兄弟の分かたれた道の選択 後編
「皆様が驚かれているのは分かります。ですがこれより話す話の中身は更に驚かれるかと思われますので、心してお聞きください」
そんなモースも含めて驚愕から未だに覚めやらない面々に、落ち着き払ったカイが言葉を発していく。ヴァンが何を企み動いてきたのかの、その軌跡についてを明かしていく為に・・・
・・・そうしてカイはヴァンについての説明から始まり、いかにヴァンが行動していったのかについてを調べていった話をしていった。そんな話の中身にモース達は絶句をするしかなかった・・・ヴァンが隠してきた事実についてを知らされていくこと及び、自身らにまで隠してきた行動についてに。
そしてそこでカイがフォミクリー技術という技術によりファブレの一人息子であるルークと、六神将であるアッシュとの入れ換えを行ったと言った際にモースがデタラメだと騒ぎ立て出したのだが・・・証拠を見せたいのでルーク殿をこちらにお呼びしていただけますかとカイが願い出たことに、公爵はならと兵士にファブレの屋敷に使いを出させた。
そうしてただ待つのに嫌な予感を感じてかモースがうるさくなってきたのをインゴベルトが制止しつつ、カイ達がルークが来るのを待っていると・・・謁見の間の扉は開かれた。ルークにジェイドと兵士に猿ぐつわ付きで拘束された状態のアッシュと、どういうことかと混乱したようなナタリアが入ってくる形で。
「なっ・・・こ、これは・・・!?」
・・・困惑気味な顔を見せるルークと、抵抗し疲れたのかやたらと疲れたような様子でうなだれるアッシュ。
その二人が並ぶ様子に父親である公爵を始めとして、場の人間が一斉に動揺する。一人息子の筈のルークが服装こそ違えど双子と見紛うくらいにそっくりな人物と並び立っているということに。
「・・・お分かりいただけたでしょうか?フォミクリー技術について話したことに嘘がないということは」
「そ、それは・・・た、確かにこのような物を見せられれば、否定しようがないと思うが・・・話によればアッシュとして六神将で活動してきたのに、何故モースはアッシュのことを知らなかったのだ・・・?」
「ヴァンの話によるならば神託の盾の人事権は大詠師より自分に委託されているようなものであり、同時に誰が自分の元に来ていないであるとか顔合わせをしたいといったような興味を持たないことは分かっていたから、姿を見せずに済ませるのは簡単だった・・・とのことです」
「・・・なんということだ・・・」
「っ・・・!」
そうしてカイが投げ掛けてきた声にインゴベルトはモースが知らなかったのはおかしいと漏らすと、ヴァンがその行動を読みきったからとの答えにたまらず頭に手を当てモースはたまらず歯を食い縛った。自分が気付かなかった事にも対する怒りではなく、さも無能と言わんばかりの話をされたことに対して。
「あ、あの・・・ど、どういうことなんですか今のこの状況は・・・!?」
「今から改めて説明致します」
だが今共にこの場に来たナタリアはどういうことなのか分からないと声を漏らし、カイは毅然と対応していく。
・・・そうしてカイは今来た面々の為にも改めて説明をしていった。自分が何者かで、ヴァンが何をして来たのかについて・・・そしてそこから先、ヴァンが何を理由に行動してきて最終的にどのような事を目標にして来たのかも加える形で・・・
.
そんなモースも含めて驚愕から未だに覚めやらない面々に、落ち着き払ったカイが言葉を発していく。ヴァンが何を企み動いてきたのかの、その軌跡についてを明かしていく為に・・・
・・・そうしてカイはヴァンについての説明から始まり、いかにヴァンが行動していったのかについてを調べていった話をしていった。そんな話の中身にモース達は絶句をするしかなかった・・・ヴァンが隠してきた事実についてを知らされていくこと及び、自身らにまで隠してきた行動についてに。
そしてそこでカイがフォミクリー技術という技術によりファブレの一人息子であるルークと、六神将であるアッシュとの入れ換えを行ったと言った際にモースがデタラメだと騒ぎ立て出したのだが・・・証拠を見せたいのでルーク殿をこちらにお呼びしていただけますかとカイが願い出たことに、公爵はならと兵士にファブレの屋敷に使いを出させた。
そうしてただ待つのに嫌な予感を感じてかモースがうるさくなってきたのをインゴベルトが制止しつつ、カイ達がルークが来るのを待っていると・・・謁見の間の扉は開かれた。ルークにジェイドと兵士に猿ぐつわ付きで拘束された状態のアッシュと、どういうことかと混乱したようなナタリアが入ってくる形で。
「なっ・・・こ、これは・・・!?」
・・・困惑気味な顔を見せるルークと、抵抗し疲れたのかやたらと疲れたような様子でうなだれるアッシュ。
その二人が並ぶ様子に父親である公爵を始めとして、場の人間が一斉に動揺する。一人息子の筈のルークが服装こそ違えど双子と見紛うくらいにそっくりな人物と並び立っているということに。
「・・・お分かりいただけたでしょうか?フォミクリー技術について話したことに嘘がないということは」
「そ、それは・・・た、確かにこのような物を見せられれば、否定しようがないと思うが・・・話によればアッシュとして六神将で活動してきたのに、何故モースはアッシュのことを知らなかったのだ・・・?」
「ヴァンの話によるならば神託の盾の人事権は大詠師より自分に委託されているようなものであり、同時に誰が自分の元に来ていないであるとか顔合わせをしたいといったような興味を持たないことは分かっていたから、姿を見せずに済ませるのは簡単だった・・・とのことです」
「・・・なんということだ・・・」
「っ・・・!」
そうしてカイが投げ掛けてきた声にインゴベルトはモースが知らなかったのはおかしいと漏らすと、ヴァンがその行動を読みきったからとの答えにたまらず頭に手を当てモースはたまらず歯を食い縛った。自分が気付かなかった事にも対する怒りではなく、さも無能と言わんばかりの話をされたことに対して。
「あ、あの・・・ど、どういうことなんですか今のこの状況は・・・!?」
「今から改めて説明致します」
だが今共にこの場に来たナタリアはどういうことなのか分からないと声を漏らし、カイは毅然と対応していく。
・・・そうしてカイは今来た面々の為にも改めて説明をしていった。自分が何者かで、ヴァンが何をして来たのかについて・・・そしてそこから先、ヴァンが何を理由に行動してきて最終的にどのような事を目標にして来たのかも加える形で・・・
.