弾かれた者、時間の流れから消えた者
「そもそもを言わせていただくならロボ達がラヴォスを倒すことが出来たのは、まだ進化の途中であったからという部分もあってでしょう。もしあれが生命体が多数存在する他の星を一つでも食べた状態でロボ達の星に飛んできて力を付けていたなら、単純な力だけで言っても夢喰いに匹敵するかそれ以上の力を持っていておかしくなかったでしょうからね」
『進化の途中であったから、ですか・・・それは否定出来ませんね・・・ラヴォスは星を滅ぼした後、また別の星を食うために飛び立った事を考えればまだあれには進化の余地というか、意志があったということですから・・・』
「そう。そしてそんなラヴォスを利用するためにと幻想郷に招くなどしてあれが私の力を解析して取り入れ、自由自在に使えるようになったと考えただけでも・・・幻想郷でラヴォスに対抗出来る存在はいなくなるばかりか、用が済んだらあの星のように滅ぼされるばかりか手頃な星か世界を求める際にスキマで移動して、誰かにラヴォスが来たなどと認識されることもなく星の中に入り込む事も容易でしょうね」
「「「「っ!!」」」」
そうしてまだラヴォスは進化の途中であるとしつつも、自身の能力を取り入れたなら・・・と仮定する紫の声に運が良かったと言われたロボもだが、映姫達も一斉に息を呑んだ。境界を操る程度の能力を得るだけでもどれだけラヴォスが厄介に強大になり、悪質な存在になるのかを感じて。
「今の例え一つでもどれだけ驚異か分かられたかと思いますが、霊夢の空を飛ぶ程度の能力を始めとして侮れない力もそうですが何より蓬莱人の細胞を得てラヴォスが不老不死になり・・・その細胞と融和する形で進化出来るようになったなら、あれを殺せる存在などどこにもいなくなるでしょう。そしてその上でこの幻想郷なら今後有り得ないと言い切れないのが、ラヴォスの進化の促進に最適な能力を持った者が出てきかねないという点です。あれは長い歳月をかけて自らの進化の為の細胞を取り入れてきましたが、そういった過程を飛ばしていち早く細胞を適合させるような能力を取り入れてしまったなら・・・」
「・・・何千万だとか億だとの歳月をかけることなく、下手をすれば一年も経てば星の全てを食らいかねないラヴォスが生まれかねない・・・そしてそこに不老不死という特性まで加われば、最早誰もラヴォスを止めようがない・・・だから貴女は絶対にラヴォスを幻想郷には入れないし、利用しないということですか・・・」
「そういうことです」
更にまたそれ以外にもいかな特性が加わればラヴォスが厄介などというどころの話ではなくなるのか・・・そう聞かされた映姫も緊迫した様子で断定の言葉を口にした意味を理解し、紫は頷いて返す。
・・・この時点では幻想郷で活動していなかったが、後に現れ幻想郷の一員となった面々の中にいたキョンシーの能力についてを知り、紫に一部の面々は警戒をすることになったがそれに留まっただけなのは余談である。そしてそのキョンシーの主である邪仙についてもだ。
「ただ更に加えて言うなら、ラヴォスが誰かの言いなりになって動くことなど有り得ないでしょうし、誰かを助けるなどもっと有り得ないでしょう。その点であの女王に関してはラヴォスが力を与えれば手駒になると見たから、巧みに精神操作をしたのだと思われますわ」
『精神操作・・・確かに思い出す限りではある時急に女王が変わってしまったというような話がありましたが、それがラヴォスからの物だったということですか・・・』
「えぇ。そうでもなければ彼女に自分の力など渡すはずなど無かったのはラヴォスの在り方から分かりきった事であり、仮に幻想郷で監視下に置こうとしたなら似たような誰かを利用しようと内密に働き掛けていたでしょう。力を求める誰かに自分の絶対さを信じこませ、手足となって動くようにとね・・・」
その上で紫が女王の事についてを引き合いに出して、誰かが操られかねないといった旨の危惧についてを言葉にしていって首を横に振った。思うところがあるというのを隠しきれないというよう。
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『進化の途中であったから、ですか・・・それは否定出来ませんね・・・ラヴォスは星を滅ぼした後、また別の星を食うために飛び立った事を考えればまだあれには進化の余地というか、意志があったということですから・・・』
「そう。そしてそんなラヴォスを利用するためにと幻想郷に招くなどしてあれが私の力を解析して取り入れ、自由自在に使えるようになったと考えただけでも・・・幻想郷でラヴォスに対抗出来る存在はいなくなるばかりか、用が済んだらあの星のように滅ぼされるばかりか手頃な星か世界を求める際にスキマで移動して、誰かにラヴォスが来たなどと認識されることもなく星の中に入り込む事も容易でしょうね」
「「「「っ!!」」」」
そうしてまだラヴォスは進化の途中であるとしつつも、自身の能力を取り入れたなら・・・と仮定する紫の声に運が良かったと言われたロボもだが、映姫達も一斉に息を呑んだ。境界を操る程度の能力を得るだけでもどれだけラヴォスが厄介に強大になり、悪質な存在になるのかを感じて。
「今の例え一つでもどれだけ驚異か分かられたかと思いますが、霊夢の空を飛ぶ程度の能力を始めとして侮れない力もそうですが何より蓬莱人の細胞を得てラヴォスが不老不死になり・・・その細胞と融和する形で進化出来るようになったなら、あれを殺せる存在などどこにもいなくなるでしょう。そしてその上でこの幻想郷なら今後有り得ないと言い切れないのが、ラヴォスの進化の促進に最適な能力を持った者が出てきかねないという点です。あれは長い歳月をかけて自らの進化の為の細胞を取り入れてきましたが、そういった過程を飛ばしていち早く細胞を適合させるような能力を取り入れてしまったなら・・・」
「・・・何千万だとか億だとの歳月をかけることなく、下手をすれば一年も経てば星の全てを食らいかねないラヴォスが生まれかねない・・・そしてそこに不老不死という特性まで加われば、最早誰もラヴォスを止めようがない・・・だから貴女は絶対にラヴォスを幻想郷には入れないし、利用しないということですか・・・」
「そういうことです」
更にまたそれ以外にもいかな特性が加わればラヴォスが厄介などというどころの話ではなくなるのか・・・そう聞かされた映姫も緊迫した様子で断定の言葉を口にした意味を理解し、紫は頷いて返す。
・・・この時点では幻想郷で活動していなかったが、後に現れ幻想郷の一員となった面々の中にいたキョンシーの能力についてを知り、紫に一部の面々は警戒をすることになったがそれに留まっただけなのは余談である。そしてそのキョンシーの主である邪仙についてもだ。
「ただ更に加えて言うなら、ラヴォスが誰かの言いなりになって動くことなど有り得ないでしょうし、誰かを助けるなどもっと有り得ないでしょう。その点であの女王に関してはラヴォスが力を与えれば手駒になると見たから、巧みに精神操作をしたのだと思われますわ」
『精神操作・・・確かに思い出す限りではある時急に女王が変わってしまったというような話がありましたが、それがラヴォスからの物だったということですか・・・』
「えぇ。そうでもなければ彼女に自分の力など渡すはずなど無かったのはラヴォスの在り方から分かりきった事であり、仮に幻想郷で監視下に置こうとしたなら似たような誰かを利用しようと内密に働き掛けていたでしょう。力を求める誰かに自分の絶対さを信じこませ、手足となって動くようにとね・・・」
その上で紫が女王の事についてを引き合いに出して、誰かが操られかねないといった旨の危惧についてを言葉にしていって首を横に振った。思うところがあるというのを隠しきれないというよう。
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