復讐を果たした先の末路
・・・それで後は政宗と話を二人で煮詰めるからということでピオニーはジェイド達に用意をするように言い、部屋から出させる。
「・・・さて、ピオニー。あんたはこれから貴族や軍の奴らにどう説明するんだ?」
「それについては今後の展開も合わせて説明する。お前やホドの住民にとってもだが、マルクトの今後に関しても悪い話じゃない」
それで二人きりになった場で政宗の問い掛けにピオニーは答える。ガイのことを除いて悪い話ではないと。
・・・それから数十日後、グランコクマにガイとペールが拘束状態で送られてきたとの連絡が入ってきた。その度々の連絡によればガイ達はバチカルを出た後にケセドニアにまで来てマルクトの領事館に行き、自分はガルディオスの生き残りだと言ってきて扱いに困って待たせていた所、ピオニーからの手紙が来て即刻グランコクマへ送るように拘束したとの事である。
それでケテルブルクを経由してガイ達はグランコクマに送られてきた訳だが、ペールは何も言わなかったのだが・・・ガイは自分はガルディオスだ、こんなことをして分かっているのかというように声を荒げていたとの中身の報告があった。
その事にピオニーは頭を抱え、政宗は「shit・・・」と怒りを滲ませるように口にした。その報告の中身だけでもガイがどんな考えなのか、おおよその事が分かったといったように。
それでも直に会わねば話は進まない・・・ピオニーと政宗は顔を見合わせた後、謁見の間に向かった。この後の展開の為に・・・
「・・・ピオニー、陛下・・・!」
「済まんな、待たせた」
・・・それで謁見の間に政宗を伴い入ってきたピオニーは、玉座の周りに並ぶ貴族と軍人達に声をかけながら玉座に座る。兵士を後ろにつけられ、膝立ちの形で並べられているペールの横に同じような体勢にされているガイの訴えかけるような声をあえて無視するように。
「・・・さて、お前がガイラルディア=ガラン=ガルディオスということだそうだが・・・政宗、久しく会ってないそうだが面影はあるか?」
「えぇ、面影は確かにあります」
「政、宗・・・!?」
そしてピオニーは横に立つ政宗に確認を取り丁寧な言葉で肯定を返すが、その名前を聞いてガイが驚愕に目を大きくする。
「さて、色々聞きたいことはあるだろうがこちらから発言させてもらう。そちらからの質問に異論は許さんとは言わんが、基本的にこちらが話の流れを主導する。いいな?」
「っ・・・は、はい・・・」
そんな政宗に向けた発言をされる前に皇帝としての威厳を滲ませるピオニーの鋭い視線と言葉に、ガイはたまらず圧されて頷いてしまう。
「よし、なら最初の質問をするが・・・お前がファブレを滅ぼしたと言うのは間違ってはいないのだな?」
「は、はい・・・それは・・・」
「証拠はあるか?」
「し、証拠・・・?」
その姿を見てからファブレを滅ぼした確認と共に証拠について聞くと、ガイはどういうことかと戸惑う。
「政宗はあくまでお前にガイラルディアとやらの面影があると言っただけでお前がそうだという証拠はないし、ましてや自分がファブレを滅ぼしたと言うならその証拠が無ければそれが真実だと断定する訳にはいかん。最悪お前はガルディオスの名を騙り、自分がやったなどと嘘をついて混乱させようとした愉快犯と言った称号をつけて処分することになるぞ」
「「!?」」
証拠が無ければどうなるか、それをピオニーが口にした事にガイとペールは一気に表情をひきつらせた。ガルディオスでないと見られるばかりか不名誉な称号をつけられると言われて。
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「・・・さて、ピオニー。あんたはこれから貴族や軍の奴らにどう説明するんだ?」
「それについては今後の展開も合わせて説明する。お前やホドの住民にとってもだが、マルクトの今後に関しても悪い話じゃない」
それで二人きりになった場で政宗の問い掛けにピオニーは答える。ガイのことを除いて悪い話ではないと。
・・・それから数十日後、グランコクマにガイとペールが拘束状態で送られてきたとの連絡が入ってきた。その度々の連絡によればガイ達はバチカルを出た後にケセドニアにまで来てマルクトの領事館に行き、自分はガルディオスの生き残りだと言ってきて扱いに困って待たせていた所、ピオニーからの手紙が来て即刻グランコクマへ送るように拘束したとの事である。
それでケテルブルクを経由してガイ達はグランコクマに送られてきた訳だが、ペールは何も言わなかったのだが・・・ガイは自分はガルディオスだ、こんなことをして分かっているのかというように声を荒げていたとの中身の報告があった。
その事にピオニーは頭を抱え、政宗は「shit・・・」と怒りを滲ませるように口にした。その報告の中身だけでもガイがどんな考えなのか、おおよその事が分かったといったように。
それでも直に会わねば話は進まない・・・ピオニーと政宗は顔を見合わせた後、謁見の間に向かった。この後の展開の為に・・・
「・・・ピオニー、陛下・・・!」
「済まんな、待たせた」
・・・それで謁見の間に政宗を伴い入ってきたピオニーは、玉座の周りに並ぶ貴族と軍人達に声をかけながら玉座に座る。兵士を後ろにつけられ、膝立ちの形で並べられているペールの横に同じような体勢にされているガイの訴えかけるような声をあえて無視するように。
「・・・さて、お前がガイラルディア=ガラン=ガルディオスということだそうだが・・・政宗、久しく会ってないそうだが面影はあるか?」
「えぇ、面影は確かにあります」
「政、宗・・・!?」
そしてピオニーは横に立つ政宗に確認を取り丁寧な言葉で肯定を返すが、その名前を聞いてガイが驚愕に目を大きくする。
「さて、色々聞きたいことはあるだろうがこちらから発言させてもらう。そちらからの質問に異論は許さんとは言わんが、基本的にこちらが話の流れを主導する。いいな?」
「っ・・・は、はい・・・」
そんな政宗に向けた発言をされる前に皇帝としての威厳を滲ませるピオニーの鋭い視線と言葉に、ガイはたまらず圧されて頷いてしまう。
「よし、なら最初の質問をするが・・・お前がファブレを滅ぼしたと言うのは間違ってはいないのだな?」
「は、はい・・・それは・・・」
「証拠はあるか?」
「し、証拠・・・?」
その姿を見てからファブレを滅ぼした確認と共に証拠について聞くと、ガイはどういうことかと戸惑う。
「政宗はあくまでお前にガイラルディアとやらの面影があると言っただけでお前がそうだという証拠はないし、ましてや自分がファブレを滅ぼしたと言うならその証拠が無ければそれが真実だと断定する訳にはいかん。最悪お前はガルディオスの名を騙り、自分がやったなどと嘘をついて混乱させようとした愉快犯と言った称号をつけて処分することになるぞ」
「「!?」」
証拠が無ければどうなるか、それをピオニーが口にした事にガイとペールは一気に表情をひきつらせた。ガルディオスでないと見られるばかりか不名誉な称号をつけられると言われて。
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