漂流魔王、異物として深淵世界を変える 後編
「ま、そういうわけだ。ヴァンの事を盾に出されてこっちに従うって決意したリグレットに頼んで、こうやって一固まりにしてもらったって訳よ・・・預言保守派をまとめて一網打尽に出来るこの機会を設けてもらうためにな」
「っ!?・・・ということはまさか、ユリアシティに集まるようにとリグレットが私に進言したのは・・・!」
「そう、お前らを一網打尽にするためだ。そして、お前らの行動を利用するためでもある・・・ダアトの街中を後の為に焼かないようにすることもだが、導師を見捨てて自分達だけが助かろうとしたって事実をダアトの奴らにぶちまける為にな」
「なっ・・・!?」
それで信長が話を引き継ぎいかな策と狙いがあるかを告げると、モースは一気に顔色を真っ青に染め上げた・・・自分達の身勝手な行動が大衆に曝されるといういかに大詠師である自分とて、導師を生け贄に捧げようとしたならダアトの人間の怒りを向けられることは避けられないと感じ。
「あぁ、心配すんな。お前がダアトからこのユリアシティにまで来た後、改めて手紙と使者を送った。お前らの行動を記した上で、お前らの行動をダアトの人間の前で明かして裁くのを許可するなら降伏するのを許すって中身の奴をな・・・そうしたら快く了承をもらえたぜ」
「なっ!?ど、導師が私達を売ったと・・・!?」
「正確に言えば詠師達が渋る導師を半ば強引に説き伏せたらしいがな。導師はお前らを生け贄に差し出すことに悲し気な様子だったようだが、それ以上に詠師達が鬼気迫る様子で反対したんだとよ・・・これを断れば本当にダアトが滅びることになるって事以上に、勝手に導師を売り飛ばす算段をしたばかりか自分達に何も言わずに逃げ出した大詠師達を信用出来ないし、同じような事が起きればまた我が身可愛さに自分達の一派以外を生け贄に差し出して責任を取ることもなく生き残る事になる・・・そんな風に言われる形でな」
「!!」
更にだめ押しと言わんばかりに他のダアトの上層部の意志は固まっているとその時にあったやりとりの事を信長は口にし、モースは絶句した・・・自分達の安全の為に取った形振り構わない行動が、残してきた詠師達の心を一気に引き剥がす事になってしまって自分達を売られるという結末に繋がったことに。
「まぁそういうわけだ・・・お前らは今からダアトに引き連れていって、全部やったことをバラす。そしてお前らを全員処断して、晴れてこの戦争の幕引きって訳だ」
「っ!?お、お願いしますノブナガ殿!もうこのような事は致しません!ですから、命はお助けください!何でもいたします!」
「だ、大詠師・・・まさかこの後に及んで命乞いをするのか・・・!?」
そしていよいよダアトに連れていくと言い出す信長にモースは恥も外聞もなく命乞いを切り出し、黙っていた市長が怒りに震えた声を上げる。
「ダーメ♪つーかお前の事を信じられる訳ねぇだろ♪普通に今も平気でここにいる仲間を裏切るような奴をよ♪」
「っ・・・っ!?」
だが信長は愉快げでいて即刻の拒否を返し、モースは信長を見た後に市長に目を向けると敵を見るかのように強い敵意を向けるその表情に引いた表情になる。
「ま、仲間割れは別に構わないから存分にしてろよ・・・どっちにしろ、もうお前らにそんな事を楽しむ時間は残ってないしな」
「「・・・っ!」」
一触即発、と言った空気になりかけた時に信長が口にした言葉にすぐに二人は息を呑んだ。この後に起こることに自分達に待ち受ける物が何か、それを瞬時に思い出させられた為に。
.
「っ!?・・・ということはまさか、ユリアシティに集まるようにとリグレットが私に進言したのは・・・!」
「そう、お前らを一網打尽にするためだ。そして、お前らの行動を利用するためでもある・・・ダアトの街中を後の為に焼かないようにすることもだが、導師を見捨てて自分達だけが助かろうとしたって事実をダアトの奴らにぶちまける為にな」
「なっ・・・!?」
それで信長が話を引き継ぎいかな策と狙いがあるかを告げると、モースは一気に顔色を真っ青に染め上げた・・・自分達の身勝手な行動が大衆に曝されるといういかに大詠師である自分とて、導師を生け贄に捧げようとしたならダアトの人間の怒りを向けられることは避けられないと感じ。
「あぁ、心配すんな。お前がダアトからこのユリアシティにまで来た後、改めて手紙と使者を送った。お前らの行動を記した上で、お前らの行動をダアトの人間の前で明かして裁くのを許可するなら降伏するのを許すって中身の奴をな・・・そうしたら快く了承をもらえたぜ」
「なっ!?ど、導師が私達を売ったと・・・!?」
「正確に言えば詠師達が渋る導師を半ば強引に説き伏せたらしいがな。導師はお前らを生け贄に差し出すことに悲し気な様子だったようだが、それ以上に詠師達が鬼気迫る様子で反対したんだとよ・・・これを断れば本当にダアトが滅びることになるって事以上に、勝手に導師を売り飛ばす算段をしたばかりか自分達に何も言わずに逃げ出した大詠師達を信用出来ないし、同じような事が起きればまた我が身可愛さに自分達の一派以外を生け贄に差し出して責任を取ることもなく生き残る事になる・・・そんな風に言われる形でな」
「!!」
更にだめ押しと言わんばかりに他のダアトの上層部の意志は固まっているとその時にあったやりとりの事を信長は口にし、モースは絶句した・・・自分達の安全の為に取った形振り構わない行動が、残してきた詠師達の心を一気に引き剥がす事になってしまって自分達を売られるという結末に繋がったことに。
「まぁそういうわけだ・・・お前らは今からダアトに引き連れていって、全部やったことをバラす。そしてお前らを全員処断して、晴れてこの戦争の幕引きって訳だ」
「っ!?お、お願いしますノブナガ殿!もうこのような事は致しません!ですから、命はお助けください!何でもいたします!」
「だ、大詠師・・・まさかこの後に及んで命乞いをするのか・・・!?」
そしていよいよダアトに連れていくと言い出す信長にモースは恥も外聞もなく命乞いを切り出し、黙っていた市長が怒りに震えた声を上げる。
「ダーメ♪つーかお前の事を信じられる訳ねぇだろ♪普通に今も平気でここにいる仲間を裏切るような奴をよ♪」
「っ・・・っ!?」
だが信長は愉快げでいて即刻の拒否を返し、モースは信長を見た後に市長に目を向けると敵を見るかのように強い敵意を向けるその表情に引いた表情になる。
「ま、仲間割れは別に構わないから存分にしてろよ・・・どっちにしろ、もうお前らにそんな事を楽しむ時間は残ってないしな」
「「・・・っ!」」
一触即発、と言った空気になりかけた時に信長が口にした言葉にすぐに二人は息を呑んだ。この後に起こることに自分達に待ち受ける物が何か、それを瞬時に思い出させられた為に。
.