蒼き龍を選び、復讐者を拒絶せん
「そしてそうなりゃここにいるホドの奴らもそうだが、他の所にいるホド出身者もまた無関係じゃいられねぇ。戦争が始まるとなりゃ・・・ここも戦火に晒されることになるかもしれねぇ。それも他ならないガルディオスの生き残りであるお前のせいでな」
「っ!?」
ここで改めて告げられた言葉は更なる衝撃、それもガイにとっては最大でいて最悪の可能性が政宗より告げられた。自分のせいでホドの住民をまた危険に晒すかもしれないと、今度こそその危険性を否応なしに理解した為に。
「・・・まぁこの隠れ里に関しちゃ人の噂になっちまったら台無しだからお前が知らなくても当然だが、そもそもを言えば自分が生きているように他にもホドの生き残りがいるってことを全く考えてねぇお前のせいで戦争になるなんざ・・・到底認められるもんじゃねぇ。少なくとも俺からすりゃな」
「っ!」
「小十郎!」
「お呼びですか、政宗様?」
その上でここの事を知らなかったなどと言い訳を出来ないようにした上で鋭い眼差しを向ける政宗にガイはたまらず圧されて後退し、すぐさま姿を見せずにいた小十郎を呼び出す。
「ガイを連れてこい・・・本音を言うならもうちょい話をしたいところだが、これ以上時間使わなきゃなんない程じゃねぇ。だからグランコクマへ引き渡しの準備をするぞ」
「はっ」
「!?まっ、待ってくれ!引き渡しって、まさか俺を・・・罪人のように扱うって言うのか・・・!?」
「罪人?・・・Ha、そんな程度ですみゃいいけどな」
「っ・・・!」
それでスラスラと小十郎に指示を出す政宗に慌ててガイは自身の末路について聞くが、鼻で笑い見下すような顔を向ける様子に目をキョロキョロさせる。
「っ!そ、そうだ!いつから俺が寝ていたか分からないが、俺はルーク達と一緒にキムラスカからアクゼリュスを救うために派遣されてきたんだ!俺がいなくなったらルーク達が俺の事を不審に思うはずだぞ!」
そして良案が浮かんだとばかりに咄嗟にガイはアクゼリュスまで共にいたルーク達の事を切り出す、自分はルークに求められているんだと言わんばかりに。
「・・・もう忘れちまったか、ガイ?誰がお前の事を俺達に伝えたか」
「えっ・・・っ!?」
しかしすぐさま返ってきた政宗からの言葉にガイは息を呑んだ・・・元々ジェイドが言い出した事から今に発展したことと思い出して。
「そう言うことだ・・・小十郎、お前ジェイドは気付いてなかったように見えたか?」
「いえ、俺の事を見覚えがあるようなと言っていたのを聞いていましたから十中八九感付いていたでしょう。ただ万が一気付いていないか、我らから確定の返答が来るのを待ってから行動しようとしている可能性もありますので、戦力増加も兼ねて風魔かかすがに手紙を持たせてあちらに向かわせてもいいかと思いますが・・・」
「そうだな・・・風魔に向かわせるか。あいつの方が隠密行動に向いているだろうしな」
「はい、では後でガイの事を記した手紙をジェイドの元に送るようにしましょう」
「まっ、待ってくれ!そんなことをしたら・・・」
「今までファブレに潜入してたことが無駄になっちまう、ってか?」
そう言った上で政宗は小十郎と会話をしてジェイドに知らせるように流れを持っていくが、ガイからの懇願に完全に見下す視線で返す。
「ち、違う!確かに俺は復讐の為にファブレに入り込んだ・・・だがそうするべきかどうか、今は悩んでいるんだ・・・」
「・・・Ah?」
ガイはそうじゃないと必死に弁明するように言葉を紡いで目を伏せるが、政宗は声のトーンを一段下げる。その言葉が意味する物をガイは深く考えず、勢いで漏らしたと感じた為に。
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「っ!?」
ここで改めて告げられた言葉は更なる衝撃、それもガイにとっては最大でいて最悪の可能性が政宗より告げられた。自分のせいでホドの住民をまた危険に晒すかもしれないと、今度こそその危険性を否応なしに理解した為に。
「・・・まぁこの隠れ里に関しちゃ人の噂になっちまったら台無しだからお前が知らなくても当然だが、そもそもを言えば自分が生きているように他にもホドの生き残りがいるってことを全く考えてねぇお前のせいで戦争になるなんざ・・・到底認められるもんじゃねぇ。少なくとも俺からすりゃな」
「っ!」
「小十郎!」
「お呼びですか、政宗様?」
その上でここの事を知らなかったなどと言い訳を出来ないようにした上で鋭い眼差しを向ける政宗にガイはたまらず圧されて後退し、すぐさま姿を見せずにいた小十郎を呼び出す。
「ガイを連れてこい・・・本音を言うならもうちょい話をしたいところだが、これ以上時間使わなきゃなんない程じゃねぇ。だからグランコクマへ引き渡しの準備をするぞ」
「はっ」
「!?まっ、待ってくれ!引き渡しって、まさか俺を・・・罪人のように扱うって言うのか・・・!?」
「罪人?・・・Ha、そんな程度ですみゃいいけどな」
「っ・・・!」
それでスラスラと小十郎に指示を出す政宗に慌ててガイは自身の末路について聞くが、鼻で笑い見下すような顔を向ける様子に目をキョロキョロさせる。
「っ!そ、そうだ!いつから俺が寝ていたか分からないが、俺はルーク達と一緒にキムラスカからアクゼリュスを救うために派遣されてきたんだ!俺がいなくなったらルーク達が俺の事を不審に思うはずだぞ!」
そして良案が浮かんだとばかりに咄嗟にガイはアクゼリュスまで共にいたルーク達の事を切り出す、自分はルークに求められているんだと言わんばかりに。
「・・・もう忘れちまったか、ガイ?誰がお前の事を俺達に伝えたか」
「えっ・・・っ!?」
しかしすぐさま返ってきた政宗からの言葉にガイは息を呑んだ・・・元々ジェイドが言い出した事から今に発展したことと思い出して。
「そう言うことだ・・・小十郎、お前ジェイドは気付いてなかったように見えたか?」
「いえ、俺の事を見覚えがあるようなと言っていたのを聞いていましたから十中八九感付いていたでしょう。ただ万が一気付いていないか、我らから確定の返答が来るのを待ってから行動しようとしている可能性もありますので、戦力増加も兼ねて風魔かかすがに手紙を持たせてあちらに向かわせてもいいかと思いますが・・・」
「そうだな・・・風魔に向かわせるか。あいつの方が隠密行動に向いているだろうしな」
「はい、では後でガイの事を記した手紙をジェイドの元に送るようにしましょう」
「まっ、待ってくれ!そんなことをしたら・・・」
「今までファブレに潜入してたことが無駄になっちまう、ってか?」
そう言った上で政宗は小十郎と会話をしてジェイドに知らせるように流れを持っていくが、ガイからの懇願に完全に見下す視線で返す。
「ち、違う!確かに俺は復讐の為にファブレに入り込んだ・・・だがそうするべきかどうか、今は悩んでいるんだ・・・」
「・・・Ah?」
ガイはそうじゃないと必死に弁明するように言葉を紡いで目を伏せるが、政宗は声のトーンを一段下げる。その言葉が意味する物をガイは深く考えず、勢いで漏らしたと感じた為に。
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