蔵馬をルークの義理の兄にしたらこうなった 掌握・策謀・攻勢
「さぁ、話は終わった。もう一度言おう、早々と国に帰られるがよい。和平を結ばん以上そなたらにいてもらっても迷惑なだけだ。今すぐ宣戦布告をせんだけでもありがたく思え」
「・・・それは、どうしても和平を受けてはいただけないのですか・・・?・・・こちらの非礼でしたら何度でも頭を下げお詫び致します、ですから・・・」
そんな中で再度追い払うようにインゴベルトが冷たく言い放つが、尚もイオンはすがるように悲痛な面持ちで頭を下げてくる。だがそれ‘しか’しないと言うイオンにインゴベルトの目は更に冷たく細まる。
「詫び?・・・そなたらはその程度でそなたらの罪が霧散して消えるとでも思っておるのか?」
「えっ・・・?」
「キムラスカにおいて王族の侮辱及び害意を持った行動は即座に死刑を命じてもいいだけの行動だ。ましてやティア=グランツはファブレの一件で屋敷への不法侵入及び譜歌を持っての強行手段を用いておるが、これはもう許す許さないの次元の話ではない。どうあがこうが死罪は免れん罪を犯しておるのは明白で、そなたがいかにダアトの威光をかさにきて取り消そうが到底許される行動ではない」
「「「!!」」」
・・・そして静かに怒りを感じさせるインゴベルトがキムラスカにおいての最大の罪をぶちあげた言葉が、一瞬でイオンとアニスにティアの表情を戦慄で凍らせた。ダアトを許さんと言外に言っていると、理解してしまったが為に。
「だが当の本人達はいかにその事をクラマ達から聞かされようとも理解した様子がないと言っていたのでな・・・だから今現在、ティア=グランツが標的と言っていたヴァンに直属の上司と言うモースに獄に繋がってもらっておる」
「モ、モースとヴァンが!?」
「そ、そんな・・・兄さんにモース様は関係無いはずです!」
「何を言うか。貴様が勝手に起こした行動の責任を兄と上司に取らせようとキムラスカはしているに過ぎん。ましてや貴様がファブレ邸で起こした事はヴァンが理由と言っているだろう、貴様は」「っ・・・!」
「とは言え元々はヴァンだけであったはずなのだが、二人の話からモースにもある疑惑に容疑がかかることになったからな。それはその処置の一貫に過ぎん」
「疑惑に容疑・・・?」
更にモースとヴァンを捕らえていると言われあろうことかティアが二人の擁護に入るが、それを一蹴した上でモースに対する不信の声にイオンが青い顔で恐る恐ると言った様子で声を上げる。
「そなたらは六神将率いる神託の盾に度々襲われたであろう。そしてその襲撃の中でそなたらも見たはずだ・・・カイツールの港が神託の盾に襲われた光景をな」
「っ!?あ、あれは・・・!」
「確かアルマンダインからの報告によれば六神将が港を襲ったとのことらしいな。導師を狙ってと。クラマはケセドニアでその情報を受けたらしいが、その時こう思ったとのことだそうだ。『いよいよもってダアトという存在がどれだけキムラスカを軽く見ているのかが分かる行為だ』とな」
「あ、あれは・・・」
「そこで疑惑に容疑だ。確かジェイド=カーティスの言い分は大詠師が怪しいで、ティア=グランツの言い分は兄が怪しいだったな?成程、確かに立場から見ればどちらも十分に怪しいと言えるだろう。だが此方としてはどちらが黒幕でも構わん・・・重要なのは黒幕を明かしその責任を六神将共々取らせる事だ。そんな状態で何故容疑者の最有力候補の人物達を手放さねばならん」
「っ!!」
・・・そこでインゴベルトから出されたのはカイツールが六神将にイオンを狙った行動から襲われた事実。それを何とか言い訳にもならない言い訳(おそらくダアトの内部での出来事だから迷惑をかけたのは謝るから、二人を解放してほしいという物)をしようと口を開きかけるが、すかさず反論を威厳を持って国主としての言葉で潰したインゴベルトに衝撃を与えられ一歩後ずさった。
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「・・・それは、どうしても和平を受けてはいただけないのですか・・・?・・・こちらの非礼でしたら何度でも頭を下げお詫び致します、ですから・・・」
そんな中で再度追い払うようにインゴベルトが冷たく言い放つが、尚もイオンはすがるように悲痛な面持ちで頭を下げてくる。だがそれ‘しか’しないと言うイオンにインゴベルトの目は更に冷たく細まる。
「詫び?・・・そなたらはその程度でそなたらの罪が霧散して消えるとでも思っておるのか?」
「えっ・・・?」
「キムラスカにおいて王族の侮辱及び害意を持った行動は即座に死刑を命じてもいいだけの行動だ。ましてやティア=グランツはファブレの一件で屋敷への不法侵入及び譜歌を持っての強行手段を用いておるが、これはもう許す許さないの次元の話ではない。どうあがこうが死罪は免れん罪を犯しておるのは明白で、そなたがいかにダアトの威光をかさにきて取り消そうが到底許される行動ではない」
「「「!!」」」
・・・そして静かに怒りを感じさせるインゴベルトがキムラスカにおいての最大の罪をぶちあげた言葉が、一瞬でイオンとアニスにティアの表情を戦慄で凍らせた。ダアトを許さんと言外に言っていると、理解してしまったが為に。
「だが当の本人達はいかにその事をクラマ達から聞かされようとも理解した様子がないと言っていたのでな・・・だから今現在、ティア=グランツが標的と言っていたヴァンに直属の上司と言うモースに獄に繋がってもらっておる」
「モ、モースとヴァンが!?」
「そ、そんな・・・兄さんにモース様は関係無いはずです!」
「何を言うか。貴様が勝手に起こした行動の責任を兄と上司に取らせようとキムラスカはしているに過ぎん。ましてや貴様がファブレ邸で起こした事はヴァンが理由と言っているだろう、貴様は」「っ・・・!」
「とは言え元々はヴァンだけであったはずなのだが、二人の話からモースにもある疑惑に容疑がかかることになったからな。それはその処置の一貫に過ぎん」
「疑惑に容疑・・・?」
更にモースとヴァンを捕らえていると言われあろうことかティアが二人の擁護に入るが、それを一蹴した上でモースに対する不信の声にイオンが青い顔で恐る恐ると言った様子で声を上げる。
「そなたらは六神将率いる神託の盾に度々襲われたであろう。そしてその襲撃の中でそなたらも見たはずだ・・・カイツールの港が神託の盾に襲われた光景をな」
「っ!?あ、あれは・・・!」
「確かアルマンダインからの報告によれば六神将が港を襲ったとのことらしいな。導師を狙ってと。クラマはケセドニアでその情報を受けたらしいが、その時こう思ったとのことだそうだ。『いよいよもってダアトという存在がどれだけキムラスカを軽く見ているのかが分かる行為だ』とな」
「あ、あれは・・・」
「そこで疑惑に容疑だ。確かジェイド=カーティスの言い分は大詠師が怪しいで、ティア=グランツの言い分は兄が怪しいだったな?成程、確かに立場から見ればどちらも十分に怪しいと言えるだろう。だが此方としてはどちらが黒幕でも構わん・・・重要なのは黒幕を明かしその責任を六神将共々取らせる事だ。そんな状態で何故容疑者の最有力候補の人物達を手放さねばならん」
「っ!!」
・・・そこでインゴベルトから出されたのはカイツールが六神将にイオンを狙った行動から襲われた事実。それを何とか言い訳にもならない言い訳(おそらくダアトの内部での出来事だから迷惑をかけたのは謝るから、二人を解放してほしいという物)をしようと口を開きかけるが、すかさず反論を威厳を持って国主としての言葉で潰したインゴベルトに衝撃を与えられ一歩後ずさった。
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