共通点は少なく違いは多い
「・・・さて、話はそれで終わりか?」
「・・・ではまた気になった事をお聞きしますが、レオナは第七音譜術士ではないのですか?見たところティアと違い、レオナは接近戦を主体とした戦い方を主にしていると私は見たのですが・・・」
「そこか・・・」
ヴァンはそんな空気にもう終わりかと場を終わらせようとするが、リグレットがレオナの戦闘スタイルについてを問うと一つ頷く。
「・・・レオナは第七音譜術士としての素質は確かにあるし、ファーストエイドなら使えるのは確認している。だがレオナ自身の性格故に第七音譜術士として多彩な術を使えるかどうかは今の私には分からぬからともかくとしても、少なくともレオナは進んでは使おうとしなかったのは覚えている」
「それは、何故ですか?」
「あの娘の性格から少し意外に思うかもしれんが、元々レオナは外に出て活動したり運動をすることを好むアクティブな娘なのだ」
「・・・それは、確かに意外ですね・・・レオナの感じなら暇な時間は読書であったり、無駄な体力を使うことは好みではないように思いましたが・・・」
その質問に対して直接的に答えずレオナの好む行動についてを話すヴァンに、リグレットも頷いてしまう。物静かな筈なのにそういった外での活動が好きだというギャップに。
「無論、レオナも読書が嫌いだとかそういったわけではないが、そう言ったインドアな趣味なのはむしろティアの方でな・・・この辺りは私の経験談にも近い話になるが、アクティブであったりアウトドア派はあまり術を主体に使うことを好まずに物理で戦うことを好み、インドア派はその逆ではないかと私は思っているのだ」
「・・・そう言われると、分からなくはない話では無いとは思います・・・全てが全てそう言ったタイプに分けられるとは言いませんが、少なくともティアがインドア派であまり肉体派でないことは肯定出来ることだと思います。そしてそれに従うなら、レオナは術を積極的に使うようなタイプではないことも・・・」
その上で自身の経験談といった考えを話をするヴァンに、リグレットはまた納得してしまう。
・・・別に第七音譜術士の素養があるからといって、全員が全員後衛のポジションで戦うわけではない。その証拠にヴァン自身も第七音譜術士ではあるが譜術を用いての遠距離戦などせず、バリバリの前衛での戦いをする人物だ。
それでそういった戦い方をどうするかと決めるのは適性があるかどうかもだが、その適性を決めるのに性格に好みが大きく関わってくる。故にこういった点においては理知的に振る舞いこそはしつつも、その実として体を動かすことの方が好きなヴァンと戦闘スタイルが近いのはティアではなくレオナの方であった。
「・・・まぁとにかくだ。さっきも言ったがいずれ来るべき時にはカンタビレが首を縦に振らないなら、レオナだけでもこちらに引き込むつもりではある。お前が必要以上に気にする必要はない」
「・・・はっ(・・・閣下はこう言うが、どうにも気になったしまうな・・・何がとは言えんが・・・)」
そんな会話の流れにヴァンはもうレオナについては終わらせると言うように言い、リグレットは素直に表向きは返しつつもどこか漠然とした何かを感じていた。レオナに関する何かを・・・
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「・・・ではまた気になった事をお聞きしますが、レオナは第七音譜術士ではないのですか?見たところティアと違い、レオナは接近戦を主体とした戦い方を主にしていると私は見たのですが・・・」
「そこか・・・」
ヴァンはそんな空気にもう終わりかと場を終わらせようとするが、リグレットがレオナの戦闘スタイルについてを問うと一つ頷く。
「・・・レオナは第七音譜術士としての素質は確かにあるし、ファーストエイドなら使えるのは確認している。だがレオナ自身の性格故に第七音譜術士として多彩な術を使えるかどうかは今の私には分からぬからともかくとしても、少なくともレオナは進んでは使おうとしなかったのは覚えている」
「それは、何故ですか?」
「あの娘の性格から少し意外に思うかもしれんが、元々レオナは外に出て活動したり運動をすることを好むアクティブな娘なのだ」
「・・・それは、確かに意外ですね・・・レオナの感じなら暇な時間は読書であったり、無駄な体力を使うことは好みではないように思いましたが・・・」
その質問に対して直接的に答えずレオナの好む行動についてを話すヴァンに、リグレットも頷いてしまう。物静かな筈なのにそういった外での活動が好きだというギャップに。
「無論、レオナも読書が嫌いだとかそういったわけではないが、そう言ったインドアな趣味なのはむしろティアの方でな・・・この辺りは私の経験談にも近い話になるが、アクティブであったりアウトドア派はあまり術を主体に使うことを好まずに物理で戦うことを好み、インドア派はその逆ではないかと私は思っているのだ」
「・・・そう言われると、分からなくはない話では無いとは思います・・・全てが全てそう言ったタイプに分けられるとは言いませんが、少なくともティアがインドア派であまり肉体派でないことは肯定出来ることだと思います。そしてそれに従うなら、レオナは術を積極的に使うようなタイプではないことも・・・」
その上で自身の経験談といった考えを話をするヴァンに、リグレットはまた納得してしまう。
・・・別に第七音譜術士の素養があるからといって、全員が全員後衛のポジションで戦うわけではない。その証拠にヴァン自身も第七音譜術士ではあるが譜術を用いての遠距離戦などせず、バリバリの前衛での戦いをする人物だ。
それでそういった戦い方をどうするかと決めるのは適性があるかどうかもだが、その適性を決めるのに性格に好みが大きく関わってくる。故にこういった点においては理知的に振る舞いこそはしつつも、その実として体を動かすことの方が好きなヴァンと戦闘スタイルが近いのはティアではなくレオナの方であった。
「・・・まぁとにかくだ。さっきも言ったがいずれ来るべき時にはカンタビレが首を縦に振らないなら、レオナだけでもこちらに引き込むつもりではある。お前が必要以上に気にする必要はない」
「・・・はっ(・・・閣下はこう言うが、どうにも気になったしまうな・・・何がとは言えんが・・・)」
そんな会話の流れにヴァンはもうレオナについては終わらせると言うように言い、リグレットは素直に表向きは返しつつもどこか漠然とした何かを感じていた。レオナに関する何かを・・・
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