運命に流され翻弄された同じでいて違う者達 前編
そうして小町の能力の元で三人は博麗神社にさして時間をかけることもなく到着した。
「・・・何人か見えるが、あの中の誰が博麗の巫女だ?」
「あの紅白の服を着た黒髪の人物がそうですが・・・八雲紫がここに来ていることもそうですが、レミリア=スカーレットに十六夜咲夜がいるとは・・・何かあったんでしょうか?」
・・・そうして小町の能力が解除されて博麗神社の鳥居の下に来た事を視認した三人。
そこでジューダスは神社の方に何人かいるのを見て疑問を向けるが、それに応えつつも日傘を持つ女性と違う日傘を持つ蝙蝠の羽が生えた少女に、その少女に付き従うメイドという組み合わせが霊夢と話し合っている様子に、どうしたのかと怪訝そうにしていたのだが・・・メイドである咲夜が映姫達の方に気付いたというように視線を向けるのだが・・・
「っ・・・!?」
「どうしたのかしら、咲夜・・・っ!?」
・・・たまらず息を呑んで目を見開いたといったリアクションを取るその様子に、レミリアも何があったのかと視線を向けた先にいた存在に驚いたように目を見開いた。
「・・・なんだあいつらは?二人して僕の方を見て・・・」
「確認するけど、あんたあの二人と知り合いって事はないよね?」
「そんなことあるはずないだろう。僕はここに来るのは初めてだし、敵であってもあんな奴らを見たことはない」
「そりゃそうだよね」
そしてその視線が向けられていたのはジューダスであり、当人が怪訝そうにする中で小町が向けた確認に見たこともないと返すと当然だろうと返す。
「・・・こんにちは、映姫様。今日ここに来たのは、そちらの彼の事でしょうか?」
「そうですが・・・一体何があったんですか、八雲紫?貴女がここにいることもそうですが、あの二人のあの反応は?」
そうこうしている内に紫と霊夢が映姫達の元に近付き挨拶をしてきたため、まずはと映姫も返しつつ話を進めていく。
「私は単純に幻想郷の様子を確認していたらあちらの二人が霊夢と話をしていたのが見えたので、何があったのか聞くために先程参上したばかりですわ」
「そして私は何の用なのかって聞いたら、自分の所に外来人が来たって話をしに来たってことらしいんだけど・・・そっちを見たら何か固まったんだけど、どうしたのよあんたら?」
紫も霊夢も自分達はそんな肝心な事は聞いてないといったように答えつつ、霊夢が二人に視線を向けるように声をかけると二人も気を取り直したように映姫達・・・正確にはジューダスの元に近付く。
「・・・何だ?」
「・・・貴方、名前は?」
「・・・ジューダスと名乗っている」
たまらず不審げに声を向けるジューダスにレミリアは静かに名を問い掛けてきた為、一応はちゃんと名前を口にして返す。
「・・・その言い方が気になるから、それを踏まえた上でもう一つ質問をするわ」
「・・・貴方、リオン=マグナスと名乗ったことはあるかしら?」
「っ!?」
・・・だが次に更に踏み込んだ質問とその中身に、ジューダスは驚愕に表情を歪めてしまった。何故ならその名前はジューダスが前世において名乗っていた名前そのままだったからだ。
「待ってくださいレミリア=スカーレット!まさか貴女の所にいるという外来人とは、リオン=マグナスだというのですか・・・!?」
「そうよ。と言っても私もこうして彼と出会うことになるとまでは見れてはいなかったけれどね・・・」
「・・・っ!」
映姫はたまらずその言葉の真意を確かめるのだが、レミリアが自嘲気味な笑みを浮かべて肯定を返す様子にジューダスはたまらず表情を歪めるしかなかった。信じられなかった物が事実だと強調されてしまったことに。
.
「・・・何人か見えるが、あの中の誰が博麗の巫女だ?」
「あの紅白の服を着た黒髪の人物がそうですが・・・八雲紫がここに来ていることもそうですが、レミリア=スカーレットに十六夜咲夜がいるとは・・・何かあったんでしょうか?」
・・・そうして小町の能力が解除されて博麗神社の鳥居の下に来た事を視認した三人。
そこでジューダスは神社の方に何人かいるのを見て疑問を向けるが、それに応えつつも日傘を持つ女性と違う日傘を持つ蝙蝠の羽が生えた少女に、その少女に付き従うメイドという組み合わせが霊夢と話し合っている様子に、どうしたのかと怪訝そうにしていたのだが・・・メイドである咲夜が映姫達の方に気付いたというように視線を向けるのだが・・・
「っ・・・!?」
「どうしたのかしら、咲夜・・・っ!?」
・・・たまらず息を呑んで目を見開いたといったリアクションを取るその様子に、レミリアも何があったのかと視線を向けた先にいた存在に驚いたように目を見開いた。
「・・・なんだあいつらは?二人して僕の方を見て・・・」
「確認するけど、あんたあの二人と知り合いって事はないよね?」
「そんなことあるはずないだろう。僕はここに来るのは初めてだし、敵であってもあんな奴らを見たことはない」
「そりゃそうだよね」
そしてその視線が向けられていたのはジューダスであり、当人が怪訝そうにする中で小町が向けた確認に見たこともないと返すと当然だろうと返す。
「・・・こんにちは、映姫様。今日ここに来たのは、そちらの彼の事でしょうか?」
「そうですが・・・一体何があったんですか、八雲紫?貴女がここにいることもそうですが、あの二人のあの反応は?」
そうこうしている内に紫と霊夢が映姫達の元に近付き挨拶をしてきたため、まずはと映姫も返しつつ話を進めていく。
「私は単純に幻想郷の様子を確認していたらあちらの二人が霊夢と話をしていたのが見えたので、何があったのか聞くために先程参上したばかりですわ」
「そして私は何の用なのかって聞いたら、自分の所に外来人が来たって話をしに来たってことらしいんだけど・・・そっちを見たら何か固まったんだけど、どうしたのよあんたら?」
紫も霊夢も自分達はそんな肝心な事は聞いてないといったように答えつつ、霊夢が二人に視線を向けるように声をかけると二人も気を取り直したように映姫達・・・正確にはジューダスの元に近付く。
「・・・何だ?」
「・・・貴方、名前は?」
「・・・ジューダスと名乗っている」
たまらず不審げに声を向けるジューダスにレミリアは静かに名を問い掛けてきた為、一応はちゃんと名前を口にして返す。
「・・・その言い方が気になるから、それを踏まえた上でもう一つ質問をするわ」
「・・・貴方、リオン=マグナスと名乗ったことはあるかしら?」
「っ!?」
・・・だが次に更に踏み込んだ質問とその中身に、ジューダスは驚愕に表情を歪めてしまった。何故ならその名前はジューダスが前世において名乗っていた名前そのままだったからだ。
「待ってくださいレミリア=スカーレット!まさか貴女の所にいるという外来人とは、リオン=マグナスだというのですか・・・!?」
「そうよ。と言っても私もこうして彼と出会うことになるとまでは見れてはいなかったけれどね・・・」
「・・・っ!」
映姫はたまらずその言葉の真意を確かめるのだが、レミリアが自嘲気味な笑みを浮かべて肯定を返す様子にジューダスはたまらず表情を歪めるしかなかった。信じられなかった物が事実だと強調されてしまったことに。
.