きっかけとボタンのかけ違いがもたらす関係
・・・ダアト内のとある部屋の中。
「・・・姉さん、未来が見えた。このまま行ったらキムラスカとの戦争でホドは滅ぶけど、そうするように裏で指示を出してるのは教団だ。預言のようになるようにとね」
「っ!・・・そう・・・なら私達も動かないといけないわね・・・」
そんな部屋の中で青みがかった白い髪を持つ姉弟は弟からもたらされた情報を受け、姉は緊迫の面持ちと共に決意の表情を浮かべた。これは失敗出来ないというよう。
・・・そうして時間にして一月といったくらいになり、ホドに姉弟は降り立ち領主の屋敷へと向かった。
「・・・貴女方が新たに来られたダアトからの預言士か?」
「はい。私はサラでこの子はジャキと申しますが、前任の人達がダアトに戻ったのには訳がありまして・・・」
「む?どういうことだ?もしやこうして私一人だけに会いたいと言ってきたことに関係があるのか?」
・・・そうしてガルディオスの屋敷に入り椅子に座る領主の中年男性の声にサラが答えるが、意味深なその言葉の中身に眉を寄せる。事前に領主とだけ話をしたいと言われたからその要求に怪訝な気持ちを抱きながらも頷き、一人で対しているのもあり。
「その通りです・・・実は私達は一応は預言士としてこのホドに来たのですが、少し信じがたい事についてを耳にしたことで元々このホドに来るはずだった預言士の代わりに来たんです。そしてその内容と言うのが、預言にはキムラスカとマルクトの戦争が起きてホドが消滅すると詠まれているというものであり、その為に教団の上層部は裏で動いているというものなのです」
「なっ、何!?」
だがサラが口にしていったまさかの言葉に、領主はたまらず驚く以外になかった・・・ホドが滅びるということもそうだが、そうさせる為に教団が陰で動いているというまさかの言葉に。
「私達としても耳を疑う中身でした・・・ですがそれが本当だというならこのような事をただ認められないと思い、本来来るはずだった預言士と代わる形でここに来て報告をしたいと思ったのです」
「そ、そうなのか・・・」
ただサラも自身らも驚いているというように話をしていき、領主も唖然としたように声を漏らすしかなかった。
「ただいくらなんでもホドが滅びる程の戦争が起こるとなるとそれだけの理由がなければ、国内外共に納得出来ないと思うのですが・・・何かその理由になりかねないことに関して、心当たりはありませんか?」
「・・・心当たりについては確かにあるが、まず聞きたいのはそちらはこちらに対してこれからどうするつもりなのだ?もし今言った事が本当ならこちらも色々とやらねばならないことが出てくるが、そちらにはこちらの事を漏らすであるとか言うだけ言ってダアトに戻られるようなことをされても困るのだが・・・」
「何を言わんとしているかは分かっています。確かに情報をもらえることはいいかもしれないが、私達に今更離れられるような事をされても困るであったりむしろこれからも協力してもらいたいというような考えがあるのだろうことは。勿論私達はそういったことを承知の上で、出来る限りホドの方々をどうにか助ける事が出来ないかと思いここに来たのです・・・この事を知られればダアト、いえ教団の上層部にどのような事になるのかを承知の上で」
「・・・そちらも覚悟の上で行動をしているということか。すまないな、疑うようなことを言って」
「いえ、そちらの立場から考えれば当然の事です」
そんな様子に話を続けていくサラに領主は落ち着くと共に探るような視線と声を向けるが、胸に手を当てつつ真剣に承知していると返したことで二人共に首を振って謝罪しあう。互いに偽りなくこの事態に取り組めるというのを認められたというよう。
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「・・・姉さん、未来が見えた。このまま行ったらキムラスカとの戦争でホドは滅ぶけど、そうするように裏で指示を出してるのは教団だ。預言のようになるようにとね」
「っ!・・・そう・・・なら私達も動かないといけないわね・・・」
そんな部屋の中で青みがかった白い髪を持つ姉弟は弟からもたらされた情報を受け、姉は緊迫の面持ちと共に決意の表情を浮かべた。これは失敗出来ないというよう。
・・・そうして時間にして一月といったくらいになり、ホドに姉弟は降り立ち領主の屋敷へと向かった。
「・・・貴女方が新たに来られたダアトからの預言士か?」
「はい。私はサラでこの子はジャキと申しますが、前任の人達がダアトに戻ったのには訳がありまして・・・」
「む?どういうことだ?もしやこうして私一人だけに会いたいと言ってきたことに関係があるのか?」
・・・そうしてガルディオスの屋敷に入り椅子に座る領主の中年男性の声にサラが答えるが、意味深なその言葉の中身に眉を寄せる。事前に領主とだけ話をしたいと言われたからその要求に怪訝な気持ちを抱きながらも頷き、一人で対しているのもあり。
「その通りです・・・実は私達は一応は預言士としてこのホドに来たのですが、少し信じがたい事についてを耳にしたことで元々このホドに来るはずだった預言士の代わりに来たんです。そしてその内容と言うのが、預言にはキムラスカとマルクトの戦争が起きてホドが消滅すると詠まれているというものであり、その為に教団の上層部は裏で動いているというものなのです」
「なっ、何!?」
だがサラが口にしていったまさかの言葉に、領主はたまらず驚く以外になかった・・・ホドが滅びるということもそうだが、そうさせる為に教団が陰で動いているというまさかの言葉に。
「私達としても耳を疑う中身でした・・・ですがそれが本当だというならこのような事をただ認められないと思い、本来来るはずだった預言士と代わる形でここに来て報告をしたいと思ったのです」
「そ、そうなのか・・・」
ただサラも自身らも驚いているというように話をしていき、領主も唖然としたように声を漏らすしかなかった。
「ただいくらなんでもホドが滅びる程の戦争が起こるとなるとそれだけの理由がなければ、国内外共に納得出来ないと思うのですが・・・何かその理由になりかねないことに関して、心当たりはありませんか?」
「・・・心当たりについては確かにあるが、まず聞きたいのはそちらはこちらに対してこれからどうするつもりなのだ?もし今言った事が本当ならこちらも色々とやらねばならないことが出てくるが、そちらにはこちらの事を漏らすであるとか言うだけ言ってダアトに戻られるようなことをされても困るのだが・・・」
「何を言わんとしているかは分かっています。確かに情報をもらえることはいいかもしれないが、私達に今更離れられるような事をされても困るであったりむしろこれからも協力してもらいたいというような考えがあるのだろうことは。勿論私達はそういったことを承知の上で、出来る限りホドの方々をどうにか助ける事が出来ないかと思いここに来たのです・・・この事を知られればダアト、いえ教団の上層部にどのような事になるのかを承知の上で」
「・・・そちらも覚悟の上で行動をしているということか。すまないな、疑うようなことを言って」
「いえ、そちらの立場から考えれば当然の事です」
そんな様子に話を続けていくサラに領主は落ち着くと共に探るような視線と声を向けるが、胸に手を当てつつ真剣に承知していると返したことで二人共に首を振って謝罪しあう。互いに偽りなくこの事態に取り組めるというのを認められたというよう。
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