・・・そこからルークはレイリーに話したよう、自身のこれまで歩んで来た道を説明した。









「・・・って訳で俺はマリンフォードから飛んだ後しばらく他の世界をいくつか回って、数日前にレイリーさんの所に飛んだんだ・・・」
「それでシャンクスや君達の事があったから私がここにルーク君を連れてきたんだよ」
・・・話が長くなるという事で場所を移し、青空の下に置かれたテーブル越しで椅子に座りながら対面する白ひげ達３人とルーク達３人。クルー達は興味を持ってはいたようだが重い話になると察した白ひげが気を利かせ人払いをさせたため、周りにはクルーの姿はない。
そんな状況でルークが自身の話を終えレイリーの補足も入った所で・・・
「グラララララ！！異世界とはまた随分ぶっ飛んだ所から来ちまったもんだな、お前も！！！」
白ひげは笑った、それは豪快に。
「いや、あの・・・レイリーさんの時にも思ったんだけど、なんでそんなすぐに信じれるんだ・・・？」
対するルークは呆気に取られながらも、レイリー達に続き簡単に自分の話を信じた白ひげに疑問を向ける。
「フン、ガキが・・・おれは白ひげだ、てめェが嘘なんてついてねェことなんざすぐわかる・・・！！」
「・・・レイリーさんにも似たような事言われたけど、そんなに俺ってわかりやすいのか・・・？」
「あァ、わかりやすいよい」
白ひげはそんな声に自信満々に返すが、ルークは同じような事を言われている為にどうなのかと呟くとマルコがだめ押しで頷く。
「まァんなこたいいだろう、オヤジ。それよっかせっかくまたルークに会えたんだし、宴会にしようぜ！！マリンフォードの時の礼もしてねェしよ！！！」
「あァ、そうだな・・・おい、レイリーにそこの小娘、お前らも混ざれ。めでてェ事は数は多けりゃ多い程いいからな」
「あァ、ご相伴に預からせていただこう」
「じゃ、邪魔させてもらうぜ・・・」
ちょっとルークが凹んでいるのを横目にエースが嬉しそうに宴会をしようと言い出すと、白ひげはルークの両脇の二人にも参加を促す。レイリーはすんなりと頷くがペローナは白ひげが相手という事もあり、少しビクビクしながらも虚勢を張り参加を口にする。















・・・それから白ひげの指示によりルーク歓迎の場はすぐに整えられ、盛大な宴は開始された。

山程積まれた料理に自分の体以上の酒樽が何個も積まれた酒、その上分け隔てなく皆でばか騒ぎをしながら楽しむ様子にルークは心の底から笑った。こんなに居心地のいい環境は今までの中でもそうはなかったと、純粋に思いながら。












・・・そして夜も遅く、大方の人間が騒ぎ疲れて眠っていた頃・・・
「・・・まだ飲んでいたのかね」
「あァ。せっかくのめでてェ場だ、飲まねェでどうする」
１人宴の場から離れあぐらをかきながら地面に座って自身用の杯を傾けながら酒を飲んでいた白ひげの前に、レイリーが酒瓶を持って微笑を浮かべながら現れる。
「ふ・・・ならば付き合おう。私も飲みたい気分なのでね」
「あァ、勝手にしな」
そのままレイリーも地面に座り込み、白ひげも断らずに容認したことで対面の形が出来る・・・白ひげと冥王の二人だけの穏やかな場の流れ。これは例え誰か起きていても、この二人の間に入る事は出来ないだろう。それほどに立ち入れない神聖さにも近い、何かがあった。








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