運命に流され翻弄された同じでいて違う者達 前編
・・・そうしてスタン達がダイクロフトの入口にてバルバトスと対峙する中でジューダス達が割って入り、スタンとカイルが一度はバルバトスを撃退した後に後を追うのではなく違う道から最深部に向かうことになるのだが・・・そこでジューダスも含めた男性陣が揃って満足そうな様子を見せていたことに、リオンは顔を歪めるしかなかった。何故ならスタンはエルレインの指示により動いたバルバトスによってカイルが小さい時に殺されたという事実が明らかになった上で、二度目のスタン殺しを止めることが出来て少なからず悪くないと言ったジューダスの様子があったからだ。
しかしそんなリオンの様子を気にせず映像は続いていき、ダイクロフトの最深部にて神の眼という物の前に来た時にスタンがディムロスを突き刺した光景にシャルティエが小さく声を漏らすのだが、そこで神の眼が壊れなかったということに場の面々がざわつき出し・・・その上でジューダスがシャルティエを取り出したことに『あぁ・・・』と言うように何かを察した声を漏らすのだが、そこで出てきたバルバトスと最後の戦いがまずは始まった上で倒した後に、ジューダスとシャルティエは別れの言葉を交わした後に神の眼にシャルティエを刺し・・・時間移動にてその場を後にしていった。
『・・・そういうこと、だったんですね・・・何故かディムロス達だけで破壊出来た筈の神の眼が壊れなかったから、そっちの僕と坊っちゃんはそこで神の眼を破壊するために動いたと・・・』
「・・・後になって考えてみればエルレインやバルバトスの手が加えられたからこそ神の眼がディムロス達だけで破壊出来ない領域に達したと推測は出来たが、その時にそう思い付いてもあの時に神の眼を破壊するにはシャルの力を加える以外に無かった。だから僕の手元にはもうシャルは存在しないというわけだ」
「『・・・』」
・・・そうして一端映像を止めてもらった上でシャルティエが沈痛な様子で漏らした納得の声に、ジューダスは目を閉じながらこれが事実だと告げればリオンも揃って無言になるしかなかった・・・何だかんだで今も二人でいられているこの状態を当然であり心地好い物としていたが、平行世界の自分達の別れという結末を見てしまったが為に。
「・・・いずれ来る別れだということはお前達も話していたことだろう。と言っても時間が経ったなら僕が死ぬことになってシャルが再び眠りにつくという形でと見てだろうが、それがエルレイン達の行動に対して僕達二人が出した結論があれしかなかったからこそのあの別れだった・・・というだけだ」
「言っている事は分かるんだけどねぇ・・・あんたはシャルティエがいなくなったことに寂しいって思わなかったのかい?」
「小町、ジューダスがそんなことを聞かれて素直に寂しいと答える筈がないでしょう。ですので私が答えますが、度々無自覚にシャルティエに話し掛けてはハッとすることが以降に度々ありましたよ」
「おい、映姫・・・」
「貴方が素直にそんなことを言う人ではないというのは分かっているからですよ。それともそういった事を余すこと無く答えるつもりだったのですか?」
「・・・フン・・・」
ジューダスはその反応に話していた事だろうと言うと小町が寂しさについてを聞くのだが、映姫がすかさず話に入った上で不機嫌になった抗議の声をすぐに正論で黙らせる。と言っても言われたくはないというように鼻を鳴らしてはいたが。
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しかしそんなリオンの様子を気にせず映像は続いていき、ダイクロフトの最深部にて神の眼という物の前に来た時にスタンがディムロスを突き刺した光景にシャルティエが小さく声を漏らすのだが、そこで神の眼が壊れなかったということに場の面々がざわつき出し・・・その上でジューダスがシャルティエを取り出したことに『あぁ・・・』と言うように何かを察した声を漏らすのだが、そこで出てきたバルバトスと最後の戦いがまずは始まった上で倒した後に、ジューダスとシャルティエは別れの言葉を交わした後に神の眼にシャルティエを刺し・・・時間移動にてその場を後にしていった。
『・・・そういうこと、だったんですね・・・何故かディムロス達だけで破壊出来た筈の神の眼が壊れなかったから、そっちの僕と坊っちゃんはそこで神の眼を破壊するために動いたと・・・』
「・・・後になって考えてみればエルレインやバルバトスの手が加えられたからこそ神の眼がディムロス達だけで破壊出来ない領域に達したと推測は出来たが、その時にそう思い付いてもあの時に神の眼を破壊するにはシャルの力を加える以外に無かった。だから僕の手元にはもうシャルは存在しないというわけだ」
「『・・・』」
・・・そうして一端映像を止めてもらった上でシャルティエが沈痛な様子で漏らした納得の声に、ジューダスは目を閉じながらこれが事実だと告げればリオンも揃って無言になるしかなかった・・・何だかんだで今も二人でいられているこの状態を当然であり心地好い物としていたが、平行世界の自分達の別れという結末を見てしまったが為に。
「・・・いずれ来る別れだということはお前達も話していたことだろう。と言っても時間が経ったなら僕が死ぬことになってシャルが再び眠りにつくという形でと見てだろうが、それがエルレイン達の行動に対して僕達二人が出した結論があれしかなかったからこそのあの別れだった・・・というだけだ」
「言っている事は分かるんだけどねぇ・・・あんたはシャルティエがいなくなったことに寂しいって思わなかったのかい?」
「小町、ジューダスがそんなことを聞かれて素直に寂しいと答える筈がないでしょう。ですので私が答えますが、度々無自覚にシャルティエに話し掛けてはハッとすることが以降に度々ありましたよ」
「おい、映姫・・・」
「貴方が素直にそんなことを言う人ではないというのは分かっているからですよ。それともそういった事を余すこと無く答えるつもりだったのですか?」
「・・・フン・・・」
ジューダスはその反応に話していた事だろうと言うと小町が寂しさについてを聞くのだが、映姫がすかさず話に入った上で不機嫌になった抗議の声をすぐに正論で黙らせる。と言っても言われたくはないというように鼻を鳴らしてはいたが。
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