蒼き龍を選び、復讐者を拒絶せん
「ガイ、お前がどういう風にホドを脱出したのかなんざ興味ねぇ・・・が、revengeを考えることが出来てそれを行動に移せるくらいにはまだマシなmentalだったんだろう。そうでもなけりゃファブレに入り込もうなんざ考えつける訳もねぇ・・・が、この村にいる奴らはそんなこと考えることが出来るような状態じゃなかった。それを知って尚、俺やこの村にいる奴らの方が間違っていたとでも言うつもりか?存在の証明の為に無理してでも行動しろってのか?」
「っ・・・すまない、悪かった・・・まさかそんな風に生き残った人達が苦しんでたなんて・・・ってまさか政宗、お前の眼もホドの時に・・・?」
「・・・今更気付いたか。ま、その通りだ」
政宗はガイの行動を引き合いに出した上でお前と住民の精神状態は違うと告げると流石にガイも批難出来ないと頭を下げたが、途端に右目の眼帯の事を思い出したとばかりの声に大したことないとばかりに平然と肯定する。
「まぁそんなことは今はどうだっていい、ここで重要なのはガイ・・・お前が今も尚、ファブレに対してrevengeをしようと考えてるって事だ」
「っ・・・そ、それは・・・た、確かにお前達にここにいるホドの人達の事を知らずにいたのは悪いと思っている・・・だが、そうすることを望んでいる人もいるんじゃないのか・・・?」
「・・・ちったぁさっき言ったことを思い出せよ、ったく・・・」
しかし大筋に関係無いと話を復讐について持っていく政宗だが、復讐を忘れるわけにはいかないし皆も望んでいるだろうと言わんばかりのガイの返答に呆れ果てた様子を浮かべる。
「・・・もう一回言うが、今のマルクトはお前のrevengeなんざ望んじゃいねぇ。そしてここにいる奴らもキムラスカに対して想うところがない訳じゃないって奴も何人もいるが、同じ意見だ・・・その理由についてだがマルクト側の理由から言わせりゃ、単純に時期が遅すぎんだよ。それもかなり、な」
「かなり、って・・・どういうことだ・・・?」
「本来、報復戦ってのは大義もそうだがそれ以上に時間が重要なもんだ。何せ時間が経ってしまえば経ってしまう程、大義に怒りってのは意味を無くしちまうからな・・・ガキにも分かりやすいようにガキらしく言うなら、『何であの時殴られたことを今言うんだ、今怒って殴るくらいならあの時怒れよ』ってな感じになってな」
「なっ・・・!?」
それで改めて政宗はまずはマルクトが戦争を望まない理由を話すが、簡単に分かりやすいようにと述べられた例えにガイは絶句した。
「今自分の怒りはそんな軽い物じゃないとかって思ってるだろ、ガイ・・・だがマルクトの立場からすりゃ今まで連絡の一つも寄越しもしなかった奴が勝手にrevengeを果たしたからって、それこそ今言った例えのような事にしかならねぇんだよ。なんで今更ってな」
「い、今更だと!?」
「気に食わねぇようだからこれも付け加えて言うが、もしお前がファブレを滅ぼしたとしたならマルクトに戻る戻らないは別にしても確実にその煽りを受けるのはまずマルクトだ・・・キムラスカの因縁を考えりゃな。そこでお前がマルクトに戻ってガルディオスの名を再び名乗ったと仮定してで言うが、お前がファブレを滅ぼしたとキムラスカ側が言うのは目に見えてる。お前がそう宣言したしないに関わらずだが、それで宣言したならより馬鹿としか言いようがねぇ・・・マルクトは何も関係ねぇのに、戦争を吹っ掛けられる理由をお前が作っちまうんだからな」
「!?ち、違う!お、俺はそんなつもりで復讐をするつもりはない!」
「つもりも何もねぇ。ガルディオスが復讐を果たしたってんならそれは=マルクトの管理不行き届きって言われるんだよ。まぁキムラスカもお前を懐に入れてた不用意さはあると言われるだろうが、戦争が始まりゃどっちにしろ同じことだ・・・お前が原因でキムラスカとマルクトが全面戦争ってその結果に変わりはない。だがだからと言ってそうしないようになんてマルクトに戻ろうとも名乗りもしないなんてしたって結果は変わらねぇ・・・マルクトがキムラスカに疑われて戦争がおっ始まるのがオチだ。当の本人は復讐を果たしたけど戦争に巻き込まれるつもりはないから安全の為に高みの見物、なんて最悪なオマケ付きのな」
「!!」
・・・復讐の後、どうするにせよ戦争は避けられない。そして最後にはとびきりの爆弾を政宗から投げ込まれ、ガイは一気に顔色を青くした。
いかなリスクがあるのかそれを理解どころか考えもしてないガイの姿に、再び政宗ははぁと深いタメ息を吐く。
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「っ・・・すまない、悪かった・・・まさかそんな風に生き残った人達が苦しんでたなんて・・・ってまさか政宗、お前の眼もホドの時に・・・?」
「・・・今更気付いたか。ま、その通りだ」
政宗はガイの行動を引き合いに出した上でお前と住民の精神状態は違うと告げると流石にガイも批難出来ないと頭を下げたが、途端に右目の眼帯の事を思い出したとばかりの声に大したことないとばかりに平然と肯定する。
「まぁそんなことは今はどうだっていい、ここで重要なのはガイ・・・お前が今も尚、ファブレに対してrevengeをしようと考えてるって事だ」
「っ・・・そ、それは・・・た、確かにお前達にここにいるホドの人達の事を知らずにいたのは悪いと思っている・・・だが、そうすることを望んでいる人もいるんじゃないのか・・・?」
「・・・ちったぁさっき言ったことを思い出せよ、ったく・・・」
しかし大筋に関係無いと話を復讐について持っていく政宗だが、復讐を忘れるわけにはいかないし皆も望んでいるだろうと言わんばかりのガイの返答に呆れ果てた様子を浮かべる。
「・・・もう一回言うが、今のマルクトはお前のrevengeなんざ望んじゃいねぇ。そしてここにいる奴らもキムラスカに対して想うところがない訳じゃないって奴も何人もいるが、同じ意見だ・・・その理由についてだがマルクト側の理由から言わせりゃ、単純に時期が遅すぎんだよ。それもかなり、な」
「かなり、って・・・どういうことだ・・・?」
「本来、報復戦ってのは大義もそうだがそれ以上に時間が重要なもんだ。何せ時間が経ってしまえば経ってしまう程、大義に怒りってのは意味を無くしちまうからな・・・ガキにも分かりやすいようにガキらしく言うなら、『何であの時殴られたことを今言うんだ、今怒って殴るくらいならあの時怒れよ』ってな感じになってな」
「なっ・・・!?」
それで改めて政宗はまずはマルクトが戦争を望まない理由を話すが、簡単に分かりやすいようにと述べられた例えにガイは絶句した。
「今自分の怒りはそんな軽い物じゃないとかって思ってるだろ、ガイ・・・だがマルクトの立場からすりゃ今まで連絡の一つも寄越しもしなかった奴が勝手にrevengeを果たしたからって、それこそ今言った例えのような事にしかならねぇんだよ。なんで今更ってな」
「い、今更だと!?」
「気に食わねぇようだからこれも付け加えて言うが、もしお前がファブレを滅ぼしたとしたならマルクトに戻る戻らないは別にしても確実にその煽りを受けるのはまずマルクトだ・・・キムラスカの因縁を考えりゃな。そこでお前がマルクトに戻ってガルディオスの名を再び名乗ったと仮定してで言うが、お前がファブレを滅ぼしたとキムラスカ側が言うのは目に見えてる。お前がそう宣言したしないに関わらずだが、それで宣言したならより馬鹿としか言いようがねぇ・・・マルクトは何も関係ねぇのに、戦争を吹っ掛けられる理由をお前が作っちまうんだからな」
「!?ち、違う!お、俺はそんなつもりで復讐をするつもりはない!」
「つもりも何もねぇ。ガルディオスが復讐を果たしたってんならそれは=マルクトの管理不行き届きって言われるんだよ。まぁキムラスカもお前を懐に入れてた不用意さはあると言われるだろうが、戦争が始まりゃどっちにしろ同じことだ・・・お前が原因でキムラスカとマルクトが全面戦争ってその結果に変わりはない。だがだからと言ってそうしないようになんてマルクトに戻ろうとも名乗りもしないなんてしたって結果は変わらねぇ・・・マルクトがキムラスカに疑われて戦争がおっ始まるのがオチだ。当の本人は復讐を果たしたけど戦争に巻き込まれるつもりはないから安全の為に高みの見物、なんて最悪なオマケ付きのな」
「!!」
・・・復讐の後、どうするにせよ戦争は避けられない。そして最後にはとびきりの爆弾を政宗から投げ込まれ、ガイは一気に顔色を青くした。
いかなリスクがあるのかそれを理解どころか考えもしてないガイの姿に、再び政宗ははぁと深いタメ息を吐く。
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