焔の再度の来訪に海は色めきたち出す

・・・そしてその日から10日ちょっと程も経つと、ルークはレイリーの言葉と自身の信じる気持ちが間違っていなかった事を実感しついた。



・・・まずゾロの次に現れたフランキー。
「おっ?なんだ、こいつは・・・・・・・・・ってなにィ!!?こいつが黄猿を倒した男だってのか!!?」
・・・最初BARに現れたフランキーを見たルークはなんだこの珍プレーな体型と思いつつも、自身を見て驚くその声とその体はどういう風になっているのかの成り立ちを聞き懐かしくディストを思い出していた。



・・・その後、船大工であるフランキーがサニー号の点検に行くと言った時にルークもサニー号を実際見てみようと停泊してあるところに向かったが、サニー号を守っていてフランキーを目視した‘くま’が撤退する姿を見て何故だかわからないが物悲しさをルークは覚えていた。



・・・そのフランキーが‘くま’がいなくなったから舟守は自分がやるということでルークがBARに戻って次に会ったのは、ナミだった。
「・・・ありがとね、ルーク。あんたがいなかったらエースが死んでて、ルフィがすごく悲しんでたかもしれなかったから・・・」
そのナミは普段の彼女からはあまりイメージにない、しんみりとした声でルークに礼を言ってきた。



・・・ナミは自身がルフィに助けられた事、その上でマリンフォードで起こった戦争に自身がルフィの助けになれなかったことを非常に悔しく思っていた。そしてその戦争に当時の自分がいたとしても力にすらなれず、エースに果てはルフィさえも助けることは出来なかっただろうという事も認めたくなくとも苦々しく理解していた。

・・・もしかしたら最悪の状況になっていたかもしれない、そんな事態をルークは覆してくれた。そのことに関してナミは掛け値抜きにルークに感謝せざるを得なかった、それ故のらしくない態度だった。



・・・そんなナミはしんみりとした後はフランクにルークに抱きついたりなどしてコミュニケーションを取った後、一人で諸島の街へと繰り出した。ナミは大丈夫なのかと思う一方でナミも海賊なのだから今までも自分で何とかしてきただろうから信じるべきだと見届けBARで待っていると、その次に来たのはウソップだった。
「別の世界から来たって・・・ウソよりウソみたいな話だな・・・けどルークの目はウソをついていない、それだけはわかる・・・」
・・・自身の話をウソップにした時内心お前の鼻の長さの方がウソみたいだよ、と思わずにいられなかったルーク。だが自分の話を真面目に受け止めてくれた事は、ルークは素直に嬉しいと思っていた。



・・・ウソップとて伊達にイタズラ真面目問わず、ウソをついてきた訳じゃない。余程うまいウソつきでもない限り、その人物がウソをついてるかどうかの見分けくらいはつく。だからこそウソップはルークの事を信じられると感じていた。



それから二年前では考えられないような積極性を見せBARを出たウソップを見送ったルークの前に、次に姿を見せたのはチョッパーだった。
「え?オイどうしたんだよ一体?なんか妙な顔して・・・」
その姿と声、その2つを併せ持ってルークがチョッパーに抱いたものは寂しく懐かしくも微笑ましい物だった。



・・・その声はイオンに似ていて、だがその姿は似ていない。しかし似ている物はある、それは優しい心根・・・そんなチョッパーの姿にルークは寂しい笑みを浮かべずにはいられなかった・・・















・・・続々と集まる麦わらの一味・・・ルフィも含めて9人足らずの一味だというのに、もう半分以上もこのシャボンディ諸島に集まっている。

・・・2年前にこのシャボンディ諸島で何が起きたのかをレイリーから聞いているだけに、ルークは改めてその絆の強さを再認識していた。



・・・そして今、ルークの前に順番にして7番目(6番目はシャボンディ諸島にライブで来ているブルックだとルークは聞いているが、ここでは会っていない為省略)にシャボンディ諸島に来たサンジがいる。








9/23ページ
スキ