神に最も近い男と神のいたずらで生まれ残った男

「・・・ですがもうそれは過去の話であり、死んでこうして別次元の地球にあるこの幻想郷に来た以上どうしようもありませんが・・・あのように困った顔を見せられれば、助言や手助けの一つや二つはしたくなりますよ」
「・・・サガとやらにそう出来なかった分か」
「罪滅ぼしという訳ではありませんが、瞑想にたまにの永遠亭への案内だけで済ませるのも良くないでしょう。そう考えればあぁして手を差し伸べるくらいは八雲紫や映姫様に目くじらを立てられる事もないでしょうし、我々としても有意義だと思われますよ。人ではなくとも誰かとの繋がりを少なからずは持つことは」
「・・・まぁ確かに、それくらいはやった方がいいか。俺達は聖闘士としての生活が長すぎてそれ以外の誰かとの繋がりは無いに等しかった。と言っても普通の人々に妖怪だとかの人外達は交流などしては来ないだろうが、やっても構わんことに関しては手をつけていくくらいでいいか。あのゼロのようにな」
「えぇ、そうしましょう」
だからこそゼロについてあぁした・・・そう聞いた上でどうしていきたいのかを聞いたアベルも同意を返し、シャカは微笑を浮かべながらまた頷き返した。これからも何かあるなら自分達なりに動くようにしようと・・・



















・・・そうして聖闘士の二人は以降も迷いの竹林にて滞在する事になり、少ないながらも人々と交流しながら過ごしていった。決して持っている力をいたずらに振るうことなく、穏やかにゆっくりと・・・










END











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