焔の再度の来訪に海は色めきたち出す

・・・そしてニューゲート達に見送られながら海に出たルーク達。



「・・・本当に一緒に行くのか、ペローナ?」
「あァ、まァ別に暇だしな・・・付き合ってやるよ、お前頼りないしな・・・」
その海上にてルークはペローナから「私も、一緒に新世界に行ってやる」と頬を赤らめながら言われ、それを止めさせようと乗り気ではない声を上げる。
「連れていってやりなさいルーク君」
「レイリーさん・・・」
未だルークに慣れないペローナを横から援護したのはレイリー。
「彼女もそれ相応の覚悟を決めて君にそう言っているんだ。それを止めるのは彼女を侮辱することになるよ。それに船を動かそうにも今の君だけではここから先の航海においてエースの負担を増大しかねない。好意は素直に受け取っておくものだよ」
「うっ・・・わかりました。じゃあペローナ、出来る限り迷惑をかけないようにするし、航海術も覚えるようにするからよろしくな」
「っ!!・・・まっ、まァ心配すんな!!!私がいるから大船に乗った気でいな!!!」
そこから心情的にも技術的にも痛い所を突かれたルークは観念し真摯に改まった挨拶をすると、また顔を赤くしつつも胸を張り自信満々そうに声を上げた。
「はは・・・まァ心配すんな、ルーク。新世界の事はある程度おれが知ってるし、船の操舵もおれが主導でやる。だからゆっくり覚えていきゃいい、色々とな」
「エース・・・うん、ありがとう・・・!!」
そこに更にエースもニカッと笑みを見せながら力を貸すと言ったことで、ルークはその心遣いに笑顔で礼を言い頷く・・・その瞬間「うっ!!」っと言いながら鼻を押さえ顔を背けるペローナがいたが、幸いルークにもエースにも見られてはいないようだ。
「・・・それではシャボンディ諸島に行こう。ルフィ達に追いつくには早い方がいいからね」
「はい!!!」
ただ1人そのペローナを見ていたレイリーは何も言わず先に行くといい、ルークもその顔のまま同意する。















・・・ここで、少し時は戻る。
「何・・・!!?‘朱髪’が再び現れただと・・・!!?」
「はっ!!報告によれば‘冥王’とともに現れ‘麦わら’と接触したとのこと!!そしてその後‘冥王’とともにシャボンディ諸島から出たとのことですが、その進路上に浮かぶのは‘白ひげ’のいる島との事です!!!」
「っ・・・!!!何が目的だ、‘朱髪’・・・!!・・・これから‘朱髪’が何をするか分からん、ヤツの動きには注意しろ!!!それと全海軍に通達しろ、‘麦わら’と‘朱髪’は復活したとな!!!」
「はっ!!!」
現在新世界に移された海軍本部にてルフィの復活に加えてルークの再出現の情報が一般兵から将官に伝えられ、その将官から二人の対処についての指示を聞き一般兵は敬礼を返し急いで部屋を出ていく。






・・・懐かしい人物達との対面は確かにルークの心に喜びをもたらした。だがその再会にはまた敵となる者達との接点まで作ることになった。

そしてその敵である海軍が‘朱髪復活’とニュースを流し、ルークを驚かせる事になる。



・・・だがそれを知るよしもないルークはただ先をまっすぐ見つめていた、この‘偉大なる航路’で更に名を上げることになることな今は予想もせず・・・









END








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