復讐を果たした先の末路
「ま、待ってください!俺がガイラルディアだということは政宗と子ども時代の事を話をすればそうだと分かります!」
「・・・ならファブレを滅ぼした証拠は何処にある?」
「そ、それは・・・あっ!あります!俺の荷物の中に宝刀ガルディオスが!」
「・・・宝刀ガルディオス・・・確か、ガルディオス家に代々伝わる剣だったか」
「はい!ファブレ公爵は宝刀ガルディオスを屋敷の入口からよく見える場所に自分がガルディオスを滅ぼしたのだと言わんばかりに飾っていました!これはキムラスカの王族に近く、屋敷を訪れていた人間ならまず知っている事です!」
「・・・荷物を確認しろ」
「はっ!」
ガイはすぐに慌てて自己弁護に入るのだがファブレへの復讐についての物証を問われ、宝刀ガルディオスの存在を慌てて口にするとピオニーは後ろに立っていた兵士に命じてガイの荷物の中を確認させる。
「・・・ありました!一際立派な剣が!」
「・・・俺も実物を見たわけではないが、その特徴的な刀身と立派な造りにおいては聞き及んでいる。それが宝刀ガルディオスなのは間違いないだろうが・・・何故その刀を持ち出した?」
「それはガルディオスの財産だからです・・・それにこの刀をファブレに残していくなんて事はしたくはありませんでしたので・・・!」
「だからファブレを滅ぼした際に持ち出して逃げてきたと言うわけか・・・となれば物証はそれで十分だな」
「・・・えっ・・・?」
それで兵士が荷物の中から剣を取り出したのを見てピオニーがどういう経緯で持ち出したかを聞き、ガイは力を込めて持ち出したかったと語るのだが不穏な響きの言葉に戸惑いを浮かべる。物証との言葉に。
「・・・取りあえずその剣についてはこちらで預かる。まだ話の途中だからな」
「は、はい・・・」
しかし続くピオニーからの有無を言わさぬ剣を預かるとの言葉に、追及も反対も出来ずにガイは頷く以外に出来ない。
「続いて・・・ある意味ではこれが最も重要になるが、今のキムラスカとマルクトの状態についてお前達はどう思っている?」
「え・・・?」
「っ・・・!」
「・・・成程、そういうことか・・・」
「「「「っ・・・」」」」
そのまま次の質問をするが直接的でなく曖昧な言葉を向けるとガイがどういう意味かと眉を寄せてペールがハッとする様子に、ピオニーはたまらず顔を手で覆い政宗を含む他の面々は揃って苦み走ったような表情を浮かべた。
「・・・質問を変える。報告ではお前達がケセドニアに来た頃には既にキムラスカ軍が厳戒体制を敷いていた筈だが、その理由については心当たりはあるか?」
「それは俺がファブレを滅ぼしたから、その犯人を探すためだと思いますが・・・」
「・・・じゃあそのファブレを滅ぼした結果として、マルクトはキムラスカからどう言われたのか・・・それは想像はつくか?元々マルクト所属のガルディオスが自分達を滅ぼした相手であるファブレを滅ぼし返したとなれば、キムラスカがマルクトの事をどういう風に考えるのかは」
「え・・・っ・・・!?」
ピオニーは一応は毅然と言ったように手を退け安穏としたガイにも分からせるように段階を踏んでわざとらしく強調した問い掛けを向けると、ようやくその意図に気付いたようにハッとした様子を浮かべた・・・マルクトがその復讐による影響を多大に受けたとくらいは。
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「・・・ならファブレを滅ぼした証拠は何処にある?」
「そ、それは・・・あっ!あります!俺の荷物の中に宝刀ガルディオスが!」
「・・・宝刀ガルディオス・・・確か、ガルディオス家に代々伝わる剣だったか」
「はい!ファブレ公爵は宝刀ガルディオスを屋敷の入口からよく見える場所に自分がガルディオスを滅ぼしたのだと言わんばかりに飾っていました!これはキムラスカの王族に近く、屋敷を訪れていた人間ならまず知っている事です!」
「・・・荷物を確認しろ」
「はっ!」
ガイはすぐに慌てて自己弁護に入るのだがファブレへの復讐についての物証を問われ、宝刀ガルディオスの存在を慌てて口にするとピオニーは後ろに立っていた兵士に命じてガイの荷物の中を確認させる。
「・・・ありました!一際立派な剣が!」
「・・・俺も実物を見たわけではないが、その特徴的な刀身と立派な造りにおいては聞き及んでいる。それが宝刀ガルディオスなのは間違いないだろうが・・・何故その刀を持ち出した?」
「それはガルディオスの財産だからです・・・それにこの刀をファブレに残していくなんて事はしたくはありませんでしたので・・・!」
「だからファブレを滅ぼした際に持ち出して逃げてきたと言うわけか・・・となれば物証はそれで十分だな」
「・・・えっ・・・?」
それで兵士が荷物の中から剣を取り出したのを見てピオニーがどういう経緯で持ち出したかを聞き、ガイは力を込めて持ち出したかったと語るのだが不穏な響きの言葉に戸惑いを浮かべる。物証との言葉に。
「・・・取りあえずその剣についてはこちらで預かる。まだ話の途中だからな」
「は、はい・・・」
しかし続くピオニーからの有無を言わさぬ剣を預かるとの言葉に、追及も反対も出来ずにガイは頷く以外に出来ない。
「続いて・・・ある意味ではこれが最も重要になるが、今のキムラスカとマルクトの状態についてお前達はどう思っている?」
「え・・・?」
「っ・・・!」
「・・・成程、そういうことか・・・」
「「「「っ・・・」」」」
そのまま次の質問をするが直接的でなく曖昧な言葉を向けるとガイがどういう意味かと眉を寄せてペールがハッとする様子に、ピオニーはたまらず顔を手で覆い政宗を含む他の面々は揃って苦み走ったような表情を浮かべた。
「・・・質問を変える。報告ではお前達がケセドニアに来た頃には既にキムラスカ軍が厳戒体制を敷いていた筈だが、その理由については心当たりはあるか?」
「それは俺がファブレを滅ぼしたから、その犯人を探すためだと思いますが・・・」
「・・・じゃあそのファブレを滅ぼした結果として、マルクトはキムラスカからどう言われたのか・・・それは想像はつくか?元々マルクト所属のガルディオスが自分達を滅ぼした相手であるファブレを滅ぼし返したとなれば、キムラスカがマルクトの事をどういう風に考えるのかは」
「え・・・っ・・・!?」
ピオニーは一応は毅然と言ったように手を退け安穏としたガイにも分からせるように段階を踏んでわざとらしく強調した問い掛けを向けると、ようやくその意図に気付いたようにハッとした様子を浮かべた・・・マルクトがその復讐による影響を多大に受けたとくらいは。
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