始まる恋と分かる物を始まらせたいと願うか?

「・・・この前の話し合いから少し考えていた。ルークとがアドリビトムで見せる顔とこうして出会う時の顔がどうして違うのかということを・・・そしてそういったことを考えている内にシェリアと話したことによって、何でなのかについてが私なりに結論が出たんだ」
「それは興味深いですね。どういった結論が出たのか私も聞きたいです」
「・・・それで、何を言いてーんだ?」
それでクロエが何を話したいのかについてを言葉にしていき、ジェイドも乗り気な様子を見せるが当のルークは静かに何を言うのかと問い掛ける。
「・・・単純な話だ。ルークはナタリアとの婚約関連の諸々の事に関してを受け入れているというか、正確に言うならもうそれらの事に関してを色々な意味で諦めてるということだ」
「っ・・・諦めてる、ですか・・・随分な言い方ですが、どうしてそう考えたのですか?」
「シェリアからラントとラントの兄弟との事を聞いた時から考えていたんだ。ルークとアッシュの二人の考え方の違いについてを・・・それでラントの弟とアッシュについてを照らし合わせると、兄に対する決して良くない気持ちを大なり小なり持ち合わせているというのが共通していたのはシェリアの話を聞いてすぐに分かった。そしてアッシュはラントの弟と状況の違いがあるとは言え、滅多な事ではルークを認められないということもな」
「・・・そうだと分かるからルークは諸々の事を諦めてるというのですか?」
「それは要素の一つではあるというのは間違いではないとは思うが、それだけじゃない・・・いつものルークというかアドリビトム内で何か自分のやりたいことだったり言いたいことがあったりしたら、そうしたいということはさして珍しい光景じゃないとアドリビトムのメンバーは見ているだろう。だがアッシュとの婚約の件で昔に顔を合わせて言葉を交わした私からしたら、アドリビトムの様子の方が不自然だというように思っていた・・・だからどういうことかと考えていったんだが、シェリアからの話を聞いたことと数年前からのルークの発言も照らし合わせて考えたんだ・・・」



「・・・ルークはラントと違ってナタリアとの婚約に関する事をどうにかする事を様々に考えてきた上で諦めたからこそ、それまでに考えてきた分の考えがあったからルークは私に無理をするなと、自身の気持ちに体験してきたことだったりを併せ持つ形で話が出来たんだとな」



「・・・なんと・・・ですがそう聞くと確かに今までのルークの様子も合わせて考えると、あながち間違いではないというように思えますね・・・普段のルークであるならナタリアとの婚約の件やアッシュの態度に関してを不満だったり文句を言っているだろう筈なのに、それをしないということを考えると・・・」
・・・そうしてクロエがジェイドと話す中で自身が考えた事についてをまとめあげるように言葉にすると、ジェイドもそんなことはないといった言葉が出ないというように口元に手を当てた。その内容を一つ一つ聞いて考えてみれば大袈裟ではないと思えると。
「・・・これが私の考えたことなんだがどうだ、ルーク?」
「・・・あー・・・なんつったらいいのかな・・・俺としちゃそんな自分の事を大層に考えちゃいなかったんだよ・・・けどそうやってクロエからの言葉を聞いちまって、どうなのかって考えちまうとよ・・・俺がナタリアとの婚約の事に関して、諦めてるってのは間違ってねぇって思ったんだ・・・」
クロエはその反応を受けた後に当人であるルークにどうかと確認の声と視線を向けると・・・複雑そうに歪んだ顔で頭をかきながら、否定が出来ないと弱々しく漏らした。出来るなら否定したいという気持ちを滲ませながら。









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