きっかけとボタンのかけ違いがもたらす関係

・・・そうしてガイ達がファブレにいる中でヴァンがどのように動いているのかに関しては、度々セントビナーを経由して送られる手紙により伝えられていった。その中身としてはダアトの裏側にユリアシティという存在があった上でホドが滅びた後そこに拾われ、第六までの譜石はユリアシティが管理していると共に、預言保守派の本当の意味での限られた中核の面々は・・・ユリアシティの指示や預言の中身を言われた上でそれらを実行する実行者として選ばれたのであって、今まで預言を守るために動いてきた面々の黒幕とも呼べるのはユリアシティの者達なのだという情報もあった。

そんな情報を知らされた時はガイを含めたガルディオス達もだがジャキも初めて知ったことな為に驚きを隠せなかったが、サラもそうだがマクガヴァンの指示を受けてマルクト軍から派遣されたジェイドという人物と何人かがユリアシティのある隠し場所に行き、そこにヴァンの協力から人目のない時に行ったことから嘘ではないという証言も得られたことにより、マルクトも限られた人員の中で秘密裏という条件はつくがガルディオスやヴァン達の行動に全面的に協力するという言葉をもらうことになった。

これはマクガヴァンはホド戦争での当事者だったことからジャキやガルディオス達の事に関して乗り気であったが、他の者達はある程度聞いてはいても当事者ではないから程度の差はある懐疑的であったことからで、ジェイドがその証拠に関してをハッキリと見てきたことからもうダアトや教団の裏については疑う余地はないとその者達も見てだ。

故にマルクトも表向きにはガイやヴァン達の活動を応援出来るわけではないが、後に教団や預言に詠まれたような未来を排除すると上層部の意向は一致したことから、ガルディオスやヴァン達の活動については内密に後援するようにする・・・という宣言をジャキ達は得られる事になり、心強い後ろ楯と共にいざという時に切り捨てられないという文言もだが、いずれ全てが済んだならガルディオスは貴族として復活させるという確約を得られることになった。

そんな言葉にガイが喜色を浮かべることになるのだが基本的にジャキ達がやれることはファブレの情報を横流しするくらいであって、大きな動きについての話題は基本的にはヴァンが中心となっていた。具体的には神託の盾の中での地位が高くなっていくのもそうであるが、ヴァンが使えると見た人材をスカウトしていくといった物であるが・・・その中でヴァンからラルゴという人物をスカウトした際に得られた情報についての手紙に、一同は唖然とする以外になくて特にファブレにいたガイ達はたまらず手紙を見た後にバチカル城の方角に視線を向けるしかなかった。何故ならそのラルゴがもたらした情報というか教団から受けた仕打ちは産まれたばかりの娘を奪われ、当時同時期に産まれたが死産であった王女であるナタリアと入れ換えをされてしまった上で、妻がショックから海に身投げして死んだとなりラルゴも事情だけは聞かされたがバチカルから門前払いにされてしまった・・・というあまりにもなものだったからである。

そんなまさかの中身に城のすぐ隣にファブレの屋敷が建っている事もあるが、婚約者であるルークがいることからファブレに足しげくルークに会いに来るナタリアと度々顔を合わせていた二人は、複雑さを覚えずにはいられなかった。そんな事情など何も知ることなどないナタリアに度々会ってきたが、そんなバックボーンがあることを考えると下手に何も言えないこともあってこれからの顔合わせが複雑だと。

・・・尚余談だがガイはジャキにナタリアの事は分からなかったのかと聞いたが、未来の事が見えることはあっても過去については見れないと言われてそういうものかという会話があったため、ジャキに責任はないとなった。予知は過去までは出来ないのだと。









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