意識の境界に認識のすり合わせ
「・・・と言うわけで、ティアには現在牢に入ってもらっています。イオン様には少し申し訳無いとは思ってはいますが、何も話さないばかりか私が敢えて挑発気味に言葉を放ったことを差し置いても敵対行動を取ろうとした彼女の事は見過ごすことは出来なかったと言うことは理解願います」
「・・・確かに牢に入れるのはという気持ちにはなりましたが、そこまで来て何も言わないで武器に手を出そうとまでするのは流石にいけないと思いますから、僕は異論は挟みません・・・」
「私もですね・・・いくらなんでもちょっとやり過ぎかなって思うし・・・」
・・・それで説明が終わってティアの処置についての理解をジェイドが願うと、二人は複雑そうながらも共に頷く。ティアの行動は擁護出来るような物ではないと。
「それで少し疑問というか知っていたらでいいんですが、彼女の事は聞いたことはありませんか?こちらの方の話では謡将を襲った際に兄と言っていたとの事ですから、何か謡将関連で彼女の事を聞いてはいませんか?」
「・・・確か、聞いたことはあります・・・一度モースの配下についていたという話があったけれど、そこから解任されかけてヴァン預かりでしばらく謹慎という身になったと・・・」
「あ、それ私も聞いたって言うか実際にモース様が怒ってる場面見ました!謡将と話してるみたいだったんですけど、覚えてる限りだと半年くらい前にティアを担当してた上司とぶつかってばかりで問題を起こしてて、それで謡将が神託の盾を辞めさせるのは勘弁してくれみたいな話をしてギリギリ辞めなくて済んだけど、しばらく自宅謹慎するようにって言われてたって!」
「・・・では今の彼女は厳密にはどの部署にも所属していないのですか?」
「多分そうだと思いますよ、大佐ぁ。謡将預かりと言っても謹慎中なら謡将の配下って訳じゃないですし、モース様も流石にそんな問題を起こした兵を配下に所属させておきたくないと思いますし」
「・・・ちなみに上司とぶつかっていたという理由に関しては聞いていますか?」
「え~っと・・・詳しい中身はあんまり覚えてないんですけど、確かあんな人の言うことは聞けないだとか自分はもっとやれるみたいな事を言ってたとかでぶつかってただったかな~?ただとにかくあんまりいい話じゃなかったのは覚えてますよ~」
「そうですか・・・ありがとうございます、お二人とも」
ジェイドはそこからティアの所属についてを聞いていくが、次第にどういう問題になったのかの流れになったのを聞き届けた後に軽く頭を下げる。端から聞けばあまりにも身勝手なティアの行動を聞けたことに。
(『予想以上っつーか、あの姿なら納得って感じの答えが返ってきたな・・・』)
(否定は出来ないけど・・・ちょっとまだ聞きたいことがあるから質問するか)
(『お?』)
そんな答えに『ルーク』は呆れを滲ませた声を漏らすが、ルークが少し意を決した様子で漏らした声に興味深そうな声を上げる。
「なぁ、もう一つ聞きてぇんだけどよ・・・あの女ってダアトっつーかローレライ教団に関して、熱心な信者だとかそう言った事って聞いてねぇのか?何か今までの態度に話からあいつにそんな風な感じが全く感じられねぇんだけどよ・・・」
「・・・少なくとも僕は聞いていませんが・・・」
「ん~、私も聞いたことないですね~。でも何でいきなりそんなこと聞いてきたんですか、ルーク様?」
「単純にあいつがローレライ教団やダアトに忠誠を誓ってるかどうかって考えたんだよ。つーかあのオッサンを兄上だから信頼してるみたいな感じに言ったけど、それも家にまで来て攻撃なんかしてきてさっきの話だと上司とぶつかったってことだし・・・そんなもんだからそもそもあいつってそういった忠誠だとかってやつを持ってんのかって思ったんだよ」
「あ~・・・話を聞いただけでもそんな風には私も感じれなかったですね、確かに・・・」
「ですがそんなことを聞いてどうしたんですか?」
「ぶっちゃけ自分の考えを言わないこともそうだけど、それ以外でもお前の言うことすら聞かねぇんじゃねぇかって考えたからだよ。もしそうならあいつを誰がどう引っ張ることが出来るのかってな」
「えぇと・・・流石にそれは・・・」
そこでルークが口にしたのは敬虔な信者かどうかで二人は聞いたことはないと言うが、そうでないなら誰の言うことを聞くのかといった声にイオンも言葉に困った様子になる。導師というダアトの最高の立場にいるはずのイオンの言葉を聞かない神託の盾の兵士など、まず普通は存在しない為に。
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「・・・確かに牢に入れるのはという気持ちにはなりましたが、そこまで来て何も言わないで武器に手を出そうとまでするのは流石にいけないと思いますから、僕は異論は挟みません・・・」
「私もですね・・・いくらなんでもちょっとやり過ぎかなって思うし・・・」
・・・それで説明が終わってティアの処置についての理解をジェイドが願うと、二人は複雑そうながらも共に頷く。ティアの行動は擁護出来るような物ではないと。
「それで少し疑問というか知っていたらでいいんですが、彼女の事は聞いたことはありませんか?こちらの方の話では謡将を襲った際に兄と言っていたとの事ですから、何か謡将関連で彼女の事を聞いてはいませんか?」
「・・・確か、聞いたことはあります・・・一度モースの配下についていたという話があったけれど、そこから解任されかけてヴァン預かりでしばらく謹慎という身になったと・・・」
「あ、それ私も聞いたって言うか実際にモース様が怒ってる場面見ました!謡将と話してるみたいだったんですけど、覚えてる限りだと半年くらい前にティアを担当してた上司とぶつかってばかりで問題を起こしてて、それで謡将が神託の盾を辞めさせるのは勘弁してくれみたいな話をしてギリギリ辞めなくて済んだけど、しばらく自宅謹慎するようにって言われてたって!」
「・・・では今の彼女は厳密にはどの部署にも所属していないのですか?」
「多分そうだと思いますよ、大佐ぁ。謡将預かりと言っても謹慎中なら謡将の配下って訳じゃないですし、モース様も流石にそんな問題を起こした兵を配下に所属させておきたくないと思いますし」
「・・・ちなみに上司とぶつかっていたという理由に関しては聞いていますか?」
「え~っと・・・詳しい中身はあんまり覚えてないんですけど、確かあんな人の言うことは聞けないだとか自分はもっとやれるみたいな事を言ってたとかでぶつかってただったかな~?ただとにかくあんまりいい話じゃなかったのは覚えてますよ~」
「そうですか・・・ありがとうございます、お二人とも」
ジェイドはそこからティアの所属についてを聞いていくが、次第にどういう問題になったのかの流れになったのを聞き届けた後に軽く頭を下げる。端から聞けばあまりにも身勝手なティアの行動を聞けたことに。
(『予想以上っつーか、あの姿なら納得って感じの答えが返ってきたな・・・』)
(否定は出来ないけど・・・ちょっとまだ聞きたいことがあるから質問するか)
(『お?』)
そんな答えに『ルーク』は呆れを滲ませた声を漏らすが、ルークが少し意を決した様子で漏らした声に興味深そうな声を上げる。
「なぁ、もう一つ聞きてぇんだけどよ・・・あの女ってダアトっつーかローレライ教団に関して、熱心な信者だとかそう言った事って聞いてねぇのか?何か今までの態度に話からあいつにそんな風な感じが全く感じられねぇんだけどよ・・・」
「・・・少なくとも僕は聞いていませんが・・・」
「ん~、私も聞いたことないですね~。でも何でいきなりそんなこと聞いてきたんですか、ルーク様?」
「単純にあいつがローレライ教団やダアトに忠誠を誓ってるかどうかって考えたんだよ。つーかあのオッサンを兄上だから信頼してるみたいな感じに言ったけど、それも家にまで来て攻撃なんかしてきてさっきの話だと上司とぶつかったってことだし・・・そんなもんだからそもそもあいつってそういった忠誠だとかってやつを持ってんのかって思ったんだよ」
「あ~・・・話を聞いただけでもそんな風には私も感じれなかったですね、確かに・・・」
「ですがそんなことを聞いてどうしたんですか?」
「ぶっちゃけ自分の考えを言わないこともそうだけど、それ以外でもお前の言うことすら聞かねぇんじゃねぇかって考えたからだよ。もしそうならあいつを誰がどう引っ張ることが出来るのかってな」
「えぇと・・・流石にそれは・・・」
そこでルークが口にしたのは敬虔な信者かどうかで二人は聞いたことはないと言うが、そうでないなら誰の言うことを聞くのかといった声にイオンも言葉に困った様子になる。導師というダアトの最高の立場にいるはずのイオンの言葉を聞かない神託の盾の兵士など、まず普通は存在しない為に。
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