足元の定まらぬ夢に意味はあるのか
ならどこが問題なのかと言えば、コノハが言ったようにまずは食料に関する問題である。
要約すれば今の大地上にいる全ての人間を大地もろとも滅ぼし、新たな大地を新たな人類と共に造り出して世界を生まれ変わらせることが目的なのだが・・・それを為すためのヴァンの手勢は決して数が少ない訳ではない上、足りない労働力を二人を産み出した技術であるフォミクリー技術を持って人を大量に造り出そうとしている。
そういった事を考えれば保存のきく食料を大量に調達した上で真っ先に食料を作れる土地を造り出すべきだとコノハは見ている。人が・・・というより単純に生き物が生きていくためには、食料はどうしても切っても切り離せぬ物だ。そのライフラインを確保するのは何より重要な事なのだが・・・コノハから見てそんなことを全く考えているようには思えないというより、考えていないと確信したのだ。そしてその中身がシンクに言ったような物なのである。とても計画の全てを達成した後、自分達の食料についてを全く考慮してないだろうと。
「と言うか食料って植物性の物だけに限ってにしても絶望的だけど、動物性って言うかいわゆる家畜的な物も必要だよね。人間って雑食性の生き物だから動物性の食べ物がないと結構厳しくなるだろうけど、家畜の育て方なんかあいつらが調べてるわけないよね」
「そりゃそうだろコレ。と言うか家畜にも餌はいるし、まともに食用に出来るまでだったり酪農が可能になるまで育てるのにだって何年も時間がかかる。けれどその知識に関してをろくに調べてないってのもそうだし、誰が育てるのかってことも問題になるけど・・・レプリカに全部任せるなんてのは今言った通り論外に近い感じで神託の盾の誰かが責任者になってなんてことをしても、知識だとかその作業に従事するための気持ちがないと辛くなってくるだけなのは目に見えてるんだコレ」
「ヴァンの理想に感化された奴らばかりだからそんな食物を育てるだとか、生き物を飼うみたいな作業をやるなんて嫌だろうね。と言うかその時点だともうヴァンの理想は果たされたような物だから、剣を振るって謡将の敵を倒すだとか世界を変えるんだみたいな崇高な思想の達成がされたばかりだから、そんなことは尚のことしたくなんかないってギャップもあって思うだろうさ」
「そうそう。それに穀物だったりは必要だから一先ず仕方無く取り掛かるにしても、酪農に関しちゃ手間やら何やら色々とあるから魔物を仕留めてその肉を得るって考えになるかもしれないけど、流石に外殻大地全てが消滅した後の事を考えると魔物もまたいなくなるってなると・・・アリエッタの友達がその対象になるのが目に見えるんだコレ」
「あぁ・・・確かにアイツの友達は大量にいるから、やむを得ずの動物性の食料として見るには十分になるか。アイツ以外の神託の盾は精々魔物はアリエッタが使えるから使ってやってるってのが大体で、好意的に見てる奴なんてそうそういないだろうしね。だからアリエッタの魔物がその対象になって家畜の代わりに肉として食われる可能性が出てくるんだろうって見てるんだろうけど、アリエッタはそんなことは了承は出来ないだろうね・・・」
「謡将の口のうまさに丸め込まれる可能性も無いとは言わないけど、性格的に後々ぶつかりそうなんだよなコレ・・・」
そんな二人は更に食料についてを話題を掘り下げていくのだが、共にアリエッタの話題に差し掛かると何とも言い難い空気になってしまう。
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要約すれば今の大地上にいる全ての人間を大地もろとも滅ぼし、新たな大地を新たな人類と共に造り出して世界を生まれ変わらせることが目的なのだが・・・それを為すためのヴァンの手勢は決して数が少ない訳ではない上、足りない労働力を二人を産み出した技術であるフォミクリー技術を持って人を大量に造り出そうとしている。
そういった事を考えれば保存のきく食料を大量に調達した上で真っ先に食料を作れる土地を造り出すべきだとコノハは見ている。人が・・・というより単純に生き物が生きていくためには、食料はどうしても切っても切り離せぬ物だ。そのライフラインを確保するのは何より重要な事なのだが・・・コノハから見てそんなことを全く考えているようには思えないというより、考えていないと確信したのだ。そしてその中身がシンクに言ったような物なのである。とても計画の全てを達成した後、自分達の食料についてを全く考慮してないだろうと。
「と言うか食料って植物性の物だけに限ってにしても絶望的だけど、動物性って言うかいわゆる家畜的な物も必要だよね。人間って雑食性の生き物だから動物性の食べ物がないと結構厳しくなるだろうけど、家畜の育て方なんかあいつらが調べてるわけないよね」
「そりゃそうだろコレ。と言うか家畜にも餌はいるし、まともに食用に出来るまでだったり酪農が可能になるまで育てるのにだって何年も時間がかかる。けれどその知識に関してをろくに調べてないってのもそうだし、誰が育てるのかってことも問題になるけど・・・レプリカに全部任せるなんてのは今言った通り論外に近い感じで神託の盾の誰かが責任者になってなんてことをしても、知識だとかその作業に従事するための気持ちがないと辛くなってくるだけなのは目に見えてるんだコレ」
「ヴァンの理想に感化された奴らばかりだからそんな食物を育てるだとか、生き物を飼うみたいな作業をやるなんて嫌だろうね。と言うかその時点だともうヴァンの理想は果たされたような物だから、剣を振るって謡将の敵を倒すだとか世界を変えるんだみたいな崇高な思想の達成がされたばかりだから、そんなことは尚のことしたくなんかないってギャップもあって思うだろうさ」
「そうそう。それに穀物だったりは必要だから一先ず仕方無く取り掛かるにしても、酪農に関しちゃ手間やら何やら色々とあるから魔物を仕留めてその肉を得るって考えになるかもしれないけど、流石に外殻大地全てが消滅した後の事を考えると魔物もまたいなくなるってなると・・・アリエッタの友達がその対象になるのが目に見えるんだコレ」
「あぁ・・・確かにアイツの友達は大量にいるから、やむを得ずの動物性の食料として見るには十分になるか。アイツ以外の神託の盾は精々魔物はアリエッタが使えるから使ってやってるってのが大体で、好意的に見てる奴なんてそうそういないだろうしね。だからアリエッタの魔物がその対象になって家畜の代わりに肉として食われる可能性が出てくるんだろうって見てるんだろうけど、アリエッタはそんなことは了承は出来ないだろうね・・・」
「謡将の口のうまさに丸め込まれる可能性も無いとは言わないけど、性格的に後々ぶつかりそうなんだよなコレ・・・」
そんな二人は更に食料についてを話題を掘り下げていくのだが、共にアリエッタの話題に差し掛かると何とも言い難い空気になってしまう。
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