兄弟の分かたれた道の選択 後編
・・・カイの生存及び、ピオニーの養子となる事を発表されてから一年足らずといった時間が経った。その間の期間は様々な事があった・・・主にダアトというかローレライ教団の人間からカイの事は預言に詠まれたからそうしたことなのかという詰問であった。
しかしそんなローレライ教団がマルクトに出してくる人材は後々の事もあるからということから、マニュアル的でいて自分の言葉では話せないステレオタイプの人間で聞く耳持たずという形で接してマルクトを出ることになり・・・相手側からしたなら不快に思ったことだろうが、マルクト側からしたら反論の為の言い分の材料が増えたことから別に構わないと思っていた。
ただそこについてはさておき、マルクトのアクゼリュスという街で障気という毒性のガスのようなものが吹き出してきてマルクト側の道が軒並み使えなくなったこともあって、どうにか助けをもらえないかという要求がアクゼリュスの住民から出されてきたことから話は進み出す・・・
「・・・しかし良かったよ・・・セントビナーに立ち寄ったらまさかルークと会えるなんてな・・・」
「まぁ運が良かったと言えるのは貴方からすればでしょう。こちらは神託の盾にタルタロスを強襲され、数名の兵士にルーク殿達と共に我々は脱出するのが精々でしたからね」
「あぁ・・・そ、それはな・・・」
・・・マルクトの領土内にあるセントビナーという街の入口にて、ガイはマルクトの兵士を数人引き連れたジェイドという軍人と会話をしていた。しかし良かったという言葉に対してトゲのある言葉で眼鏡を押さえながら返すジェイドに、ガイがひきつったような表情になる中で兵士に囲まれるように中にいたダアトの導師であるイオンと、同じ神託の盾であるアニスとティアは共に苦み走った表情になっていた。
「あー・・・まぁ言いてーことはわかんねーでもねーけど、もうここを出ねーか?話なら歩きながらでも出来るんだろうし、早く出発しないといけねーんだろ?」
「・・・そうですね、そうしますか」
そんな光景を見かねてといったように頭をかきつつルークという赤い髪の長髪の青年が先にと切り出し、ジェイドも若干のトゲを残しつつも頷いて返す。
・・・さて、今ガイがいる状況は何なのかと言えばマルクト軍が所有していたタルタロスという陸艦が移動していた所を神託の盾に襲われ、そこに乗っていたジェイドと数名のマルクトの兵士にイオン達とルークが何とか逃げ出した先のセントビナーにて、たまたまそこに来たガイが合流出来たというものだ。
ただそもそもキムラスカの首都であるバチカルのファブレの屋敷にいるはずのガイが何故マルクトに来ているのかと言えば、簡単に言えば屋敷に来ていたヴァンを狙ってその妹であるティアが襲い掛かったがそこでルークはティアを迎撃しようとし・・・事故のような形でマルクトまで飛ばされ、使用人として表向きは従順にファブレに従っていたガイはルークを探しに行くようにとの命令を下されマルクトまで来たのである。
それでそうしてはるばるマルクトまで来たガイであるが、実は最初はとあるツテを頼って行動する予定でいた・・・それは共にルークを探しに行くことになったヴァンの配下の神託の盾を頼るというものだった。その時ヴァンから大方の位置ではあるが、自分の配下達もマルクトにいることは分かっているからと。
その為にガイはその神託の盾を頼ろうと最初はしたのだが、連絡がつかなかったことから仕方無く街や村を回ろうとセントビナーに向かったのだが・・・そこで出会ったのがガイが頼ろうとしていた神託の盾に襲われタルタロスから逃げ出したジェイド達とルークなのである。
それで元よりヴァンの配下の者達に一時的に協力してもらうだけの予定だったのもあるが、タルタロスを襲われたということからかジェイドの雰囲気がかなりピリついていることからガイはその事は言わないでいるのである。言えばその瞬間、確実にガイもジェイドのターゲットになることは避けられないと見る形でである。
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しかしそんなローレライ教団がマルクトに出してくる人材は後々の事もあるからということから、マニュアル的でいて自分の言葉では話せないステレオタイプの人間で聞く耳持たずという形で接してマルクトを出ることになり・・・相手側からしたなら不快に思ったことだろうが、マルクト側からしたら反論の為の言い分の材料が増えたことから別に構わないと思っていた。
ただそこについてはさておき、マルクトのアクゼリュスという街で障気という毒性のガスのようなものが吹き出してきてマルクト側の道が軒並み使えなくなったこともあって、どうにか助けをもらえないかという要求がアクゼリュスの住民から出されてきたことから話は進み出す・・・
「・・・しかし良かったよ・・・セントビナーに立ち寄ったらまさかルークと会えるなんてな・・・」
「まぁ運が良かったと言えるのは貴方からすればでしょう。こちらは神託の盾にタルタロスを強襲され、数名の兵士にルーク殿達と共に我々は脱出するのが精々でしたからね」
「あぁ・・・そ、それはな・・・」
・・・マルクトの領土内にあるセントビナーという街の入口にて、ガイはマルクトの兵士を数人引き連れたジェイドという軍人と会話をしていた。しかし良かったという言葉に対してトゲのある言葉で眼鏡を押さえながら返すジェイドに、ガイがひきつったような表情になる中で兵士に囲まれるように中にいたダアトの導師であるイオンと、同じ神託の盾であるアニスとティアは共に苦み走った表情になっていた。
「あー・・・まぁ言いてーことはわかんねーでもねーけど、もうここを出ねーか?話なら歩きながらでも出来るんだろうし、早く出発しないといけねーんだろ?」
「・・・そうですね、そうしますか」
そんな光景を見かねてといったように頭をかきつつルークという赤い髪の長髪の青年が先にと切り出し、ジェイドも若干のトゲを残しつつも頷いて返す。
・・・さて、今ガイがいる状況は何なのかと言えばマルクト軍が所有していたタルタロスという陸艦が移動していた所を神託の盾に襲われ、そこに乗っていたジェイドと数名のマルクトの兵士にイオン達とルークが何とか逃げ出した先のセントビナーにて、たまたまそこに来たガイが合流出来たというものだ。
ただそもそもキムラスカの首都であるバチカルのファブレの屋敷にいるはずのガイが何故マルクトに来ているのかと言えば、簡単に言えば屋敷に来ていたヴァンを狙ってその妹であるティアが襲い掛かったがそこでルークはティアを迎撃しようとし・・・事故のような形でマルクトまで飛ばされ、使用人として表向きは従順にファブレに従っていたガイはルークを探しに行くようにとの命令を下されマルクトまで来たのである。
それでそうしてはるばるマルクトまで来たガイであるが、実は最初はとあるツテを頼って行動する予定でいた・・・それは共にルークを探しに行くことになったヴァンの配下の神託の盾を頼るというものだった。その時ヴァンから大方の位置ではあるが、自分の配下達もマルクトにいることは分かっているからと。
その為にガイはその神託の盾を頼ろうと最初はしたのだが、連絡がつかなかったことから仕方無く街や村を回ろうとセントビナーに向かったのだが・・・そこで出会ったのがガイが頼ろうとしていた神託の盾に襲われタルタロスから逃げ出したジェイド達とルークなのである。
それで元よりヴァンの配下の者達に一時的に協力してもらうだけの予定だったのもあるが、タルタロスを襲われたということからかジェイドの雰囲気がかなりピリついていることからガイはその事は言わないでいるのである。言えばその瞬間、確実にガイもジェイドのターゲットになることは避けられないと見る形でである。
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