焔の再度の来訪に海は色めきたち出す

「・・・よし、レイリーさんのとこに行こう」
それから少し時間が経ち自身の気持ちを落ち着かせた所でルークは次は白ひげの所に行こうと、レイリーに合流するためBARの方へと歩き出す・・・












・・・そして1人BARに戻ったが二人がいなかったため、ゆっくりBARの中でくつろいでいたルーク。
「・・・やァ、待たせたねルーク君」
「あっ、レイリーさん・・・あっ、ペローナ。お前も無事だったんだな!!」
「あっ、あァ・・・!!!」
そこにレイリーがシャッキーにペローナまで連れてBARに入って来たのを見て、笑顔で出迎える。ペローナはそんなルークにまた頬を染め、顔を背ける。
「では早速白ひげの元に行こうか、君も早く行きたいだろう」
「はい、それはいいんですけど何から何まですみません」
「何、私も白ひげと久しぶりに顔を合わせたかったのでね。気にすることはないよ・・・それと彼女も一緒に来ると言っているようだが、構わないかい?」
「はい、それは全然構いませんけど・・・いいのか、ペローナ?」
「ま、まァヒマだしな・・・それになんかお前危なっかしいから、私がついていてやらないとと思ってな・・・!!」
レイリーはそんなペローナをあえていじらずに出立を口にしルークも同意するが、そこでペローナも共に行くことを伝えられルークが首を傾げる姿にペローナは更に素直じゃない態度で同行の訳を言う。
「そっか。んじゃまたしばらくよろしくな、ペローナ」
「・・・あァ・・・!!!」
そんな態度にルークは普通に自然体の笑顔で返し、ペローナは更に顔を赤くする・・・ここまでツンデレてるのに尚も理解しないルーク。無自覚純粋7才児にしか出来ないスルースキルはいっそ見事と言えよう。そしてそれが故に幾多もの女性を惹き付けてきた事も。















・・・そんなペローナも加え、レイリーと共にシャボンデイ諸島を船で出たルーク。



その際‘偉大なる航路’のでたらめさに初めて触れたルークは若干戸惑いはしたものの、白ひげのいる島は近い。レイリーが言った通り数日程でルーク達は目的地の島を目視した。
「・・・流石に白ひげ海賊団は解散したとは言え白ひげの人望は健在だな。あんなに船が集まるなんてな・・・」
「ふふ、それでこそ白ひげというものだよ」
そしてその島の湾岸部には幾多の海賊旗が張ってない船がある。その光景にペローナは身震いしながらも感心した声を上げ、レイリーはだから白ひげなんだと笑む。
・・・ルークは2年前の頂上戦争が終わった後、白ひげが海賊を引退すると宣言したという話をレイリーから聞いていた。それで元白ひげ海賊団メンバーは1番隊隊長マルコを中心として新世界で活動しているとも。
「とは言えあれでも半分程の数らしい。彼らは黒ひげを追うのとその黒ひげの白ひげ襲来に備え、交代交代であの島に来ているらしいからね」
「黒ひげ、か・・・」
更に補足で付け加えられた元白ひげ海賊団の行動の取り方に、ルークはその理由の大元である黒ひげを思い出し厳しい顔つきになる。
・・・ルークは元白ひげ海賊団が新たな名で海賊活動をしていないということもレイリーから聞いていた、それで船に海賊旗が張ってないのだと。その理由は黒ひげを追う為、海賊活動をするより先にそちらを片付ける為だとも。その上で海軍はマルコ達元白ひげ海賊団を敵対視する姿勢は表向きは崩してはいないが、黒ひげを片付ける事が目的とマルコ達にあるからあえて泳がしている節があるとも。
「どうしたのかね、ルーク君?」
「いや、黒ひげの事が気になって・・・あれから2年も経つのに白ひげ海賊団の人達にも捕まってないのって実力があるんだろうし、あいつらに会ったらルフィ達も危ないんじゃないかって・・・」
「だろうね。ただ新世界は四皇に黒ひげは言うに及ばず、そこで名を上げている海賊もそうでない者も腕利きは非常に多い。そう言った環境にルフィ達は飛び込んでいるのだ。危険は常にすぐ側にある。だからルフィ達が心配ならそんなものが吹き飛ぶくらいルフィ達を信じてやりなさい・・・そうすることが再会を約束した君の今出来る事だ」
「・・・はい!!」
そんなルークの不安を聞きレイリーは肩に手を置き励ましをかけると、ルークはその励ましに不安から確かな笑顔に表情を変え力強く頷いた。








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