ワールドトラベラールーク君シリーズ

・・・また俺は世界を飛んで、奇妙な場所に飛んだと思ったんだ。なんかやたら泉ばっかある霧の立ち込めたとこにいたからさ。でもまぁその泉のある場所を抜けてさっさと人のいるところを目指そうとしたら二人の男が一人のガイドに引き連れられて、その泉のとこに来たんだ。でまぁそいつらと色々話してからその二人の男が修行が終わったら人里まで連れてってやるって言ったから、その二人の修行を見学することにしたんだ。

・・・それで泉の中に立ってた無数の竹の棒の上でそいつら戦いだしたんだけど、老けたオッサンが泉に叩き落とされたらさぁ・・・





















『パンダ』になっちまったんだよ・・・









ジャム「・・・は?パンダ?何を言ってるアルか?」

ルーク「後で聞いたらその泉って呪泉郷っていう名前の泉でさ。簡単に言えばそこで溺れた動物なりなんなりが落ちた後で別の人とか動物が落ちると先に落ちた物になるっていう、本当に呪われた泉だよ」

ジャム「何アルか、それ!?中国にそんな泉あるってどういうことヨ!?」

ルーク「だから別の世界の中国の事だっつってるじゃん。まぁ話続けるけどそんな泉だからさ、他にも色々な動物が落ちててさ。そんな中でパンダなんかはまだマシな方でさ・・・その落とされたオッサンが息子の乱馬に逆襲して乱馬を別の泉に蹴り落としたんだよ。そうしたらその乱馬が泉から上がってきたら・・・女になってんだよ」

アクセル「へ・・・女?性別すら変えるっていうの、その泉?」

ルーク「うん、まぁ。話に聞くと溺れると男になるっていう男溺泉ってのもあってさ。乱馬達が仕方なく呪泉郷から帰った後、その泉に飛び込めば万事解決しただろって俺ガイドに突っ込んだんだけど時が遅くてさ・・・それに気付かなかった事とどっか行くような目的地もなかったのもあってさ、しばらくそのガイドのとこでバイトして金でも貯めて乱馬達を呼ぼうと思ったんだよな」

ジャム「いい子アル・・・やっぱりこの子・・・」

ルーク「それでバイトする内にどんどんと似たような感じで修行をしに来た奴が来てさ・・・色々いたぞ、溺れた奴。まぁ代表で言うと乱馬達に関係した奴らでシャンプーとムースって二人がいてさ、そいつらはそれぞれ溺れたら所が猫になる泉とアヒルになる泉でなぁ・・・それと俺は話を聞いただけだけど、阿修羅が溺れた泉なんてのもあって阿修羅になった人もいたらしいし・・・」

アクセル「阿修羅!?それって空想上の存在じゃないの!?・・・はあぁぁぁ・・・そんな姿になったまんま一生を過ごすのはきつそうだなぁ・・・」

ルーク「あ、言い忘れてた。あくまでも溺れた姿になるのは冷たい水を被った時だけで、元の姿に戻るにはお湯被ればいいらしいんだよ。まぁ乱馬達が帰った後聞いた事なんだけど」

ジャム「そうアルか・・・でも良かったネ、ずっと人間に戻れないままはきついヨ」

ルーク「うん、確かにそう思ったよ俺も。それでバイト料も溜まったしシャンプーやムースから話聞いて早く乱馬達に会って男に戻したかったからさ。娘溺泉と男溺泉の水を汲んで日本に行こうと思ったんだ。呼び寄せるより俺から行った方がいいって思ってな・・・けどそうしようとした時にまた別の世界に飛ばされてさ・・・元に戻ってればいいなぁ、乱馬達・・・」

ジャム「・・・うん、ワタシルークの優しさに感動したヨ!今日はまた好きなだけ食べるヨロシ!ワタシおごるヨ!」

ルーク「え?いいのかよ?」

ジャム「気にしない気にしない!さ、ワタシは厨房に行くからルーク達はゆっくり待つヨロシ!ジャンジャン食い物持ってくるヨ!(嬉々と厨房に行く)」

アクセル「うーん、純粋っていいもんだねぇ」

ルーク「?」






END











(オマケ)

アクセル「ちなみに男溺泉と娘溺泉の水って別の所で捨てたの?」

ルーク「いや、一応持ってはいたんだけど間違って娘溺泉の水被っちゃってさ。それですぐ男溺泉の水被って元に戻ろうとしたんだけど・・・戻る前にアイドルになりませんか、って言われて強引にアイドルデビューさせられたんだよ・・・ほら、これ(写真を嫌々手渡す)」

アクセル「うわっ、かわいい・・・!」

ルーク「いくら女になってるって理解してもそんな姿が嫌だったからすぐに辞めて逃げ出したんだけど、その時にはもう大分情報が出回ってて・・・その時が一番別の世界に逃げたかった時だったなぁ・・・」

アクセル「もったいない・・・」

ルーク「あぁっ!?なんか言ったか!?」

アクセル「イエ、ナンデモ(本気で怖い、トラウマになってんだ余程・・・)・・・」











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