兄弟の分かたれた道の選択 後編
・・・そうしてアッシュについては一先ず置いておいてという話になり、次はイオンとアニスを呼び出して話をするということにして兵士に謁見の間に連れてきてもらうことになった。
それで二人に来てもらいアニスに先程言ったような事を先に伝えた上で話をするのだが・・・最初はとぼけようとしたアニスだったがカイの調べにより既に事実は明らかになってること及び、今ここで事実を認めることが出来るならマルクトがモースの元から助け出せるように動けるし排除を出来る可能性も高くなる・・・そうカイが伝えると、アニスはポツリポツリと話し出した。自分がスパイであることを認めると共に両親が借金を行ってきた為、それを肩代わりしてもらう代わりにスパイをしなければ家族が終わりかねないどうしようもない状態にあるのだと。
そうしてアニスから事情を引き出してしまえばイオンから事実を引き出すことは簡単であった・・・もう嘘をつく必要がないということもそうだが、事態が事態であり切迫しているということに加えこれからの事を話されたが為だ。詳細は長くなるから省くが、この今立っている大地をちゃんとした形で保つ為にはイオンの協力が不可欠であることを伝えた為だ。
それでそうして話を進める中でモースについてをどうするのかと改めて問題提起された・・・ハッキリ言って先程の勢いに任せて押し通そうとしたあの姿だけでももうインゴベルト達の中でも信用は一気に失われたような物だが、それに加えてイオンとアニスの事もあったことからとてもモースを信頼して解放出来ない・・・最悪の場合預言の達成の為にキムラスカやマルクトに被害を与えに来る可能性も有り得ると。
その上でアッシュや他の問題に関しても色々と悩ましい事があるから、時間が欲しい・・・ということからカイ達はまだバチカルに逗留するのと時間が遅くなったことから、また後日にという話にして解散することになった。ヴァンにアッシュは牢屋に入り、ルークは一応はまだファブレの屋敷にいるようにとなる形でだ。
そしてカイは付いてきたマルクト兵と共に城内に部屋をあてがわれるのだが、そこに入った後にすぐに城から出るように一人で動いた。
「・・・すまない、少し待たせたようだ」
「・・・いえ・・・カイランド様からの願いとあらば、待つことくらいなんでもありません・・・」
・・・そうして城を出て噴水の近くに待機して待っていたペールの横に来て笑顔を見せてカイは隣に立つのだが、言葉だけを受け止めるなら恭しく答えた物だがその声色や顔色は決して明るい物ではなかった。
「・・・やはりガイラルディアが気になりますか?」
「・・・はい・・・手紙を見て驚きました・・・カイランド様がガイラルディア様をヴァンにその妹共々捕らえ、ヴァンだけを連れてこちらに来るから自分が来たと聞いた時は城の前で待っていてくれと書かれていたのを見た時は・・・そしてガイラルディア様を連れてくる訳にはいかないという理由を見た時も・・・」
「・・・連れてきても問題ないと判断するには無理があると判断したからこそです。現に自分は大丈夫だといったような事を言ってはきましたが、とても冷静になってくれるとは思えませんでしたからね・・・」
カイもその様子を見ながら会話をしていくのだが、当時の事を思い返しながら遠い目を浮かべた。
・・・ここで時間はジェイドがカイツールにヴァン達を引き離しておくことに成功した時にまで遡る・・・
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それで二人に来てもらいアニスに先程言ったような事を先に伝えた上で話をするのだが・・・最初はとぼけようとしたアニスだったがカイの調べにより既に事実は明らかになってること及び、今ここで事実を認めることが出来るならマルクトがモースの元から助け出せるように動けるし排除を出来る可能性も高くなる・・・そうカイが伝えると、アニスはポツリポツリと話し出した。自分がスパイであることを認めると共に両親が借金を行ってきた為、それを肩代わりしてもらう代わりにスパイをしなければ家族が終わりかねないどうしようもない状態にあるのだと。
そうしてアニスから事情を引き出してしまえばイオンから事実を引き出すことは簡単であった・・・もう嘘をつく必要がないということもそうだが、事態が事態であり切迫しているということに加えこれからの事を話されたが為だ。詳細は長くなるから省くが、この今立っている大地をちゃんとした形で保つ為にはイオンの協力が不可欠であることを伝えた為だ。
それでそうして話を進める中でモースについてをどうするのかと改めて問題提起された・・・ハッキリ言って先程の勢いに任せて押し通そうとしたあの姿だけでももうインゴベルト達の中でも信用は一気に失われたような物だが、それに加えてイオンとアニスの事もあったことからとてもモースを信頼して解放出来ない・・・最悪の場合預言の達成の為にキムラスカやマルクトに被害を与えに来る可能性も有り得ると。
その上でアッシュや他の問題に関しても色々と悩ましい事があるから、時間が欲しい・・・ということからカイ達はまだバチカルに逗留するのと時間が遅くなったことから、また後日にという話にして解散することになった。ヴァンにアッシュは牢屋に入り、ルークは一応はまだファブレの屋敷にいるようにとなる形でだ。
そしてカイは付いてきたマルクト兵と共に城内に部屋をあてがわれるのだが、そこに入った後にすぐに城から出るように一人で動いた。
「・・・すまない、少し待たせたようだ」
「・・・いえ・・・カイランド様からの願いとあらば、待つことくらいなんでもありません・・・」
・・・そうして城を出て噴水の近くに待機して待っていたペールの横に来て笑顔を見せてカイは隣に立つのだが、言葉だけを受け止めるなら恭しく答えた物だがその声色や顔色は決して明るい物ではなかった。
「・・・やはりガイラルディアが気になりますか?」
「・・・はい・・・手紙を見て驚きました・・・カイランド様がガイラルディア様をヴァンにその妹共々捕らえ、ヴァンだけを連れてこちらに来るから自分が来たと聞いた時は城の前で待っていてくれと書かれていたのを見た時は・・・そしてガイラルディア様を連れてくる訳にはいかないという理由を見た時も・・・」
「・・・連れてきても問題ないと判断するには無理があると判断したからこそです。現に自分は大丈夫だといったような事を言ってはきましたが、とても冷静になってくれるとは思えませんでしたからね・・・」
カイもその様子を見ながら会話をしていくのだが、当時の事を思い返しながら遠い目を浮かべた。
・・・ここで時間はジェイドがカイツールにヴァン達を引き離しておくことに成功した時にまで遡る・・・
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