弾かれた者、時間の流れから消えた者

・・・それでロボから今映っている場面がどういう物なのかについての説明を一同は受けた。簡単に言うならクロノとマールとルッカという三人と共にラヴォスの事を調べていく内に中世で魔王がラヴォスを作ったのではないかという話になり、そこで中世にゲートで行った上でカエルと協力して魔王の元に向かうことになって配下達を倒してここまで来たのだと。

それでそこまで聞いた一同は浄波瑠の鏡の映像の続きを見ていくのだが、そこに映し出されていたクロノ達と魔王の激戦に集中して見入っていった。特にスペルカードルールでの遠距離での戦いに慣れていた霊夢に早苗の二人は本気で武器を使って殺しあい、避ける余地を与えない回避不可能の魔法を使った戦いはこれほどの物なのかと思う形でだ。

しかし戦いは進んでいって魔王が膝をついた所でゲートが発生し、ラヴォスが魔王が生んだ存在ではないことを知ったところで三人と魔王はゲートに呑まれていった。そしてその後に魔王がどういった歩みを進むのかの前に、ロボが映像を止めてほしいと願った上で自分達の歩みについてを話していった。この時は魔王としばらく離れることになるから、その間に知ったことを話すと。

それでロボから出てきた話は一同にとって衝撃の事実だった・・・ゲートに呑まれて飛ばされた先の古代の時代で戦った恐竜人類との戦いの後で、ラヴォスが星の外から降ってきてそこから地中を掘り進んで太古からずっと生きてきたのだということに。そしてその名前がついたルーツが何なのかも太古で出会った仲間であるエイラから知ることになった。

ただそれでラヴォスを放っておくまいとラヴォスを倒しに行こうとクロノ達がその降ってきた場所に向かうと、すごい速度で地中を掘り進んでいることから追い掛けるのは無理と判断したと同時に、そこに現れたゲートに何らかの手懸かりがあるのではと入ってみると・・・そこは魔法王国ジールのあった世界であり、幼い頃のジャキと出会ったのだという。勿論その時はジャキと魔王が同一存在であるなどと気付かない形でだ。






『・・・すみません映姫さん、映像の続きをお願いします。ジールに着いてからの魔王さんの歩みに関してはこの魔王さんの状態には関係無いかとは思いますが、この映像を先に進ませるという意味でも魔王さんの歩みの方に集中した方がいいと思います』
「そうですね・・・では続けましょう」
そんな中でロボが映像の方に切り替えようと切り出した発言に、映姫も頷いて鏡の操作をする。






・・・それで映像が再開されるのだが、魔王がジールのあった時代に戻ったことに気付くのにかかった時間は然程ではなく、そこからラヴォスとの決着をつけるために女王に取り入ろうと預言者として法衣をまとって付いていたフードを目深に被るという扮装をして近付いた。その結果としていくつかの預言を授けたことにより、女王は魔王を自分の近くに受け入れることを決めた。

そしてその中でしばらく預言者として活動するのだが、魔王がかつての自分とサラの姿を見てフードを被っている事から分かりづらいながらも苦いといったような口元に変わっていたことに、さとりは胸が締め付けられるような気持ちを抱いた。姉に対する複雑な想いを抱いている姿に。

それでしばらく時間が進み様々な事が起きるのを見ていき、ラヴォスをいよいよ呼び出すという段に映像は進んでいくのだが・・・そこに現れたクロノ達がラヴォスにあっさりとやられていき、また魔王もあっさりやられたことで女王以外が危険極まりない状況になった時・・・クロノが謎の行動を取った後、しばらくブラックアウトをしてから魔王が海底神殿の外で目覚めた光景に変わったことに、映姫は映像を止めた。









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