ワールドトラベラールーク君シリーズ

・・・あそこに飛んだ時、俺は色々な世界の中でもすごく異質な世界に飛んだんだと後々で理解した。何せ人間って存在が全くいない世界だったんだから・・・

・・・ともかく最初俺は飛んだ時、人を探そうとしたら空飛ぶ機械に乗って俺の所に来た黒とピンクのタイツを来たような二人組が現れたんだ。

いかにも人間に見えない怪しい二人組が現れたから、俺はどうしようかと思ってたら今度は空を自分の力で飛んできたやたら顔が丸い奴が現れたんだ。

そこからなんかその二組と顔が丸い奴の争いが始まったんだけど、その顔が丸い奴二人組に最初案外アッサリとやられたんだよな。それでなんか知らないけど争ってるならって事で俺戦おうとしたんだよな。けどなんか同じように空を飛んできた丸顔の仲間が何か、丸顔に投げたんだよ。

・・・そしたらさ、信じられないことにその丸顔の頭がその投げて来た物と入れ替わったんだよ!・・・そしてその時丸顔は勢いよく飛び上がってこう言ったんだ。


















『元気100倍!!アンパンマン!!』・・・って。









「アンパンマン・・・?名前だけ聞くとすっごいふざけてる名前だけど、大分聞き捨てならない事言ったよねルーク。確か頭が入れ替わったって・・・」
「うん。後で知ったんだけどアンパンマンってその名前の通り顔がアンパンで出来てて、顔がグシャグシャになると力が途端に無くなるんだよ」
「だからって、なんで顔入れ換える必要があんのよ!?そもそも顔入れ換えるって、普通に考えて死ぬじゃん!つーかなんで顔がアンパンである必要があるの!?顔の形が崩れたら力が無くなるって弱点丸出し過ぎでしょ!」
「うん、まぁ言いたい事はわかるよ。俺もそう思ったし。けど顔がアンパンな理由ってお腹が空いた子にその顔ちぎってすぐに食べさせる為らしいから仕方ないんだよ。その代わり頭すっ飛んだ状態でもアンパンマン死なないし、ちぎって食べさせてくれたアンパン美味いんだよ。それになんだかんだでさっき言ってた二人組がバイキンマンとドキンちゃんって言うんだけど、その二人以外にその世界ほとんどアンパンマンにとっての敵がいないからさ。別にそこまで気にする事じゃないんだよ。それに倒された後新しい顔さえ来ればすごくパワーアップしてからバイキンマン倒してくれるから、ある意味一回倒れてからが本番なんだよなアンパンマンは」
「・・・ちょっとそれ、さっき話した戦闘民族の血を引いてない?アンパンマン」
「まぁあそこまではレベルは高くならないよ。あれはもう絶対に俺が目指せるようなもんじゃないし・・・目指していいもんじゃないし・・・」
「・・・うん、俺が悪かった」
「・・・まぁそれはとにかくとして、俺はアンパンマンに連れられてその顔を作ってるジャムおじさんの工場に行ってパンをたくさんもらったからさ。腹も減ってきた事だし、ちょっと食おうぜ(四次元ポケットからパンを取り出す)」
「・・・えっ、ちょっと待って。このやけに顔っぽい作りをしたこのパンって、まさか・・・」
「そうだよ、アンパンマンの顔だよ。俺が顔美味しいって言って持っていきたいって言ったら、ジャムおじさんがいっぱい顔の形のアンパン作って持たせてくれてさ。美味いから食ってみろよ」
「どれどれ・・・ホントだ。美味い・・・」



(でもなんだろ、やっぱ慣れると人ってなんでも出来る物なんだな・・・人の事は言えないけどさ)
アンパンマンの顔をかじりながらアクセルは隣でアンパンマンの顔をかじるルークを見て、慣れすぎだろうと思った自身がいたことにそれは口にしないよう顔を思い切り頬張りその甘い味を存分に堪能していった。






END









(アンパンマン世界に来て基本戦う事がないため、すごく楽に過ごしていたルーク。パン工場にいる内にやたらパンに凝るようになり、後にレジェンディア世界に行きセネルとパン作りで意気投合・・・するかもしれない)








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