焔の再度の来訪に海は色めきたち出す

「ははは!!久しぶりだなお前!!!マリンフォード以来じゃねェか!!!元気だったか、お前!!?」
「あァ、元気だったぞ!!!でもルフィ、お前も元気でよかった・・・!!あの後お前に会えなかったからどうしてるかわからなかったけど、レイリーさんと修行してたって聞いた時は驚いたぞ・・・!!」
「ししし!!おかげですっげェ強くなったぞ!!!」
サニー号に向かいながら走りつつもルフィは両腕を上に上げつつ満面の笑みで強くなったと言い、ルークもそれにつられて笑う。
「でもどうしてお前ここにいんだ?ここになんか用があんのか?」
「ん・・・あァ、まァ簡単に言えば偶然ここに来たんだ。詳しい事はゾロとサンジに話してるから、後で二人に聞いてくれ」
「えーっ!!?なんだよ、おれ達と一緒に行くんじゃねェのかよお前!!?」
そこから急にルフィ独特の興味を持った事を脈絡なく聞く声に時間がないことから二人に聞けと指を指すが、ルフィはその態度からルークは自分達と行かないのかと不満そうに訴えてくる。
「いや、ちょっと俺お前らを見送ったらレイリーさんと一緒に白ひげのオッサンのとこに行くことになってんだ。白ひげのオッサンがいるとこって新世界じゃなくてここから近い島らしいから、ルフィと一緒にってなったらオッサンのとこに行けねェんだよ・・・」
「・・・白ひげのオッサンかァ・・・懐かしいな、オッサンもマリンフォードの時から会ってねェな・・・・・・わかった、諦める」
「だったら首に巻きつけんな腕を!!!」
それで先に約束があるからとすまなそうにルークが言えばルフィは懐かしそうにしながらも頭を下げ諦めると言うが、自身の首に巻きついたルフィの腕にルークは思いきり叫びながらつっこむ。
「えーっ、だってよぉ・・・このままだったらまたお前と一緒にいれねェし・・・」
「・・・あーっ、わかったよ!!!白ひげのオッサンのとこに行ったらそのあとお前らに追い付くようにすっから、それで勘弁してくれよ!!!なっ!!?」
「ホントか!!?」
「あァ、嘘は言わねェ!!!」
しかしまだ嫌だとごねるルフィにルークは仕方な妥協案を叫び、ルフィの表情を明るくさせる。
(ただいつ俺がまた世界を飛ぶかはわからないけど・・・俺もまたルフィに会いたいし、世界を飛ばない限りは俺も絶叫追い付いてやる・・・ルフィ達に・・・!!!)
だが内心世界を飛ぶ事による別れがあったために絶対になどという確証をつけれなかったことにルークは申し訳ないと思ったが、そうならない限りは何がなんでもルフィ達に追い付こうと決心を固める。
「・・・そう言うことならお前への礼のメシは新世界で会う時だな」
「サンジ・・・悪いな」
「いいよ、気にすんな。その代わり今度会ったらいっぱいご馳走作ってやっから、楽しみにしてな!!!」
「・・・あァ!!!」
そしてその返答を聞きサンジは自身のメシの約束を新世界でだと言い、ルークはサンジにつられて笑顔で強く頷く。
「・・・おい、忘れんな。お前とはまだ十分にやりあえなかったんだ。今度会った時は決着が着くまでやるぞ」
「・・・今度はちゃんとした試合だっつーんなら、受けてたつよ。けど俺は負ける気はねーぞ、ゾロ」
「上等。それでこそやりがいがあるってもんだ・・・!!」
すると今度は目をぎらつかせながら再戦を口にして来たゾロに、ルークは試合ならいいと言いつつも負けん気を含ませた声で返し、ゾロはその答えに満足して獰猛にニヤリと笑う。



・・・まだブルックとは会ってはいないが、麦わら一味の面々との再会を約束したルーク。その心中に確かにルークは感じていた、ルフィ達との絆という物を・・・見ず知らずの自分を受け入れてくれるその優しさを・・・






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