焔の危機にいかに動いていくか

「まぁ髪の事に関しては一先ずいいだろう。私も腕を振るって料理を作って宴会の用意をしてるから中に入って楽しめ。今日はお前が主役だ」
「あ~、ありがとう藍・・・ホラ幽々子、行こう」
「えぇ、ルーク♪」
そんな中で藍が微笑を浮かべながら中に行くようにと勧めればルークも笑顔で返し、少し顔を離して幽々子の顔が見えるような形で促せば、それはそれは嬉しそうな表情で頷き返した。今の状態を本当に喜ばしいと思っているというよう。



















・・・そうしてルークを主役にした宴会は始まりを告げた。ただ宴会とは言うものの幽々子に妖夢の二人に、紫に藍と言ったルークを含めての五人という小規模な物であった。これはルークの事は幻想郷に広く周知させていた訳ではないからである。

その為に事情を知る四人に当事者であるルークの五人だけで宴会をすることになったのであるが、やはりというか片時も離れたくないといったように幽々子はルークの側を離れることなく料理をつまんで酒を飲み、そしてルークにそれらを口移しをしたり服を脱がそうとしてきた。周りの目というか妖夢の恥ずかしがる姿など一切目に入らないといった形でだ。

ただ流石にそこで妖夢の為にと紫や藍にルークはどうにかしてほしいと視線を向けるのだが、酒が入ってるからか単なる悪ふざけからかそれとも妖夢をからかうためかはともかくとしても、二人もまた折角戻ってきたのだから大サービスをしてもいいとわざとらしく服をはだけながら妖艶に振る舞いつつルークに近付いた物だから、妖夢はパニックになったりと色々とあった。

そんな風に宴会は進み五人で騒ぎながら過ごし、時間が進んでお開きとなった後ルークは幽々子と同じように退出していった・・・紫が妖夢にスキマの中から覗いてみる?と二人の退出後に笑顔で聞いて妖夢が顔を赤くしたのは余談だ。


















「・・・おはよう、妖夢」
「あっ、おはようございますルーク。幽々子様はどうしたんですか?」
「あ~、まだ寝てるからもうちょい寝させてやってくれ」
「分かりました」
・・・それで一晩が明けて庭で剣の鍛練をしていた妖夢の元にルークは現れ挨拶をし、幽々子がいないことに首を傾げる妖夢だがまだ寝させるようにとの事に簡潔に納得する・・・実際は色々あってのことだが、ルークも妖夢もそこを突くとややこしいことになるのは分かっているからこそその色々は言わないし、聞かないようにと二人の中では暗黙の了解になっていた為に。
「と言うかルークは見たところ疲れて無いですよね・・・昨日オールドラントから帰ってきたばかりなのに、疲れが残ってるように見えないんですが・・・」
「いや、戻ってくる二週間前くらいは別に強い誰かと戦うとか歩き詰めとかなかったからな。だからぶっちゃけ、そんな疲れるような要素とかなかったんだよ。むしろ昨日の酒が今残ってないことにちょっと安心してるくらいだしな」
「あぁ、昨日結構飲んでたというか飲まされてましたからね・・・」
「それだけ歓迎してくれてるってのは分かるんだけど、皆みたいに酒が強くないから潰れないようにで必死だったからな」
妖夢はすぐに話題をルークが平気そうな理由についてに変え、その話題で二人ともに苦笑い気味に会話を交わす。やはり周りがザルな人材ばかりの中で、ルークは多少なりに強いくらいなレベルな酒の強さだった為に。









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