ワールドトラベラールーク君シリーズ

「ん~・・・やっぱりドクメント見てるとあんたの体を構成してる第七音素が強く異世界に飛ぶ第七音素と結合してるせいで変に体もイジれないのよね~。下手にイジったらあんたの体を保持してる第七音素までバラけさせちゃうしね~」
「・・・なぁ、もういいか?これはもうローレライ以外に出来ない事だと思うからさ」
「ダメよ!こんなアンタみたいな普通じゃ出会えないような難問、わたしが解かなくてどうすんのよ!」
「・・・はぁ」
・・・今俺は研究室にてハロルドを中心に、俺の世界を飛ぶ体質の研究をするため椅子に座らされている。



・・・これはグラニデのアドリビトムに飛んだ時もだが、ハロルドは俺の体質にいやに興味を示してきて体質改善出来ない物かと凄くしつこく俺の体を調べてきた。その時は怖いのもあったが確かにそろそろ落ち着きたかったのもあって、ハロルドに身を委ねた。

だが結果はうまいことはいかないまま進み、ゲーデを倒した後少ししてから俺は再び世界を飛んだ。

・・・船内でハロルドを見つけた以上こうなることはわかっていた。だから俺の体を研究するのは別世界のお前でもダメだったから無理だと言いたかったが、そう言えば尚更やっきに俺の体をどうにかしようとするのが目に見えていたので何も言わなかった。だから俺は封印次元を作る為の作業の傍ら、暇さえあればハロルド達に呼ばれる生活が続いている・・・









ルーク君「・・・正直嫌なんだけど、もうハロルドにいじり回されるのは・・・」

ジューダス「哀れな・・・ならば代わりにコイツを差し出せ。少しは時間稼ぎになる」

ロニ「うぉいこらてめえジューダス!何て事を言いやがる!」






今日も今日とてカイル達の所に行き、俺は愚痴る日々・・・あぁ、ハロルドのあのこだわる所さえなけりゃ更にいいとこなのに。ここ・・・






ハロルド「ベル~、ここにいる~?」

ルーク君「げっ!もういいだろ今日は!さっきも大分時間取ったんだし!」

ハロルド「別に検査に来たんじゃないわ、これを渡しに来ただけよ(液体の入ったビンを手渡す)」

ルーク君「ん・・・なんだこれ?」

ハロルド「アニーにロックスがアンタをずっと拘束して疲れさせるなってうるさいからさぁ。んじゃせめてものお詫びにって事でわたしが作った栄養剤を渡しに来たのよ。効果は抜群よ!」

ルーク君、ロニ((信用出来ねぇ・・・))

ハロルド「なーによ、その顔。全然信頼してないわね。大丈夫よ、リタにウィルも時々飲んでるし」

ロニ「・・・リタはともかく、ウィルが飲んでるならまだ信用出来そうだな」

ルーク君「うん、確かに・・・んじゃこれはありがたくもらっとくよ」

ハロルド「そ。んじゃわたしは行くわ、マルタに渡さなきゃならない物があるしね(ハロルド退室)」

ルーク君「・・・じゃあ俺もそろそろ行くよ。ちょっと体動かすついでに依頼受けてくるから」

ジューダス「それは飲むのか?」

ルーク君「うーん、栄養剤なんだから依頼終わった後に飲むよ。ウィルが飲んでるなら心配なさそうだし」

ジューダス「そうか・・・じゃあな」

ルーク君「うん、また(ルーク君退室)」












マルタ「あ、ハロルド・・・出来たの、例の薬?」

ハロルド「グフフ、もちろんよ。ほらここに・・・ってあら?」

マルタ「どうしたの?」

ハロルド「あっちゃあー、あの薬間違ってベルに渡しちゃったわ。ついついビンだけ見て中身見てなかったから間違っちゃったんだわ。こっちが栄養剤ね(ルーク君に渡したビンと外側が同じビンを出す)」

マルタ「えぇ~っ!?じゃあベルが持ってるの、惚れ薬!?」

ハロルド「・・・そう言うことになるわね~。まぁいいじゃないの、また今度作ったげるから今日はそれ飲んどきなさい。味はリタとウィルの保証つきだから」

マルタ「むぅ~、エミルに私の魅力に気づいてもらおうと思ったのに~・・・あ、美味しい」









続く?








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