焔の危機にいかに動いていくか

・・・まぁそういった事からしばらくルークと妖夢は顔を合わせづらい日々がしばらく続いたものの、二人がそこから仲睦まじくなっていって出来ていった関係については妖夢も徐々に受け入れていった。ルークの人柄については数年の付き合いで把握していった上で、幽々子が本当に楽しそうにしていたからだ。ただたまに妖夢も混ざる?と幽々子が突拍子もなく聞いてくるのには妖夢からしたなら困った所ではあるが、ルークがフォローを入れてくれる事によりその辺りは相殺されたというのが妖夢の言葉だ。

という事からルークはそういったように見られていくのだが、流石に性行為をやりましたなどと堂々と言えるほどルークは恥知らずではないというかそれを誇れるようなタイプではない。ただそれでも幽々子から求められれば相手をするのだが・・・以前より距離が縮まった紫もそうだが、配下の藍が得意とするのはスキマの中からの他人に気付かれない覗き見であり・・・何回か見ていると話題に出された時は恥ずかしい思いをしたものだ。

ただそんなルークを見るたび、紫に藍は微笑ましい物を見るような表情を浮かべていた。もう害のあるような存在ではないと見られるようになった事や、接しやすい人物と見られている事でだ。そして小町に連れられてきたさとりから心を読まれた時にさとりは顔を赤らめたが、その中身を聞いた小町は大層大笑いしたものだった。ヤることヤってるもんだね、と。

・・・他者に自分の性事情を丸々と知られるという普通では有り得ない状況に陥る事になったルークだが、そんな事を知られても幽々子が自分を好きでいてくれているのだということに関してはありがたいと思っている上で自分もそう返したいと思っている。それに何より人という物は慣れていく物だ・・・流石にいくら藍や紫でも幽々子との行為の最中に乱入してくるとかいったことは無かった為、スキマから見られているであるとかいきなり登場されることであったりそういった話題に関してを出されても、ある程度は平気なようにはなっていった。

・・・そんなルークの性事情についてはさておき、白玉楼にて二十年以上の時が過ぎる中で幻想郷の実力者ならほとんどが空を飛べるということから、幽々子に妖夢の二人に空の飛びかたを教えてもらったことにより白玉楼から出掛けるという選択が出来るようになった。これは白玉楼が空高く飛べねば行けない場所にあることから、同様に空を飛べねば白玉楼から出ることも叶わなかった為にルークからしたなら歯痒い物だったのだ。自分が出掛けることが出来たなら妖夢の買い出しやら用事が自分が担当出来るのにという気持ちがあって。

故に二人から空の飛びかたを学べて空を飛べるようになったルークは、どうしても妖夢でなければ出来ないことでなければ自分がそこに行くというように役割を決めることが出来た。これは白玉楼の中で実質的にほぼ居候に近い立場であったことでその立場にあぐらをかくのは嫌だったことから、そんなことしなくていいわよという幽々子から勝ち取った役割なのだ。

そういうことからルークは空を飛んで人里へと買い出しだったり用事があれば出掛けるなど行くようにしてきたのだが、幻想郷は人里以外は人を襲ってもいいという不文律がある以上ルークにも妖怪が襲い掛かってくることはあった・・・しかしそれらの妖怪に関しては木っ端妖怪ばかりであったので、ルークからしたなら然程驚異となる存在ではなかったのだが・・・そうして暮らす中で二十年以上の月日が経ったとある日の事、紫が白玉楼に来た上で幽々子達三人を集めた。スペルカードルールという新たな幻想郷における秩序の為の戦い方についての説明をすると。









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