒したからこの調子ならいける、か。そう信じたいけど、ハロルド待ちだからなんとも言えねぇし・・・ってゲッ・・・!」

リカルド・しいな「・・・」

ルーク君「・・・ん?」



・・・目の前から現れたのはリカルドとしいなの二人だが、どこか妙な取り合わせの二人が無言でいる。その事に疑問を隠せない。そこでふと見えたのはリカルドが後ろ手に隠してる物・・・



リカルド「・・・ベル~~~!!君に特製の料理を持ってきたんだ、食べてくれるかーい!?(乗せてた蓋を取り、肉料理の乗った皿を差し出す)」

しいな「待ちなさいよ、リカルド!!ベルには私特製のミカンをご馳走するんだから!!」

四人「「「「・・・」」」」



・・・何故か二人の背後にグル眉金髪男と守銭奴オレンジ髪の女が見えた気がしたがリッド達と同じで二人もトリップしたんだ、そうなんだ。

俺達はそう思いながら一気に目をさまさせる為に二人を叩きのめしてからその場を後にした。












・・・それから俺達は日が落ちるくらいの時間まで、カダイフ砂漠で命がけの鬼ごっこを続けた。



その中でもクラトス・ユージーン・リヒター・ジェイドのオッサン組の組み合わせはやたら強かった。やっぱ年の功はあなどれねぇ。けど負けたら何されるかわかんねぇから負ける訳にはいかねぇと、必死で打ち倒した。



けど途中で「ヒョオォォォッ・・・ォォォッ!?・・・やめんかい、ジェー坊!ワイの邪魔をすんなら容赦せんぞ!」と聞こえた声はなんだったのだろうか?崖の上から聞こえたかと思ったら、ジェイの後ろ姿が崖の向こうに消えたっきり聞こえなくなったんだが・・・何があったんだろう?・・・その後ジェイは何故かボロボロの姿で「すみません、タチの悪い山賊と出会いました。キレイな格好で迎えに来ますから、待っててくださいね」と言い残して去ってたけど・・・山賊なんていたか、この辺?



「どこですか・・・ベルさん?」
「早く出てきて下さい、今なら動けるくらいでお仕置きを済ませてあげられます・・・」
「私もこんなことしたくないんだよ、でもベルが逃げるから・・・ね」
・・・チビッ子少女達に出会ったらゲームオーバー。そんな言葉が全員の脳裏にあったからか、皆見つかる前に向こうを見つけさっさと俺達は逃げた。他の奴らは倒せるけど、あの3人は見つかるだけで終わり・・・そう思ったからこそだ。つーか一番あの3人を見たような・・・ここに来てから・・・






ルーク様「ふぅ・・・ようやく日が沈んで少しは冷えて来たな」

セルシウス「でも砂漠の夜は危険よ。私にとってはいいけれど、夜は氷点下を下回る場合もある過酷な場所・・・野営の準備もせずに来てしまったから長引けば貴方達の体が危ないわ」

ハロルド「はーい!心配はご無用よ!解毒剤が出来たから持ってきたわ!」

ルーク君「マジか!?つーかハロルドよくわかったな、ここが!」

ハロルド「決まってるじゃない、ベルへの愛の力よ!」

ルーク様「・・・ハロルドが言うと似合わねー・・・つーかハロルドがこう言う程薬の効果ってすげーんだな」

ルーク君「んなのより早く解毒剤!」

ハロルド「んもう、せっかちね・・・はい、これ(怪しげな液体の入ったビンを手渡す)」

ルーク君「んぐ、んぐ、んぐ・・・ふぅ、これでもう効果無くなるんだよな」

ハロルド「そうよ。じゃあ船に戻りましょうか、今頃ロックスがゴハンでも作って待ってるでしょうし」

ルーク様「あー、やっと終わりだ~・・・」






・・・ようやくハロルドの媚薬実験は終わり、皆そう思いながらカダイフ砂漠を出ようと足を運ぶ・・・









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