運命に流され翻弄された同じでいて違う者達 前編
・・・それで一先ず場を仕切り直しにするとした上で一同はテーブルに備え付けられた椅子に座っていき、レミリアが咲夜に茶を用意するようにと言うのだが・・・
(な、何だ・・・他の奴らの動きが無くなると共に、僕の体が動かなく・・・!?)
そこで唐突に起きた周りと自身の変化にジューダスが驚く中、咲夜だけがその場で動き出すと共にジューダスの前に立つ。
「ご心配なさらないでください。貴方がリオンだというならアワーグラスといったようなものをご存知だと思いますが、少々アワーグラスを使うような形でお茶の用意をしに行くだけですから」
(アワーグラス・・・確かにそれなら納得は出来るが・・・と、行ってしまったか・・・)
そのまま咲夜は事務的な口調で言いたいことを言うだけ言ってスカートの両端を指でつまんで一礼をした後に立ち去っていき、ジューダスもそういうことかと内心で理解する。確かにアワーグラスを使った事もあるし、使われた身としては納得出来る現象だと。
・・・そうして少しの時間を待ち、咲夜が茶を出し終えた時に周りが動き出したのをジューダスは確認した。
「・・・あら、驚いてないのね。いきなりお茶が前に現れたことに」
「似たような事が出来る道具について知っている上で、本人もリオンなら知っているだろうからと時を止めている間に話し掛けてきたからな・・・どうやらアワーグラスを使用したりされたりしたおかげで止まった時の中を動けずとも、時が止まっていると認知だけは出来るようだな」
「あら、あんたの所にはそんな道具があるのね。けどそれだとそっちのリオンってのと本当に関係があるっぽいのは間違いなさそうだけど・・・」
霊夢がジューダスの反応の無さに珍しそうに声をかけるが、アワーグラスについてを説明されたことに納得しつつも向かいに座るリオンに目を向けると・・・鋭い視線を尚もジューダスに向ける姿があった。
「・・・さて、改めて話を始めたい所だが・・・色々と説明するためにもシャル、そちらの『リオン=マグナス』が知らんだろう情報についてを話すから、それが正しいかどうかを判断してくれ」
『僕がですか?なんでしょうか?』
ジューダスはその視線に話すと言いつつシャルティエに判断をするように質問すると告げる。
「ソーディアンを造ったハロルドは女であると共に本当の名前ではなく、ただ単純に男と間違えるような名前で後世の人物を騙すためという下らない理由で名乗っていた・・・違うか?」
『なっ!?なんでそれを・・・っ!?』
「おいシャル、今の話は間違っていないのか?」
『は、はい・・・僕はそんな話を坊っちゃんにしたことがないのは坊っちゃん自身よく知っている筈なのに、なんでそんな詳しく歴史書にも載ってない上に本当に下らない理由を知っているんですか・・・!?』
だが首を傾げんばかりだったシャルティエがハロルドという人物についての事実をジューダスが口にすると、たまらず信じられないといった声を漏らした。色々な意味でなんで知っているのかと。
「・・・お前が『リオン=マグナス』だと言うなら、何故ここに来たのかは予想がつく。大方お前はミクトランに操られてスタン達と戦って死んだ後、僕と違ってそのまま何かが起こることもなく幻想入りしたんだろう」
『待ってください!ミクトランってどういうことですか!?何で奴の名前がそこで出てくるんですか!?』
「何・・・?」
そんな反応にジューダスは自身で納得しつつ話を進めようとした・・・だがシャルティエが訳が分からないと叫びだしたことに、怪訝そうに眉を歪めた。何故そういう反応が返ってくるのかと。
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(な、何だ・・・他の奴らの動きが無くなると共に、僕の体が動かなく・・・!?)
そこで唐突に起きた周りと自身の変化にジューダスが驚く中、咲夜だけがその場で動き出すと共にジューダスの前に立つ。
「ご心配なさらないでください。貴方がリオンだというならアワーグラスといったようなものをご存知だと思いますが、少々アワーグラスを使うような形でお茶の用意をしに行くだけですから」
(アワーグラス・・・確かにそれなら納得は出来るが・・・と、行ってしまったか・・・)
そのまま咲夜は事務的な口調で言いたいことを言うだけ言ってスカートの両端を指でつまんで一礼をした後に立ち去っていき、ジューダスもそういうことかと内心で理解する。確かにアワーグラスを使った事もあるし、使われた身としては納得出来る現象だと。
・・・そうして少しの時間を待ち、咲夜が茶を出し終えた時に周りが動き出したのをジューダスは確認した。
「・・・あら、驚いてないのね。いきなりお茶が前に現れたことに」
「似たような事が出来る道具について知っている上で、本人もリオンなら知っているだろうからと時を止めている間に話し掛けてきたからな・・・どうやらアワーグラスを使用したりされたりしたおかげで止まった時の中を動けずとも、時が止まっていると認知だけは出来るようだな」
「あら、あんたの所にはそんな道具があるのね。けどそれだとそっちのリオンってのと本当に関係があるっぽいのは間違いなさそうだけど・・・」
霊夢がジューダスの反応の無さに珍しそうに声をかけるが、アワーグラスについてを説明されたことに納得しつつも向かいに座るリオンに目を向けると・・・鋭い視線を尚もジューダスに向ける姿があった。
「・・・さて、改めて話を始めたい所だが・・・色々と説明するためにもシャル、そちらの『リオン=マグナス』が知らんだろう情報についてを話すから、それが正しいかどうかを判断してくれ」
『僕がですか?なんでしょうか?』
ジューダスはその視線に話すと言いつつシャルティエに判断をするように質問すると告げる。
「ソーディアンを造ったハロルドは女であると共に本当の名前ではなく、ただ単純に男と間違えるような名前で後世の人物を騙すためという下らない理由で名乗っていた・・・違うか?」
『なっ!?なんでそれを・・・っ!?』
「おいシャル、今の話は間違っていないのか?」
『は、はい・・・僕はそんな話を坊っちゃんにしたことがないのは坊っちゃん自身よく知っている筈なのに、なんでそんな詳しく歴史書にも載ってない上に本当に下らない理由を知っているんですか・・・!?』
だが首を傾げんばかりだったシャルティエがハロルドという人物についての事実をジューダスが口にすると、たまらず信じられないといった声を漏らした。色々な意味でなんで知っているのかと。
「・・・お前が『リオン=マグナス』だと言うなら、何故ここに来たのかは予想がつく。大方お前はミクトランに操られてスタン達と戦って死んだ後、僕と違ってそのまま何かが起こることもなく幻想入りしたんだろう」
『待ってください!ミクトランってどういうことですか!?何で奴の名前がそこで出てくるんですか!?』
「何・・・?」
そんな反応にジューダスは自身で納得しつつ話を進めようとした・・・だがシャルティエが訳が分からないと叫びだしたことに、怪訝そうに眉を歪めた。何故そういう反応が返ってくるのかと。
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