神に最も近い男と神のいたずらで生まれ残った男
・・・幻想郷に明けない夜が続くという異変が起きた。その異変は博麗の巫女を始めとした面々により解決して夜が明けると共に、迷いの竹林という場の奥にある永遠亭と呼ばれる場とそこに住む面々の事が知られる事になったが・・・それと同時に迷いの竹林に住みか、いや瞑想の場として滞在する者達が二人いるようになったことも知られていった・・・
「・・・おや、ゼロさん。どちらに行かれるんですか?」
「迷いの竹林に向かう。ゆっくりと座禅を組みたかった所だが、ぬえ達がまたいたずらをしかけて来そうな話を聞いたんでな」
「あらあら・・・ではあの子達には私からお話をしてきますから、ゼロさんはゆっくりしていってください」
「あぁ、ではな」
・・・命蓮寺の門の前にて。
命蓮寺を出ようとしていたゼロに門の前にいた聖はどうしたのかと聞くのだが、その中身を聞いて笑顔なのに圧力を感じさせる様子につっこむことなくゼロは場を後にしていった・・・その後に何が起きるのか、もう何度も経験している為に予想するまでもないという慣れを感じさせながら・・・
・・・そうして迷いの竹林に来たゼロは少し中腹に入り込み、目的の人物達の元に辿り着いた。
「・・・来たか、ゼロ」
「今日は落ち着いて座禅したい気分でな。しばらく座り込むが、俺の事は気にしないでくれ」
「構わぬよ、別にここは我々が座り込んでいるだけで我々の所有している土地ではないのだからね」
「あぁ」
そこにいたのは細部が違う黄金の鎧を身に纏い地面に座禅する二人の男であり、そんな二人と軽く会話を交わした後でゼロは隣に座り込んで同じように座禅を組んで目を閉じる。
・・・さて、今ゼロが会った二人の男であるが片方をシャカという名で、もう片方をアベルと呼ぶ。そんな二人が幻想郷においても何の予備知識もなく入れば妖怪の住みかだということもあるが、迂闊に入り込めば方向感覚が狂い真っ直ぐ歩いていったつもりでも外に出られないという特性を持った幻想郷でも結構な危険地帯と見られている迷いの竹林にいるのか・・・それは夜が明けない異変を解決した時にまで時間は遡る・・・
「・・・よし、これで異変は終わりね。ようやく夜も明けるようになるわ~」
・・・夜が明けない異変を引き起こしたのは、迷いの竹林の奥にいる存在である。そうと調べていく内に分かった霊夢達が迷いの竹林の奥に進んでいき、そこにあった永遠亭の住民であり異変の原因であった者達を下すことが出来た。
その事に一行を代表するよう霊夢がようやく終わったかと体を伸ばす。
「・・・終わったようだな、永琳」
「やれやれ、ようやくか」
「ん?誰よあんたら?」
そんな時に場に現れたのはシャカとアベルの二人で、霊夢は気軽に声をかけるが同じように場にいた紫とレミリアはその二人の姿を見た瞬間に警戒心を露にするように目を細めていた。
「我々の事は後で永琳に聞きたまえ。これから我々は三途の川、涅槃へと向かうのだよ」
「約束通り事が済むまで待ってやった。後はそちらが約束を守る番だ」
「そうね・・・鈴仙、疲れているかもしれないけれど二人の道案内をしてきてちょうだい。彼らに無理を言って留まってもらったのは私達なのだから、その分はちゃんと返さないといけないわ」
「はい、分かりました・・・では行きましょう、二人とも・・・」
だがその警戒心を大して気にした様子もなく二人は話を進め、永琳も鈴仙も仕方無いというようにすんなりと話を進めていくが、霊夢達はその様子をただ何なのかと見ているしかなかった。敵でも無さそうな上に向かう先が三途の川という、会話の中身が理解し難い物であったこともあり・・・
・・・それで場から鈴仙も含めて三人がいなくなった所で、見送った紫が永琳に視線を向けて口を開く。
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「・・・おや、ゼロさん。どちらに行かれるんですか?」
「迷いの竹林に向かう。ゆっくりと座禅を組みたかった所だが、ぬえ達がまたいたずらをしかけて来そうな話を聞いたんでな」
「あらあら・・・ではあの子達には私からお話をしてきますから、ゼロさんはゆっくりしていってください」
「あぁ、ではな」
・・・命蓮寺の門の前にて。
命蓮寺を出ようとしていたゼロに門の前にいた聖はどうしたのかと聞くのだが、その中身を聞いて笑顔なのに圧力を感じさせる様子につっこむことなくゼロは場を後にしていった・・・その後に何が起きるのか、もう何度も経験している為に予想するまでもないという慣れを感じさせながら・・・
・・・そうして迷いの竹林に来たゼロは少し中腹に入り込み、目的の人物達の元に辿り着いた。
「・・・来たか、ゼロ」
「今日は落ち着いて座禅したい気分でな。しばらく座り込むが、俺の事は気にしないでくれ」
「構わぬよ、別にここは我々が座り込んでいるだけで我々の所有している土地ではないのだからね」
「あぁ」
そこにいたのは細部が違う黄金の鎧を身に纏い地面に座禅する二人の男であり、そんな二人と軽く会話を交わした後でゼロは隣に座り込んで同じように座禅を組んで目を閉じる。
・・・さて、今ゼロが会った二人の男であるが片方をシャカという名で、もう片方をアベルと呼ぶ。そんな二人が幻想郷においても何の予備知識もなく入れば妖怪の住みかだということもあるが、迂闊に入り込めば方向感覚が狂い真っ直ぐ歩いていったつもりでも外に出られないという特性を持った幻想郷でも結構な危険地帯と見られている迷いの竹林にいるのか・・・それは夜が明けない異変を解決した時にまで時間は遡る・・・
「・・・よし、これで異変は終わりね。ようやく夜も明けるようになるわ~」
・・・夜が明けない異変を引き起こしたのは、迷いの竹林の奥にいる存在である。そうと調べていく内に分かった霊夢達が迷いの竹林の奥に進んでいき、そこにあった永遠亭の住民であり異変の原因であった者達を下すことが出来た。
その事に一行を代表するよう霊夢がようやく終わったかと体を伸ばす。
「・・・終わったようだな、永琳」
「やれやれ、ようやくか」
「ん?誰よあんたら?」
そんな時に場に現れたのはシャカとアベルの二人で、霊夢は気軽に声をかけるが同じように場にいた紫とレミリアはその二人の姿を見た瞬間に警戒心を露にするように目を細めていた。
「我々の事は後で永琳に聞きたまえ。これから我々は三途の川、涅槃へと向かうのだよ」
「約束通り事が済むまで待ってやった。後はそちらが約束を守る番だ」
「そうね・・・鈴仙、疲れているかもしれないけれど二人の道案内をしてきてちょうだい。彼らに無理を言って留まってもらったのは私達なのだから、その分はちゃんと返さないといけないわ」
「はい、分かりました・・・では行きましょう、二人とも・・・」
だがその警戒心を大して気にした様子もなく二人は話を進め、永琳も鈴仙も仕方無いというようにすんなりと話を進めていくが、霊夢達はその様子をただ何なのかと見ているしかなかった。敵でも無さそうな上に向かう先が三途の川という、会話の中身が理解し難い物であったこともあり・・・
・・・それで場から鈴仙も含めて三人がいなくなった所で、見送った紫が永琳に視線を向けて口を開く。
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