蔵馬をルークの義理の兄にしたらこうなった 掌握・策謀・攻勢
「まぁ良かったではないか、ティア=グランツ。貴様の中ではキムラスカは誤った判断しか出来ぬ愚物しかいない国なのだろう。そんな国とマルクトにダアトが繋がりを持つなど、正しい価値観を持つ貴様からすれば到底耐えきれまい。故に和平など受けてやらんから安心しろ。キムラスカの王族を蔑ろにするような賢い者達の申し出などな」
「「「「・・・っ!」」」」
・・・嫌味と皮肉と取った行動の批判。ティアだけでなくジェイドにイオン達までもを標的に置いたインゴベルトの撒き散らした毒に誰もが反論出来ずに口をつぐんだ。それもそうだ・・・インゴベルトの言葉によりジェイド達も蔵馬達にそう言ってしまったと黙認したも同然なのだ。ましてや蔵馬達を軟禁した当のジェイドからすれば批判の元なのだ。下手に何か言えば余計に事態が拗れるのは容易に目に浮かぶ。
「さぁ、何をしておる。和平などもう受けんと言ったのだ、さっさと消えろ。目障りだ」
「お、お待ちください陛下・・・ティアの言ったことは私から慎んでお詫び致します。ですからどうかお話を聞いてください、お願いします・・・」
「イオン様・・・」
誰も反論が紡げないままインゴベルトはジェイド達を犬猫を追い払うように吐き捨てるが、イオンが何とか話にこぎつけんとティアの擁護もしながら恐る恐る願い出る。ティアはイオンを救世主のような瞳で見るが、今のインゴベルトにはそんな茶番劇は通用しない。
「・・・何を言っておる。そもそもティア=グランツがどのような行動を起こしたのか、それをクラマ達から聞かされているそなたらは知らん訳ではないだろう。それを知って尚、何もなかったようにティア=グランツをこの場にノコノコ引き連れて来れるそなたらをわしが信じれると思うか?」
「「「「っ!」」」」
そもそもからの問題点・・・それはティア=グランツを素知らぬ顔で当然のようにこの謁見の間に連れてきたこと。それをファブレ邸での出来事は蔵馬達から聞いているだろうと暗に言い逃れを許さないオマケ付きで突き付ければ、イオン達の反論が無くなった。
「クラマにルークは言っておったぞ?ティア=グランツの所業にそなたらが少しでも不快だと言う態度を取っていたなら、わしに和平の口添えをしてもよかったとな。それで導師よ・・・本来ならそなたはティア=グランツの行動を罰せねばならん立場であったはず。それにジェイド=カーティス。そなたは話を聞いてマルクトへの不法入国はティア=グランツのせいと見て二人を被害者と見るべきだったはず・・・だがそなたらは共にその事に目を向けずティア=グランツを見逃したばかりか、逆に二人を自分達の意に沿わないとのことで幽閉した。それもティア=グランツは牢に入らなかったと言うオマケ付きでな。導師は指示をしてないとは言えそれを黙認した時点で同意したも同然だ。そんなティア=グランツの所業に加えマルクトとダアトの代表が取った行動はその様な物・・・重ね重ね言うが、そんな事を平然としでかしたそなたらに和平を結んでほしいなどと言われても受け入れることなど出来ん」
「「「「!!」」」」
・・・導師として、軍人として共に失格の事をしてくれた。はっきりとわかりやすく辛辣にまただから信用出来んと告げたインゴベルトにまた、イオン達の言葉は奪われた。否定しようのない事実と言う、現実により。
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「「「「・・・っ!」」」」
・・・嫌味と皮肉と取った行動の批判。ティアだけでなくジェイドにイオン達までもを標的に置いたインゴベルトの撒き散らした毒に誰もが反論出来ずに口をつぐんだ。それもそうだ・・・インゴベルトの言葉によりジェイド達も蔵馬達にそう言ってしまったと黙認したも同然なのだ。ましてや蔵馬達を軟禁した当のジェイドからすれば批判の元なのだ。下手に何か言えば余計に事態が拗れるのは容易に目に浮かぶ。
「さぁ、何をしておる。和平などもう受けんと言ったのだ、さっさと消えろ。目障りだ」
「お、お待ちください陛下・・・ティアの言ったことは私から慎んでお詫び致します。ですからどうかお話を聞いてください、お願いします・・・」
「イオン様・・・」
誰も反論が紡げないままインゴベルトはジェイド達を犬猫を追い払うように吐き捨てるが、イオンが何とか話にこぎつけんとティアの擁護もしながら恐る恐る願い出る。ティアはイオンを救世主のような瞳で見るが、今のインゴベルトにはそんな茶番劇は通用しない。
「・・・何を言っておる。そもそもティア=グランツがどのような行動を起こしたのか、それをクラマ達から聞かされているそなたらは知らん訳ではないだろう。それを知って尚、何もなかったようにティア=グランツをこの場にノコノコ引き連れて来れるそなたらをわしが信じれると思うか?」
「「「「っ!」」」」
そもそもからの問題点・・・それはティア=グランツを素知らぬ顔で当然のようにこの謁見の間に連れてきたこと。それをファブレ邸での出来事は蔵馬達から聞いているだろうと暗に言い逃れを許さないオマケ付きで突き付ければ、イオン達の反論が無くなった。
「クラマにルークは言っておったぞ?ティア=グランツの所業にそなたらが少しでも不快だと言う態度を取っていたなら、わしに和平の口添えをしてもよかったとな。それで導師よ・・・本来ならそなたはティア=グランツの行動を罰せねばならん立場であったはず。それにジェイド=カーティス。そなたは話を聞いてマルクトへの不法入国はティア=グランツのせいと見て二人を被害者と見るべきだったはず・・・だがそなたらは共にその事に目を向けずティア=グランツを見逃したばかりか、逆に二人を自分達の意に沿わないとのことで幽閉した。それもティア=グランツは牢に入らなかったと言うオマケ付きでな。導師は指示をしてないとは言えそれを黙認した時点で同意したも同然だ。そんなティア=グランツの所業に加えマルクトとダアトの代表が取った行動はその様な物・・・重ね重ね言うが、そんな事を平然としでかしたそなたらに和平を結んでほしいなどと言われても受け入れることなど出来ん」
「「「「!!」」」」
・・・導師として、軍人として共に失格の事をしてくれた。はっきりとわかりやすく辛辣にまただから信用出来んと告げたインゴベルトにまた、イオン達の言葉は奪われた。否定しようのない事実と言う、現実により。
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