蔵馬をルークの義理の兄にしたらこうなった 掌握・策謀・攻勢
「なのにだ、導師。そなたはただ二人を庇うような言葉を並べ立てるだけで、キムラスカに被害を与えたことを黙認し、部下だけでなく自身も含め非礼を重ね続けた。それがどれだけそなたらの信用をわしの中で無くしたと思うておる?・・・マルクトにもだがそなたらダアトが取った行動にはもう怒りを通り越して呆れ果てた。そんなそなたらが仲介だ不当だと何かを言ってもわしはそのような物は信じれんし、自分本意の言葉など聞きたくもない・・・さぁもうマルクトの使者共々早くバチカルから出られよ。これが最後通告だ。これを聞けんと言うならそなたらもヴァンにモースの二人と同じ所に入ってもらう」
「「「!」」」
その上で導師としての行動を批難する言葉を盛大にぶちまけ、最後にこれ以上は取り合わんと牢屋に入れることをほのめかした事でダアト所属の3人の顔が衝撃にひきつって小刻みに震えだした。
「尚言っておくが、ヴァンにモースの二人は牢から出さんぞ。そなたらの身内贔屓の態度には信が置けん。ティア=グランツという雑兵一人の処分すら出来ん者達などにな」
「「「!」」」
「何か不服でもあると言うか?事実そなたらはティア=グランツを処分する処置など施さずにいて当の本人も処置を受けるいわれなど無いと思っている。そんなそなたらに六神将の処分も含め、その背景にある黒幕の処置など任せられる訳がない・・・事実を掴んだとて死罪に容易に出来る事柄から目を背け、命は取らんと言った結果は目に見えておるからな」
「「「・・・!」」」
その上で補則として二人は解放しないと皮肉付きで告げたインゴベルトにダアトの3人は何をと身を前に出すが、甘い心根を見透かす痛烈であり妥当な物の見方からの判断を聞かされその身を冷や汗混じりに引いた。
「という事だ。六神将とやらはキムラスカが捕らえ、いかな手段を用いてでも黒幕の存在を吐かせてやる。そしてその結果で二人の命を持って贖わせる。その時にティア=グランツの愚行を丸々と二人に被ってもらう形でだ・・・まぁこれに関しては当の本人が一切その意識がない故、そのような事になるというのは多少哀れと言えるがな。上司と兄がその勝手に起こした行動の責任を負わされるというのはな」
「!・・・あっ、あっ・・・!」
更に六神将の捕縛により事実が露見した時にはティアの罪で二人を裁くと皮肉付きで言われ、ティアは泣き出しそうな声をガタガタ上げるものの結局何も言えずにとどまる。様子から見て自分のせいでどうにかなりそうな二人を助けたいのだろうが、それを言った瞬間自らに降りかかる未来を恐れて何も言えないのだろう・・・投獄されそして処刑というけして逃れられない、闇しか見えない未来を。
「・・・おっと、少し話しすぎたな。さぁ話は終わりだ、もう帰られよ。異議申し立ては中身の如何に関わらず、即刻投獄を意味するぞ」
「っ・・・はい、わかりました・・・行きましょう、イオン様・・・」
「・・・はい・・・」
そして話しすぎたと軽く言いつつも取り付くしまのない言葉をインゴベルトから向けられ、ジェイドは反論の余地もない事から諦めてイオンに戻ろうと告げる。それに力なくも答えイオン達は謁見の間から出ていくが、その姿には一片の力もないように見えた。
「・・・お疲れ様でした、陛下」
「・・・クラマ」
・・・そしてイオン達の姿が謁見の間から無くなると、部屋の端に控えていた兵士がインゴベルトの前に行って立ち兜を取る。そこにあったのは蔵馬の端整であり、満足そうな微笑であった。
「わしはあれでよかったのだな?」
「えぇ、まずは。これで導師にマルクトは陛下のお怒りに触れたと恐々としながらも、何とか下手に出ながら渡りをつけてくるでしょう」
その上で蔵馬に行動の是非を当然のように問うインゴベルトに、蔵馬は頷きつつもその先の展望を話始める・・・そう、インゴベルトのダアトとマルクトに対する苛烈な言葉は蔵馬からの指示である。正当な抗議を持って態度がなってない和平の使者に対して、優位な位置に立つための・・・
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「「「!」」」
その上で導師としての行動を批難する言葉を盛大にぶちまけ、最後にこれ以上は取り合わんと牢屋に入れることをほのめかした事でダアト所属の3人の顔が衝撃にひきつって小刻みに震えだした。
「尚言っておくが、ヴァンにモースの二人は牢から出さんぞ。そなたらの身内贔屓の態度には信が置けん。ティア=グランツという雑兵一人の処分すら出来ん者達などにな」
「「「!」」」
「何か不服でもあると言うか?事実そなたらはティア=グランツを処分する処置など施さずにいて当の本人も処置を受けるいわれなど無いと思っている。そんなそなたらに六神将の処分も含め、その背景にある黒幕の処置など任せられる訳がない・・・事実を掴んだとて死罪に容易に出来る事柄から目を背け、命は取らんと言った結果は目に見えておるからな」
「「「・・・!」」」
その上で補則として二人は解放しないと皮肉付きで告げたインゴベルトにダアトの3人は何をと身を前に出すが、甘い心根を見透かす痛烈であり妥当な物の見方からの判断を聞かされその身を冷や汗混じりに引いた。
「という事だ。六神将とやらはキムラスカが捕らえ、いかな手段を用いてでも黒幕の存在を吐かせてやる。そしてその結果で二人の命を持って贖わせる。その時にティア=グランツの愚行を丸々と二人に被ってもらう形でだ・・・まぁこれに関しては当の本人が一切その意識がない故、そのような事になるというのは多少哀れと言えるがな。上司と兄がその勝手に起こした行動の責任を負わされるというのはな」
「!・・・あっ、あっ・・・!」
更に六神将の捕縛により事実が露見した時にはティアの罪で二人を裁くと皮肉付きで言われ、ティアは泣き出しそうな声をガタガタ上げるものの結局何も言えずにとどまる。様子から見て自分のせいでどうにかなりそうな二人を助けたいのだろうが、それを言った瞬間自らに降りかかる未来を恐れて何も言えないのだろう・・・投獄されそして処刑というけして逃れられない、闇しか見えない未来を。
「・・・おっと、少し話しすぎたな。さぁ話は終わりだ、もう帰られよ。異議申し立ては中身の如何に関わらず、即刻投獄を意味するぞ」
「っ・・・はい、わかりました・・・行きましょう、イオン様・・・」
「・・・はい・・・」
そして話しすぎたと軽く言いつつも取り付くしまのない言葉をインゴベルトから向けられ、ジェイドは反論の余地もない事から諦めてイオンに戻ろうと告げる。それに力なくも答えイオン達は謁見の間から出ていくが、その姿には一片の力もないように見えた。
「・・・お疲れ様でした、陛下」
「・・・クラマ」
・・・そしてイオン達の姿が謁見の間から無くなると、部屋の端に控えていた兵士がインゴベルトの前に行って立ち兜を取る。そこにあったのは蔵馬の端整であり、満足そうな微笑であった。
「わしはあれでよかったのだな?」
「えぇ、まずは。これで導師にマルクトは陛下のお怒りに触れたと恐々としながらも、何とか下手に出ながら渡りをつけてくるでしょう」
その上で蔵馬に行動の是非を当然のように問うインゴベルトに、蔵馬は頷きつつもその先の展望を話始める・・・そう、インゴベルトのダアトとマルクトに対する苛烈な言葉は蔵馬からの指示である。正当な抗議を持って態度がなってない和平の使者に対して、優位な位置に立つための・・・
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