焔の再度の来訪に海は色めきたち出す

・・・そしてシャボンデイ諸島を迷うことなく進むレイリーにルークも付いていくと、レイリーはあるマングローブの高い根っこの所に立ち止まりいきなり座り込む。
「見たまえ、ルーク君。あそこにルフィがいるよ」
「ん・・・あ、ルフィ・・・!!!・・・すげェ、すげェ強くなってる・・・!!!」
そんなレイリーが遠く下の方を指さす先を見てみると、そこにあった光景は偽者の麦わら一味に海軍が争う中で本物のルフィが先の頂上戦争で見たパシフィスタをただ一撃でぶちのめしたという物・・・その姿を見てルークは目を輝かせ、強くなった姿を喜ぶ。
「ん・・・あっちから、ゾロとサンジ・・・・・・ってなんだ、あいつら!!?喧嘩しながら一緒にパシフィスタ撃退したぞ!!?」
するとその場に現れたゾロとサンジの二人にもう一体いたパシフィスタが二人に襲い掛かるが、ゾロが胴体をぶった切りサンジが首を足でへし折る息のあった行動を見せながらも険悪な表情を互いに向ける様子に、ルークは驚きを隠せない。
「はは・・・あの二人はいつもあんな様子だから気にしなくていいよ。それより君は急いでルフィに合流しなさい」
「あ、は「レイリーーーーーーー!!それにお前、あん時のヤツじゃねーーーかーーー!!!ははは!!!」」
「あ・・・」
「む・・・どうやらルフィは気付いたようだね、こちらに」
そんなルークに気にしないように言い合流するようレイリーが言いルークもそうしようと返そうとすると、会話に割って入るかのよう二人を見て盛大に嬉しそうな声を上げるルフィにルークはあっけに取られてレイリーはなんでもないように微笑む。
「・・・・・・・・・・・・!!?め・・・めめめ・・・!!‘冥王’に‘朱髪’ィ~~~~~~~~~!!?」
「ば、バカな・・・!!?‘朱髪’は頂上戦争以降姿を見せていなかったはず・・・何故今‘冥王’と一緒に・・・!!?」
そしてルフィの声につられニセ麦わら一味に加わろうとした海賊達に海軍は激しく動揺する。
「さァ、行きなさい。後は私がどうにかしてから、また君と合流する」
「はい、じゃあ行きます!!!」
争いの空気が止まる中でレイリーの声に勢いよく返し、ルークはルフィの元へと動く。
「レイリー、2年間本当に色々ありがとう」
「・・・フフ・・・改まる柄じゃない・・・・・・早く行け・・・」
「・・・・・・レイリー、おれは・・・・・・やるぞ!!」
「?」



「‘海賊王’に!!!おれはなるっ!!!!」



「・・・!!!」
そんな中でルフィとレイリーの間で交わされた会話、そしてルフィの迷いなく笑顔で海賊王になると宣言した言葉にルークは自然と笑顔を浮かべていた。あぁルフィらしいな、と思いながら。
「‘麦わら’を討ち取れェ~~~!!!」
「おっとっと」
「・・・・・・早くサニー号に行くぞ、ルフィ!!!」
師匠と弟子の二人の会話にようやく正気に戻った海軍がルフィの捕縛をしろと割って入りルフィは急いで逃げようと身を翻すと、ルークがルフィの元に来て出港しようと叫ぶ。
「あァ行こう!!!・・・じゃレイリー、本当にありがとう!!!行って来る!!!」
「・・・・・・ああ・・・頂点まで行って来い!!!」
そんなルークに笑顔で頷きリュックを背負いながら出発の挨拶をするルフィに、レイリーは最高の激励を持ってルーク達を送り出す。









・・・そこからルフィ達麦わら一味の主戦力3人にルークを加えた4人の逃避をレイリーは海軍の前に立って、助ける。

その一方でサニー号にルフィ達と一緒に向かうルークは、ルフィ達との会話に興じていた。







12/23ページ
スキ