英雄となった男の侵食

後書きです。いかがでしたでしょうか、このお話は?



まずこのお話ですが、入口では書いていませんでしたが野心を持って国を乗っ取ろうとするような輩に関してって話としてないな~・・・と思ったことが最初のきっかけなんです。その上でキムラスカの王族関係を利用出来る人物がいたら面白いんじゃないかと考えていった結果として、ダイスダーグをメインとしたベオルブの面々が出てきたんです。原作だと様々なすれ違いだとかダイスダーグの行動により悲惨なことになりましたが、そうでないんなら仲良くいけるんじゃないかと。



ただここでダアトはともかくマルクトに関してこの話で滅茶苦茶影が薄いことに関しては、この話で出すのはあまり意味がないなと思ってです。なのでその辺りに関しましてはザルバッグとラムザの二人がうまいことしていき、うまくいったと簡潔に思ってください。ガイやペールの事に関しては・・・まぁダイスダーグの調べから裏でサクッとなったと簡単にお思いを。



その上で最終的に二人が操り人形みたいな形に収まる事にしたのは何故かと言えば、最期辺りに出したように預言に聖なる焔の光の死があったから何らかの影響を出るのを避ける為・・・というのが一番の目的にあったからです。ダイスダーグの性格的に邪魔なら即殺害というのは目に見えてたんですが、この話に出したように慎重で冷静なダイスダーグがそんなことを望まないからこそ万が一の事を避けるため、直接的にルークにそのまま王座についてもらうだとか影で拘束なんて事をしたら何かしら行動を起こしかねないことから、ナタリアの事をもって操り人形にして制御する方向になりました。



その上でなんですが・・・FFT本編の中でバルバネスをダイスダーグが嫌うようになったのは、この話の中で出したような事からじゃないかと私は推測します。何て言うかダイスダーグはFFT本編だと野望を持ちはするもののリアリストとしてこうした方がいいってことを犠牲が出る出ないを含め、選択出来る人間だと思ったんです。対してバルバネスは戦場では恐れられるが、貴族としては自分達の財を施すようにしていたといった話があったと聞きました。



ただ五十年戦争で苦しんだのは民だけではなく貴族もそうだという中で、バルバネスの行動からベオルブはその規模も栄光も縮小していった・・・というようにあったので、ベオルブの長男として年若く家を守る立場にいたダイスダーグからしたら立派だと思うより、何勝手な事をしてくれたという気持ちになるだろうなと感じます。そして自分達の母親の時とは違うようにラムザ達の母親には入れ込んでいるような様子を見たなら、バルバネスを好きになれるかと考えると・・・ダメだろうなと思いつつ、せめてダイスダーグには殺されずとも色々な意味での礎になってもらおうとあんな風な扱いになりました。預言に対してだったりと色々に。



まぁその上でルークを生かしてアルマと・・・みたいな感じにしたのは王族を増やすだとか入り込むだとか保険というのも確かではあると共に、ラムザ達のご機嫌取りというのが主になります。ダイスダーグからしたらラムザ達はそうそう裏切らないような存在にしたい上で、かといってそれで無条件でルークを秘めておくのはよくないと見ての行動です。だからルークは基本的には最後に出たベオルブの別邸にて平穏無事にアルマだったり、時折来るザルバッグやラムザ達と平和に暮らします。この辺りでルークが大人しいのはヴァンから事実を知った上で、アッシュの代わりにこのまま『ルーク』で在り続けるのは何らかの偶然から命を落として預言のような事になり得る可能性もあるから、無理矢理にでもキムラスカに縛り付ける代わりに平和に暮らせるようにするから影で暮らしてほしい・・・というように頼み込んだからです。なのでルークはもうアッシュやナタリアとは関わることなく暮らします。



まぁそんなこんなでしたがいかがでしたでしょうか、今回のこの話は?ヴァン達だったり外殻大地だったりの事に関してはラムザやザルバッグ達で片付けたということでご勘弁を。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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